始まりの予感
天城 芯は暖かい光と風に、包まれていた。
天城 芯〚痛みや苦しみが抜けれゆく・・・暖かい・・・心地良い・・・僕は・・・・ここは・・・どこだろう、意識だけが、、、浮いている。〛
??????〖神々に気に入られしものよ・・・・・・・シセスタよ・・・〗
天城 芯〚だれ??????姿が見えない??????心に直接話かけられている?!!!!!〛
??????〖我が名を聞くがよい。シセスタよ。我が名はヨルス。献身と犠牲の神。慈悲を司りし神。〗
ヨルス神〖別世界の主神アマテラス殿ならびに副神ツクヨミ殿の恩寵により貴様はこの世界イーニスに招かれた。己の徳を誇るがいい、神に感謝するがいい、シセスタよ。〗
天城 芯〚・・・・え?というかシセスタなに?招かれたってぼくのいた世界はどうなったの?〛
ヨルス神〖状況が飲み込めていないようだな?無理もない。長々と説明してやりたいところだが、あまり時間もない。私みずから、かいつまんで端的に説明して進ぜよう。〗
ヨルス神〖まず貴様のいた世界だが、人類の自らの蛮行により滅び去った。〗
天城 芯〖うそ・・・・・・・・・〗
ショックを隠せない滅んだというのか?あの世界が・・・・
ヨルス神〖嘘ではない。あの世界はもうない。貴様の世界について私からこれ以上の述べることは、できない。私もどのような、いきさつで貴様の世界が滅んだか知らないし、なくなった理由も知ろうとも思わない。〗と冷淡に事務作業をするように、言い放った。
ヨルス神〖次に先ほど述べた通り貴様は貴様の世界の神の恩寵によりこの世界イーニスに来ることになった。〗
天城 芯〖来たって他の人たちはどうなったの?〗あまりの出来事に質問する。
ヨルス神〖先ほども述べた通り貴様の世界がどうなったか知らぬ。貴様の周りにいた者たちのことも知らぬ。確かなことは、ただひとつ貴様はこの世界イーニスで生きていかねばならなくなったということだ。〗ヨルスの態度は変わらない。
天城 芯はただ啞然とする。
ただ自分理解が及ばないことが、自分に起きた事がだけは理解ができた。
どうやら周りの人間の心配よりも、
自分の身の振り方を考えなければいけないようだ。
幸いにも今その身の振り方をどうすればいいのか。
聞ける人物が今、目の前にいる。
天城 芯〖ヨルス様。僕はこれからどうなるの?いや!!!どうすればいいの?〗
ヨルスは答える。
〖よい質問だ。時間があまりないという言葉を覚えてくれたようだな。シセスタよ。適確な時期に適確な質問をできる人物を私は好む。貴様は今…肉体がない…魂だけの状態なのだ。故に貴様は、自分の器となる肉体を選ばなければならない。〗
かみヨルスがそう答えると頭の中にパソコンの選択画面のようなものが出てきた。
表示された物に目を通す。
性別
年齢
種族
と表示されている。
天城 芯は考える(どうやら僕の元の肉体はないらしい。出来れば人の肉体がいい。男性の。他のものでは混乱するだろう。仮に他の種族を選んだとしても、どのようなメリット・デメリットがあるか分からない。ヨルス様に聞いても答えてくれるかもわからない。)
天城 芯はタッチパネルの要領で無難な選択を選んでいく。
性別:男性
年齢:18
種族 人族
決定。
次のページに入る、
スキル:鑑定 解体 イーニス世界語訳 全能力適正
トークン:神々に気に入りられし者
ギフト:アマテラス神加護 ツクヨミ神加護 スサノオ神加護 ヨルス神の加護 鑑定・解析 解体 イーニス世界語訳 全能力適正
二つ名と四人神様から加護を受けていた。
大盤振る舞いだ。いいんだろうか?まぁもらえるだからもらっていこう。
決定。
終わったのかウィンドウが閉じた。
ヨルス神は口を開いた。
〖シセスタは神に気に入られし者という意味だ貴様の名前となるよく覚えておけ。お前にはこの世界に来てもなお、数々の困難が待ち受ける。願わくば貴殿の身に幸があらんことを!!!よき人生あゆむがよい!!!選ばれし人の子よ!!!〗
そういう意味だったのか!と天城は納得する。
〖ヨルス様何から何までありがとう。感謝します。〗
天城は感謝の言葉を述べると、ヨルス神は言葉を紡ぎ始めた。
天城 芯の魂は大地に向かって下ってゆく。まだ見ぬ世界へ向かって。