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七五三

時間がなくてちょっと微妙な感じで終わってしまいました。(もうちょいかけた気がせんこともなくもない)しばらく今出しているやつの書き直しが続きます。次回はクリスマスを予定しているので、しばらく期間が開きます。ではまたクリスマスで!

七五三


「ねえソリット、暇なんだけどどうすればいい?」

「いやそんなこと言われたって」

というわけで僕は今ルナたちのところにお邪魔していたところ。そしてすいせいと話をしていたらルナからこんなことを言われた。

「じゃあ僕がいた世界の文化を体験してみる?」

「ソリットたちの文化か、ちなみにどんなのがあるの?」

「そうだね…あっそうだ、メナー、ゼール?2人とも何歳?」

「8歳だよ!」

「姉さんと同じ」

「そっか…まあでもいいか、じゃあ」

「七五三でも考えてたの?」

「ばれた…すいせいに隠し事はできないな」

「えへへ、すごいでしょ」

僕とすいせいの絡みをルナはニヤニヤして見てる。

「はいはい、でその七五三はどんなのか教えて?」

「七五三はね3歳、5歳、7歳になる子供が無事に成長できたことを感謝してこれからの成長を祈るって行事だよ。着物を着たりとか、千歳飴を食べたりとかするんだよ」

「なるほど着物…」

(着物ってなんだ?)

「メナーちゃんとゼールちゃんが着たらとっても似合うと思うよ!」

(なるほどうちの娘たちが着たら似合うかもしれない!ならば着せてみない手はない!)

「じゃあその着物はどこにあるの?」

「じゃあ僕の世界に来て」

「了解!」

あとは…

[テレパシー]

(ヴェルカ、聞こえる?)

(うん?なんだ?2階にいるんだから来てもよかったんだぞ)

(いいからいいから、それでルナと双子とすいせい連れていくから)

(うむ、了解した。まあソリットがいるなら大丈夫だな)

よし、許可もらった。よしじゃあいくか。

「じゃあ、みんな手繋いで」

「わかった」

「こう?」

「そうそれでいいよ」

[テレポート]






目の前に広がったのは私がよく知っている街並み。ただ何かが違う。

「うわ同じ町並みだからわかんないけどソリットのところってことだよね?」

「そそ、じゃあこっちに」

そう言ってソリットは狭い路地に入っている。

「はーい!」

「あ!ちょっとソリットくん、みんな、待ってよー!」

「いぃらぁっしゃい…」

そこにいたのはネットリとしたしゃべりかたの店主。

「……ねぇあのさ」

「法に触れてないから大丈夫だよ、怪しい人ではあるけど」

「なんだよぉソリットォっひどいじゃないかぁ」

THEゲテモノ店主って感じ。

「怪しさ全開なんだけどソリット」

「いや大丈夫だし、腕は確かだから」

「どうせオーダーメイドだろぉなにを作ればいいんだぁ?」

「この2人に似合う着物を作って」

「あいよぉまかせとけぇ」

そう言って服屋さんとんでもない速度で作り出した。

「気分で浴衣にするがいいかぁ?」

「あぁ、まあいいよ」

しゅんしゅん!カッカッカッカ!

「ねえあれできてるの?」

「一応昔の相方、プロテアと一緒に見つけた技を唯一僕達以外で使える人だよ」

「それだいぶ強いんじゃない?」

「まあそうだね…」

「1着目ぇ2着目ぇ」

「はやいな」

「ステータスのほぼ全てをスピードに振っているからね」

「出来はどうかな?」

「…うんいいね。よくできてる」

「3着目ぇ4着目ぇ5着目ぇ!」

「あれ僕達の分まで作ってくれたの?」

「あぁ、少し安くしてやるよぉ」

「うん、ありがと」

「早速着て行ってくれよぉ」

「じゃあルナとメナーとゼール先いっていいよ」

「わかった」

そう言って試着室に入って行った。

「楽しみだねルナお姉ちゃんたちの浴衣」

「そうだね」

そうするとルナたちが出てきた。

「どうかな?」

3人とも赤をベースに銀色の模様が散りばめられてる。

「かわいいでしょ!」

「かわいいよみんな!」

「いいね」

「ちょっと恥ずかしい…」

「い、ゼールも似合ってる!」

「…ありがとう、姉さん」

「じゃあ次私着てみるね」

そう言って次はすいせいが試着室に入って行った。

「うん、行ってらっしゃい」

すいせいのか…気になるな。どんな感じになるんだろう。

「…すいせいちゃん着物姿、気になってるじゃん」

「ソリット兄さんってやっぱりすいせいさんのこと好きなの?」

「…あんまりきかないで」

「あんまりソリット困らせちゃダメだよ、もうちょっといじめてもいいけど」

「やめてよ…」

「どしたの私の話?」

そんな時すいせいが試着室から出てきた。全体的に水色の感での白い線で朝顔が描かれていた。

「……」

「いいね」

「かわいいよ!」

「いいと思う」

かわいい、そして美しい。うまく言葉で言い表せられないけどすごくいいな。ずっと見ていたくなる。あと…

「どう?ソリットくん」

なんでか知らないけど最近のすいせいは距離が近い!なんかいい匂いする…ああっとどうすればいかな。どう反応すればいいかな…

「ソリット?なんか反応してあげないの?」

「…ぉあのはぺ?」

「ソリットが壊れた!」

「おかしぃぞ?ソリットってそんなにキャパ少なくないはずなんだがなぁ」


ーーー数分後ーーー


「ソリット落ち着いた?」

「うん、なんとか」

「どう?私の浴衣」

「あぁうん…似合ってるよ」

「…すいせいちゃんにはデレデレなんだから」

「そんなことない」

「はぁ…そういうことにしてあげますよ」

「じゃあ行ってくるね」

「手伝いとして行ってくるよぉ」

「ああ、はいソリットくんをお願いします」

(ソリットくんのか…気になるな。どんな感じになるんだろう)

「すいせいちゃん気になるの?」

「…!うん」

「すいせいお姉ちゃん、ソリットお兄ちゃんのこと好きだもんね」

「えっ!?いや、えっと…そんなこと」

「あんまりすいせいちゃんを困らせちゃダメだよ、もうちょっといじめていいけど」

「やめてよ…」

あれデジャブ…?

「おい、これをつけてくれよぉ」

「いやなんでだよ、って詰めてくるんじゃない!ちょっとやめてよ!」

「…大丈夫かな」

「あんなに大きい声出すソリットくん見たことないんだけど」

「ん…」

そして僕が試着室から出てきた。全体的に黒色で、白い線で朝顔が描かれている。そして僕だけ正面から見て右上の頭の上に狐の面をつけている。お祭りじゃないんだけど。

「……」

「かっこいい」

「ソリットお兄ちゃんかっこいい!」

「いいじゃんソリット」

(かっこいい、そしてかわいい!うまく言葉で言い表せられないけどすごくいいなぁ。ずっと見ていたくなる。あと…)

「どう?すいせい」

なんでか知らないけど最近のソリットくんはなんかぐいぐい来る!それにソリットくんの匂いがしてなんか緊張するし…あぁ、えっとどうすればいかな。どう反応すればいいかな…

「すいせいちゃん?なんか反応してあげないの?」

「…ぁおなほぴ?」

「すいせいちゃんも壊れちゃった!」

「すいせい!大丈夫?」


ーーー数分後ーーー


「すいせい落ち着いた?」

「うん、落ち着いたありがと、ソリットくん」

「全くぅこいつらどうなってんだ?」

「さてとみんな元気になったということでここからは2つに分かれていこうか」

「私ママについていく!」

「私も…」

「じゃあ私はソリットくんについていこうかな」

「よしじゃあ各自解散!」

「いぃってらっしゃぁい」





私は今娘2人と一緒に町に行っている。

「ママ!あっちのお店行こ!」

「私はあっちがいい…」

「はいはい、順番に行こうね」

いやー幸せ!産んでいないとはいえ自分の娘のかわいい姿が見れるなんて!

「いらっしゃい今日のお菓子の特売は飴だよ」

お!飴ってなんか七五三の時に食べるってきいたような。

「すみません、飴ってどういうのですか?」

「いちご飴やリンゴ飴とかがあるよ」

「なんか七五三の時に食べる飴みたいなのって」

「あーあるよ、千歳飴だね。もしかして娘さんは7歳かい?」

「いえ、ただその異世界の文化を体験してみたくて」

「なるほど…まあいいか。ほれ、3つ持っていきな」

「いいんですか?」

「ああいいさ、その分ご贔屓にしてくれや」

「はい、ありがとうございます」

「良かったねママ!」

「食べたい…」

ここは何やらソリットと同じ世界に住んでいた人が経営するらしい。そりゃあわかるわけだ。

「ねえママ、これどうやって食べるの?」

「わかんないな…」

「とりあえず飴なら舐めるべし」

そうして3人で飴を舐めていた時だった。

「あれ?ルナさん?メナーちゃんとゼールちゃんまで」

アップルさんに出会った。

「アップルさん、これの食べ方ってなんですか?」

「私も食べたことあるけど…あんまりわかんないんですよね」

「そっかー」

「飴オンリーだときついと思うのであっちの店で飲み物買ってきますね」

「ありがとうございます」






私は今ソリットくんと一緒に町に行っている。

…なんか緊張するな。

「えっと、どこ行こうかすいせい」

「そうだね…その、ソリットくんの好きなところでいいよ」

なんかぎこちない!ていうかもう、なんかかっこいいしなんかいいんだよソリットくん…ずるすぎ!

(なんかぎこちない!ていうかもう、なんかかわいいしなんかいいんだよすいせいズル…すぎ!)

「ねえソリットくん」

「なに?」

空水そらのみって呼んでいい?」

「…いいよ」

とりあえずなんか会話をして緊張を和らげたい!

「じゃあここで」

「和菓子屋?」

「そう、ここなら少し落ち着くかなって」

「そうだね、じゃあ行こうか」

「いらっしゃい。あれ?ソリットじゃないかかっこいい浴衣拵こしらえて彼女さんを連れてくるなんてうらやあしいな」

「まだ彼女じゃないし」

え?今まだって…

「そうかい、注文は?」

「じゃあたい焼きで。すいせい?」

「ひゃい!なんでしょう!」

「慌てすぎ…クリームから、こしあん、つぶあんとかあるよ、どれがいい?」

「じゃあ、えっと…こしあんで」

「僕はカスタードクリームで」

「了解!じゃあ個室用意しておくから」

「…ありがとうございます」

そうして個室に入った。和風な感じで机と椅子があり、空水くんが座り私はその向かいに座った。

「ちなみに聞きたいんだけどさ」

「うん、どしたの?」

「さっき、”まだ”彼女じゃないみたいなこと言ってたんだけどそれは」

「…!そのえっと、あの、あぁ」

まずい!空水くんが文字に起こすと読みにくい感じに!なんとかして話題を変えなければ!

「…にしても日本じゃないのに日本にいる感覚になるねここ」

「…!あぁそうだね。でもやっぱりなんか日本のことを思い出すと苦い思い出が…」

「あぁ、えっと…ごめん」

2回連続で攻撃してしまった!

「いやいいよ。すいせいが悪いわけでもないし」

私より年下のはずなんだけどな…空水くんの方が大人だな。たまには子供っぽいところ見せて欲しいんだけどな。

「はぁ…」

空水くんがななんかちょっと落ち込んでるな…こういう時にお姉さんってところを見せていかないと!

「空水く…」

「すみません、少し中の具の用意が遅れています。申し訳ございません」

「はい、わかりました」

タイミングが悪い!

「すいせい何言おうとしたの?」

「いや、何か落ち込んでるみたいだからさ何かしてあげられることないかなって」

「じゃあちょっと寂しいから隣来て」

というわけで私は空水くんの左に座った。そのまま私の体に寄りかかってきた。

…かわいいなぁもう。一旦撫でてみる。

「…すぅ……すぅ」

寝ちゃった!まじか。そんなに疲れていたのかな?とりあえず私はそのまま撫でておく。

「すみませんもってき…ま…した」

店員さん察して声量を小さくしてくれた。

「ありがとうございます」

仕方ない。この寝顔、もっと見ておきたいけど起こすか。

「んぅ…」

「空水くん起きて、たい焼きあるよ」

「ん、食べる」

「よしじゃあ私は戻って…」

「ん」

その時私は腕をガッチリと掴まれた。

「はいはい、私はどこにもいかないから」

「うん」

「じゃあ食べようか」

そう言ってたい焼きを2人でかじった

「おいしいねこのたい焼き」

「そうだね」

「…」

「…」

こっちも食べてみる?なんて言えない…

(こっちも食べてみる?なんて言えない…)

「あっ!空水くん口元にクリームついてるよ」

そう言って私は口元を拭く。

「んぁ…ありがと。って何ですいせいはちょっと嬉しそうなの?」

「やっぱりこういうところは子供だなぁって」

「そう…」







その後店を出て次の場所を探していた時だった。

「お?ソリット、デートか?」

オリーブさんに出会った。

「いや、そう…だけど。そうじゃないくて!」

やばいやばいやばい!なんかまずい方向に行っている気がする…どうしよう。

「あああ、えっと…そんなに空水くんをいじめないでください…」

「ああすいせいちゃんにそう言われたらどうしようもないな」

(待て、空水って誰だ?)

よし、なんとか乗り切ったかな…

「それでその、次の場所に行こうと思って」

「そうかいじゃあ楽しんで行ってこい」

「ありがとうございます」

行ったかな。

「「ふぅ…」」

どうなることか思った

(どうなることかと思った)

「次はこっちだよ」

「何があるの?」

「日本になじみがあるお菓子を売っているところだよ。駄菓子屋的な」

「いいねそれ!」

「食いつきがいいな」

そうしてしばらく歩いているとそれっぽいところについた。

「あれ?すいせいちゃん?」

「ルナお姉ちゃん?こんなところにいたんだ」

「うん、そうだよ。この千歳飴ってのを食べてたんだよね」

「それっていまだに食べ方わからないんだよね」

「まあでももう少しで食べ終わるし」

「うんじゃあ5人でまわろうか」

「そうだね」

「「…」」

「そう言えば…すいせいお姉ちゃんたちは何をしてたの?」

「えっと、そうだね…」

「どうなの?ソリット兄さん」

「あぁっと…その…」

「こらこら、2人とも、そういうのはすいせいちゃんが1人の時に聞くものだから」

「そうなんだ、じゃあまた後で聞くね」

恥ずかしくて言えない…

「じゃあもう少し回ろうか!」

「はーい」

「わかった」

そうしてこの後もしばらく食べたり、飲んだりしてお開きとなった。







「じゃあばいばーい」

「すいせいお姉ちゃん、またね」

「ソリットくんも、またね!」

「うん、ばいばい」

…今回って誰が主役だっけ。


七五三 終了

寒くなると手が動かなくなって、ゲームやドラムに支障が出る。きついよ、これから勇者になろうってのによぉ。

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