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星霊兵装:コスモダイバー  作者: フユルト
6/13

お義父さんとの絆

「むぅ…」


僕の目の前で、ユキカゼがテーブルに顎を乗せながら頬を膨らませている…


「おい、猫獣人族の儀式を知らなかったんだから、しょうがねぇだろ?」


「でも…好き、だから…」


「ん〜…なら、お試しで付き合うのはどうかしら?」


「えっと…はい…」


それで良いですよね?とユキカゼの母親に圧をかけられ、アオイは観念して了承する。


「二人で住む場所は…“あそこ”でどうかしら?」


「ん?あぁ…あそこならそれ程遠くねぇしな…ついて来い、住む場所に案内してやる」


そう言われ、アオイとユキカゼがついて行くと…そこには、ユキカゼの両親が住む屋敷程広くはないが、立派な2階建ての屋敷があった。


「アオイ、こっち来て…」


「う、うん」


アオイの手を引いて屋敷を案内しようとするユキカゼを、二人は温かい眼差しで見守る。


「…もう、婚約者が出来ちゃいましたね…時が経つのは早いです」


「あぁ、少し前までは俺達の後ろをついて歩いてたのになぁ…」


「今は…ふふ、昼間から寝室に誘っちゃって…」


「何ッ!?まだ早いぞッ!!」


ユキカゼを止めようと全力で走る背中を見て、ユキカゼの母親はくすりと笑った。



た、助かった…寝室に案内されてベッドに押し倒された時は危なかった。とりあえず、ユキカゼの暴走を止めてくれたお義父さんには感謝しかないです…


「うぅ〜…」


「まだ早い、まだ早いぞ…」


そう言って、ユキカゼを拘束しているお義父さん…流石です。また襲われそうになったら、そちらに避難させて貰えますかね?


「お、おう…いいぞ」


「ありがとうございます…」


本当に、本当にありがとうございます…まだそういうのは早いと僕も思うので…そう言うと、お義父さんは片手を出してきて、握手を求められました。


「お前もそう思うよな…」


「はい…」


僕はお義父さんの手を固く握ります。何だか謎の絆が…あ、ユキカゼの振り上げた足のつま先がお義父さんの顔にめり込んで…


「…これで、邪魔者は消えた…」


「お、お義父さーーーんッ!?」


「はいはい、まだ早いわよ?」


と、ユキカゼのお母さんが興奮してふーふー言っているユキカゼを宥めてくれました。きゅ、救世主様…


「いいわね、ユキカゼ…する時は相手が眠って油断している夜明け前よ」


「夜明け前…」


…きゅ、救世主様…?なんでユキカゼに夜の営みのレクチャーをなさっているんデスカ?


そんなこんなあって、その日の夜はユキカゼの両親と食事をした後、自分の屋敷の一室に機材を設置して研究室を作りました。


「とりあえず、これの研究を進めたいなぁ…」


アオイが片手に持ったその研究資料には、【星霊兵装】の文字が書かれていた…



やっと、次回でタイトル回収ができる

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