アリシア グランフェルトの回想 前編
やったね!ブックマーク追加、評価ポイントが4になった。
=============アリシア グランフェルト=============
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=================一週間前================
私は、アリシア グランフェルト。
ユーフティス帝国 旧オーラシア王国領元王都 フェイルシュタット
に住んでいる。
お父さんとお母さんは小売の商人をしていた。
だけどお父さんとお母さんは私が6歳の時に死んでしまった。
ある日のことだった・・・
お父さんとお母さんが商品を運んでいると突然、強盗に襲われた。
大きくなって殺された理由がわかった時はショックだった。
”抵抗されたのでめんどくさかった。”
”商品を奪えば遊ぶお金が手にはいると思ってやったという酷い理由だった。”
その人たちは死罪になったけど、お父さんとお母さんは・・・・・・・
あの日以来二度とお家には帰ってこなかった。
私はひとり、お父さんとお母さんが残してくれたお家で、慎ましくお父さんとお母さんしていたように生きるために小売の商人を始めた。
孤児院に入って人のお世話になるのが嫌だったのもあるけど、なにより、あの家を離れたらお父さんとお母さんが本当に死んでしまう気がして、離れられられなかった。
初めは生きる為に始めた商売だけど、徐々に常連さんができて、
「かわいい」
「便利だわ。また商品が入ったら教えてね。」
「近くにお店があって助かる。いつもありがとう。」
「一人で頑張って体を壊さないでね。アリシアちゃん。」
私の仕入れた商品でお客さん笑顔になってくれるのが、一番嬉しかった。
ある日、町でいつものように商品を売り歩いていると、
大きな大剣を背に背負ったピャロ・ヒシャロさんが、
いつもの通り元気よく声を掛けてくれた。
私の店の常連さんで、とても背の高い褐色肌の赤毛の女性だ。
自警団の警備隊長をしている。
戦った所は見たことないけど、
男性の騎士にも引けをとらないという噂があるカッコイイ女性だ。
ピャロ・ヒシャロ「やぁ!アリシア!今日も精が出るね!!」
するとピャロさんは商品と代金を差し出してきた
アリシア 「いつもありがとうございます。ピャロさん。」
私はいつものように商品を梱包し渡す。
ピャロ・ヒシャロ
「もう!アリシアは暗いな!!」
「アタイより女の子らしくてかわいいんだからさ!」
「もうちょっと明るくなれば男共も黙ってないのに!」
「勿体ない!!!まぁ、この私より軟弱な奴がアリシアに手を出したら、」
「ただじゃ置かないだけどれねぇ!!」
と握り拳で力こぶしを見せてウインクするピャロさん。
アリシア「もぉう!!ピャロさんたら・・・」
ピャロさんとの会話は面白い。
若い女の私が、こうやって笑顔で活動できるのも、
ピャロさんたち自警団のおかげだ。
自警団が出来てからというもの、元王都やその周辺は劇的に治安が良くなった。
もう、悪い人たちはいない。ピャロさん達はわたしの・・・
そしてなにより町のヒーローだ!
ピャロ・ヒシャロ
「そういえば知っているかい!」
「今、郊外の山林で帝国軍の赤熊騎士団が演習の為に駐留しているんだ。」
「何でも今、王政は彼らに物資を販売するキャラバンを募集しているらしい。」
「自警団の方でも知り合いの商人がいたら声を掛けてほしいとお願いされているんだが、どぉう?アリシア出てみない?」
(キャラバン誘われたけど、どうしよう?かなり治安は良くなったけど、両親の一件があった事もあって、一度も町はおろか、郊外にも出たことがない。過去を断ち切る意味でも出てみるべきだろうか?)
ピャロ・ヒシャロ「なぁ頼むよ!アリシア!人手が足りていないみたいなんだ!私は別件で行けないけど一応、赤熊騎士団や自警団の方でも、護衛が付くみたいだからさぁ。」
帝国イチにの実力を争う赤熊騎士団と町の安全に貢献し続けている自警団の護衛があれば、安心できる。
これほど実力のある集団に護衛して貰えること滅多にないだろう。
弱い私にはお父さんとお母さんの死を受けいれることが出来なかったけど・・・
潮時なのかもしれない・・・
なにより私が過去にこだわりつづけていると、
お父さんお母さんが心配でいつまでも経っても、安らかにあの世へ逝けない。
もういい加減に安らかに送ってあげたい。
アリシア(過去を払しょくするためにも行くべきなのかも知れない・・・)
― 1週間後・・・・ ―
とうとうキャラバンに同行する日になった。
アリシア(不安はあるけれど・・・)
私はこれ以上過去に、とらわれるのをやめて、
お父さんとお母さんの為にも前を向いて進んで《行きたい・生きたい》。
私は覚悟を決めてキャラバン隊の集合場所に向かった!!
キャラバンでの商品の準備が完了し、いよいよキャラバン隊が移動する。
街頭に見物の王国市民が、声援を送っている。
王国市民
「頑張れよぉ!キャラバンのみんな!!」
「皇帝陛下!!万歳!!国王陛下!!万歳!!」
「皇国と王国に永久の平和と永遠の栄光あれ!!!」
どうやら町を挙げてキャラバン隊を送り出してくれるらしい。
それも、そうだろう。
赤熊騎士団と言えばユーフティス皇帝に仕える帝国軍主力的存在だ。
その赤熊騎士団に商売しに行くというのは、帝国の領邦である王国では初めて。
・・・つまり名誉な事なのだ。
普段は愛国的な事なんてあんまりした事がなかったけど・・・・
王国市民としてキャラバン隊に参加できる事を誇り感じた。
しばらく移動していると市民に交じって、
ピャロさんが見えたピャロさんは大きいから、すぐに分かる。
どうやら時間のあいだを縫って会いに来てくれたらしい。
ピャロ「アリシア!!!頑張れよぉ!!カッコイイイケメンの騎士様と知り合えたらいいなぁ!!!」
ピャロさんらしい声援に笑顔がこぼれる。
アリシア「ピャロさんありがとう!!!私、過去を受け入れて前に進んでみます!!」
ピャロさんに覚悟を伝えて私は町を後にした。




