振動測定は不必要か?あった方が良いか。
社員2人が工場消耗品について『あった方がいい』か『そんなもの必要ない』かで意見が分かれている。
らんど所属の上司である係長と社員とで、少し喧々諤々した雰囲気となった午後であった。
詳細は述べないがバームクーヘン紙製造にあたり、巻き取りにおいて振動の把握が必要との意見と係長は『必要ない』とで衝突していた。
しばらく話が堂々巡りになったので、素人質問としてらんどは
『振動計っていくらくらいするんですか?会計的には、それで会社経営を圧迫するか。そうでなければ買ってもよいって判断になると思うんですが』と喧々諤々に水を差した。
あまりらんど発言は取り扱わなかったが5分くらいしたあと社員はネット検索し価格を調べていた。
利益を上げている会社はややもすれば色々と新規開拓でセクションを作ったりするが赤字を叩き出すことも多いという。当社もその通りの過去があり要は消耗品程度の金額ならば、お試しで取り入れるのも一案である。ただ話の雰囲気からして係長側は取り入れたらむしろ悪いという具合に聞こえる。
有期雇用従業員は企業の末端であり物買いなどの決断などは縁遠い存在であるが故気軽な提案や意見が言える。
後日らんどはトイレットペーパー風巨大芯の切り取り作業させるか否かの検討に立ち会うことになる。その場所は今回社員たちの喧々諤々と同じ3F作業場内と舞台が同じであった。
物事は連動もしくは関連することが多い。年を重ねることは過去にあった経験から類推するのに長けている、というよりは年を取っては他の事はほとんど衰えるのでこの結晶性知能に頼らざるを得ないのである。