異世界転生に際する緊急提言 フサリアに関する誤った見解への緊急提言
フサリア!
昨今、異世界転生をされる主人公が多々存在し、異世界でますますのご活躍かと伺っております。
しかるに、重大な事実を通知せず、或いは意図的に誤った情報を吹き込み、異世界に主人公を送り込む悪徳業者の活動がたびたび確認されています。
今回、異世界転生に際する自称専門家委員会において、事実を事実として提示し、これによって不当な被害にあう被害者を最小化するべく、呼びかけを行うことになりました。
問題の案件
①15万VSフサリア3000
2019年2月6日現在、某所にて15万の大軍を率いる転生者VSフサリア3000という投稿が確認されました。
②注意すべき要素
15万の大軍を率いるというのは、一つのロマンです。
しかし、通常人であれば普通の注意を払うことにより『大軍を少数の精鋭で打ち破るロマン』を軽視してはいけないことも自明かと思われます。
一方で、少数が大軍を打ち破ることを『嘘臭い/リアリティが乏しい/ご都合主義』と批判する意見(これはこれで、きちんと考慮すべき意見でもあります)が存在するため、大軍を統率することで『戦略的勝利を演出する』という描写を選ぶ盛り上げ方も工夫・研究が頼もしい次元で進んでいるのも事実です。
しかしながら、
300人のスパルタ人
島津の退き口
ロスバッハ・ロイテン
カンネー
というように、少数が大軍を相手に奮戦し、大きな成果を打ち立てた事例はロマンと知名度と盛り上がりで抜群です。
物語としては、最高のテーマなのです。
もちろん、リアリティが大切というのは道理です。
しかし、では、だからこそ、異世界で少数精鋭主義を選ぶとき、転生者が『フサリア』という選択肢を与えられないことがあってはなりません。
フサリアの戦歴を語るのは殆どが、野暮というものでしょう。
しかし、フサリアという情報を封鎖されているかもしれない皆様にフサリアの事実を知っていただきたい。
自称専門家委員会は、フサリアのロマンを次のようなものだと認定しています。
『1』
機動力を重視して騎兵のみで行動可能
騎兵オンリー! 騎兵100%!
そんなの、編制として弱点だらけ?
三兵戦術を北の獅子とかいうやつが完成させた……と訳知り顔で自慢してくる?
ご安心ください。フサリアにお任せを。
グスタフ・アドルフ? あいつ、フサリアを相手にしてご自慢の砲兵・騎兵・歩兵の三兵戦術とやらで対抗しましたがね?
命からがら辛うじて国に生きて帰れただけラッキーってぐらい、グスタフ・アドルフ王は負けました。
『2』圧倒的数的優勢を誇る敵には勝てない?
クルシノの戦いでフサリア(ポリ連合)は
5倍のロシア軍を粉砕しました。
3万5千に7千弱の軍隊(約5500ぐらいフサリア)で突撃し、文字通りに粉砕。
なお、ポリ連合は400人ぐらいの損害を出しました。
敵? 5000は越えたんじゃないかな?
常に数的劣勢を前提に編成されていることがフサリアのロマン。
7倍ぐらいじゃ物足りないって貴方にプレゼントするのは、15万対3千の典型例ことフサリアの伝説的戦場!
第二次ウィーン包囲戦の時にですね、オスマン軍15万がほぼほぼウィーンの防衛網を突破しかけていたんですがね、颯爽と駆けつけたフサリア3000が到着したその日にオスマン軍本営に突撃を開始。
結果?
フサリアが、勝ちましたよ?
『3』実のところとても戦術的!
フサリアの騎兵は一見すると脳筋戦法の突撃オンリー。
知的な転生者としては、戦術もくそもない突撃戦術はちょっと……ってなるかもしれない。
でも、ご安心を。
フサリアを率いるのは、とっても知的でジーニアス!
第一に、フサリアは単なる突撃馬鹿ではありません。
フサリア、マスケット程度の対騎兵射撃など全く恐れません。
装弾に掛かる時間、その間に馬が詰められる距離、そして『敵兵の密度と我が方の突撃密度』をきちんとその場で見て取る狡猾さが大切なのです。
更に、フサリアは有機的連携を戦術次元で徹底!
各隊が分散し、敵に突撃する瞬間のみ結集。
この人馬一体を率いるロマン、敵との駆け引き、パイク兵の戦列を突破するであろう衝撃力!
『4』マルチロール!
昨今は戦闘機だって、爆撃できたり、あれもできたり、これもできたり……と。
でも、フサリアだって何でもできます! これホント。
最強騎兵の癖に、フサリアは飛び道具だって使えます。というか、使えないとだめ。敵の戦列を蹂躙できる衝撃力+火力なんです。どっちかじゃない。
敵は突破するし、逃げ足の速い敵だって射程に捉える。どっちもやるからフサリアだ。
当然、近距離戦だってお手の物。
最強の戦士が、最強の馬に乗って突っ込んでくるからフサリア。
フサリア、フサリアなんですから当然だ。
『5』全部歴史的事実でリアリティバリバリ。
こんなに素敵なフサリアで、敵の戦列を突破し、そして大体において勝利する超ロマン存在が史実に存在したんです。
リアリティが乏しすぎる?
バカいっちゃいけないですよ、フサリアはロマンだ。間違いない。でも、これはリアルでもあるんです。
熟達の戦術指揮官が、知恵と技量の限りを尽くし、敵の銃兵指揮官を手玉に取り、敵がグスタフ・アドルフだろうとオスマン軍15万だろうと恐れることなく突撃・勝利!
歴史をご覧ください。
フサリア、それは、勝利です。
これがリアルあるロマンってやつです。
③結論
騎兵とかオワコン、『異世界転生は銃の時代』という極端に反フサリア的な見解・言説の流布に騙されないでください。
異世界転生に際する自称専門家委員会は、フサリアがロマンを愛する全ての人々にとって有望な選択肢たることを強く提言し、フサリアの敵はただ予算のみであるとする主張を改めて表明いたします。
※フサリアの運用に際し、その費用は各転生者個人でそれぞれご調達ください。異世界転生に際する自称専門家委員会は、内政チートに関する指導管轄権を行使するものではなく、あくまでも有益な助言の提供にとどまり、運用コストに際する責任は負いかねます。
フサリア!