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登場人物と最新部分までのあらすじ

【登場人物】


◆ランマル

 本名ランマル・モーリーウッド。十七歳。

 オ・ワーリ王国女王フランソワーズ1世の主席侍従官。


◆フランソワーズ

 オ・ワーリ王国の若き女王。二十歳。

 本名フランソワーズ・マリエンヌ・ド・ウル・ウォダー1世。

 父王亡き後の王位後継者争いに勝利し、オ・ワーリ王国の女王となる。


◆ヒルデガルド

 女王側近の女騎士。フェニックス騎士団団長。

 美貌と知勇を兼ね備えた若き名将。十九歳。


◆ガブリエラ

 女王側近の女騎士。タイガー騎士団団長。

 高速行軍と投剣術の名人。十九歳。


◆パトリシア

 女王側近の女騎士。ドラゴン騎士団団長。

 豪槍をふるう長身の女傑。十九歳。


◆ペトランセル

 女王側近の女騎士。タートル騎士団団長。

 弓術の達人。十九歳。


◆カルマン大公

 フランソワーズの異母兄。王国宰相。二十四歳。

 先王オーギュスト十四世の長男。


◆エマ

 フランソワーズの異母妹。本名エマニュエル。

 ランマルとは極秘の恋人関係。


◆ダイトン将軍

 オ・ワーリ王国大将軍。反女王派の急先鋒。

 フランソワーズの治世を覆すべく策略をめぐらす。


◆クレメンス将軍

 ダイトン将軍の腹心。前騎士団長。

 用心深い性格をした参謀型の将軍。

 

◆ブレームス将軍

 ダイトン将軍の腹心。前近衛隊長。

 長大な槍を小枝のように振るう巨漢の猛将。


◆クレイモア伯爵

 オ・ワーリ王国貴族。内戦後に反女王派から親女王派に転向する。 


◆フォロス

 王城勤めの中年侍従官。ランマルの部下。




【あらすじ】


ジパング帝国の滅亡より二百年――。

大陸の東の海に浮かぶジパング島は帝国の滅亡後、中小の国々が乱立する平和な時代が続いていたが、武力によって天下を支配する【天下布武】の野望を掲げるオ・ワーリ王国女王フランソワーズ一世の登場によって、島内はたちまち戦国乱世に突入。その張本人たるフランソワーズ女王も島の完全征服まであと一歩と迫った時、側近の謀反によって夢半ばで散ってしまう。


すべての始まりは十年前。フランソワーズの女王即位時にまで遡る。オ・ワーリ王国の王女として生まれたフランソワーズは急逝した父王の死後、次の王位を巡って争っていた兄弟たちの戦いに自らも参戦。天性の戦上手もあって兄弟らを打ち倒し、女王フランソワーズ1世として登極する。しかし国内にはいまだ女王に反発する反女王勢力が存在し、彼らは秘かに女王の失脚を画策していた。


そんな最中、盗賊団討伐のためフランソワーズが国都を離れた隙を突いて、国軍司令官のダイトン将軍が反女王派の貴族や騎士を結集。【救国王侯同盟】を組織して謀反を起こし、フランソワーズを打倒すべく戦いを挑んできた。これにフランソワーズも対抗。王国の支配権を賭けた内戦がまたも勃発する。国内有数の大湖ウェミール湖畔を戦場とした両陣営の最初の戦いは、フランソワーズ考案の松明たいまつを使った奇策の前に反乱軍が敗北。初戦を制した女王軍は敗走した反乱軍が立てこもるブルーク城を包囲する一方、城内に矢文を放ち投降を呼びかける。抗戦意識に猛る幹部将兵らとは逆に降伏の機会を窺っていた末端の兵士たちは幹部将兵らの首を持参し、女王軍に次々と投降する。


全軍の七割の兵力を投入した戦いに敗れて追い詰められた反乱軍は、起死回生を図るべく占領している国都を出て野戦に打って出ることを決意。他方、反乱軍の覚悟を悟った女王軍も野戦での決着を決める。かくして両軍はともに最終戦場と定めたアセナール平野に向けて進軍を開始する。そして女王軍と同盟軍がともにアセナール平野に陣を敷いたその日の正午、雌雄を決する最後の戦いがついに始まる。


兵力で勝る女王軍であったが、同盟軍を指揮するブレームス将軍の常人離れした武勇の前に女王軍は苦戦を強いられ、ついには突破を許し、フランソワーズがいる本陣に攻め込まれる。しかし、すべてはフランソワーズの策略であった。女王軍がわざと突破を許したとは夢にも思わないブレームス将軍は、麾下の兵士を率いて猛然と女王軍本陣に迫ったが、その同盟軍めがけて女王軍本陣から火矢が射られる。火矢が落下した地表にはあらかじめ大量の火薬と油がまかれており、その火薬と油に引火した直後、同盟軍兵士は猛烈な炎と黒煙に呑みこまれ、次々と倒れていく。自ら考案した「火攻め」によって同盟軍との野戦に勝利したフランソワーズは、王城に残る同盟軍の残存勢力に降伏を勧告。程なく同盟軍は降伏し、一ヶ月にも及んだ二度目の内戦は再び女王軍の勝利で幕を閉じたのだった。


王城に凱旋したフランソワーズは時をおかずして、先の内戦における論功行賞の授与を目的とする戦勝式典を開く。女王軍に与して勝利に貢献した貴族や将軍たちは、領地や爵位が与えられるなどして立身出世を果たした一方、同盟に与した貴族や騎士たちは財産、領地、爵位に至るまでことごとく没収され、国内の反女王派は事実上消滅することとなった。

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