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星霊兵装:コスモダイバー  作者: フユルト
3/13

ユキカゼ

「はむはむ…〜〜〜ッ♪」


「…まだあるから、そんなに急いで食べなくてもいいよ?」


この吹雪の中で流石に見なかったことにできなかったアオイは、猫耳の少女を結界の中に入れて肉をせっせと焼いていた。


「ふぅ…満腹…んぅ…」


「…え、もしかして寝た?」


猫耳の少女は地面に横たわり、身体を丸める。暫くすると、すぅすぅと小さく寝息が聞こえてきた。


「テントに入れたほうが…いいよね」


アオイは猫耳少女を抱えてテントに入り、その日は一夜を共にした…



「…きて…起きて」


「んん…?」


アオイは猫耳の少女に身体を揺すられて目を覚ます。


「おはよう」


「うん…えっと」


「…ユキカゼ…私の名前」


「あぁ…おはよう、ユキカゼ…僕はアオイって言うんだ」


「アオイ…んにゅ…」


猫耳少女…ユキカゼは、アオイの服を軽く掴み、胸にすりすりと自身の頭を擦りつけ、上目遣いで見つめる。アオイは、撫でて欲しいのかな?と思い、その頭を優しく撫でる…すると、ユキカゼは嬉しそうに目を細めて、尻尾がふりふりと揺れる。


「…両想い…♪」


「ん…?」


(今何か、不穏なワードが聞こえた気が…まぁ、いいか)


何故か凄く甘えだしたユキカゼの頭を撫でながら、アオイは料理の支度をするのだった…




Q:ユキカゼは何をしたの?


A:猫獣人族に代々伝わる婚約を申し入れる儀式。


服を掴んで、頭を擦り付ける=貴方を愛しています。


上目遣い=貴方は私を愛していますか?(好きですか?)


頭を撫でるか、抱きしめるかした場合、了承したことになる。


拒否する場合は、掴んでいる手を離させるか、突き飛ばす。(突き飛ばす=触んなクソ野郎という意味なので、よっぽどのとき以外は基本的にあり得ない行為)

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