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神に愛されし者  作者: シューニャ
26/36

シセスタは大金で家と奴隷を買う!!

ああああああああああああああああああああああああああ

糞ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

めちゃくちゃ時間がかかったイライラするーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

長いです20015字 あります。苦痛になるかも知れません!!

小鳥のさえずりと共に目が覚める。


シセスタ(ああっ・・・クソ...はぁ~ 起きるかぁー)


いつも通り階段を下へと降りる。


リンシャ「あら?シセスタさん?いつの間に帰って着たんです?」


シセスタ「周りに迷惑にならないようコッソリとね。」


朝食をとり、冒険者ギルドに向かう。


シセスタ(一応、顔だけでも見せないとね。)


冒険者ギルドに入ると同時に驚きの声が上がる!


エメリア「シセスタさん?!もう怪我の方は大丈夫なんですか?」


アイラ「シセスタさん?!本当にシセスタさんですか?!幽霊じゃないですよね?!」

「グスン・・・ううぅ(泣)よかった。よかったですぅ~」


シセスタ「ああ・・・お陰さまで、この通りもう大丈夫だ!セレスティア様がすぐアーリュン教会に連れて行ってくれたお蔭で・・・ところでセレスティア様はどこに?お礼を言いたいだけど・・・どこに行けば会えるかな?」


エメリア「ほら?アイラ泣かないの!セレスティア様は、いつもお忙しいので直接伝えるのは難しいでしょう・・・わたくしの方からお伝えしましょうか?」


シセスタ「そうか・・・残念だ。わかった。悪いが伝えておいてもらっていいかな?助けてくれてありがとうって。」


エメリア「ええ、もちろん!」


エメリアは笑顔で快諾してくれた。


アイラ「そう言えば・・・白青騎士団の方から使者の方がお越し下さってアデルと言う方を探していましたが?シセスタさんじゃないですよね?シセスタさんも名字がアデルですけど・・・まだ十一等級の冒険者さんですものね・・・?」


アイラが首をかしげている。可愛い・・・


シセスタ(・・・間違いなく俺だ・・・何かあったのだろうか?値切り交渉でなければいいが・・・)


エメリア「ああっ、そう言えば探してると言えば!商工会議所の方から連絡がありました!商工会議所の方は間違いなくシセスタさんを探していたみたいですけど?・・・商工会議所と何かトラブルでも?なにかしましたか?!シセスタさん?!」


エメリアが本気で心配してくれているようだ。


シセスタ「悪いことはしてないけど・・・そうか・・・ふたりともありがとう。デズモンド教官の所に顔を出してから二件とも向かってみます。」


受付のふたりに礼を言い、デズモンド教官がいるであろう演習場に向かう。

三重扉の隔壁を開くと案の定デズモンド教官がいた・・・

声かける・・・


シセスタ「デズモンド教官。」


デズモンド「おお・・・おっと?!アデル?アデル君じゃないか?!もう動いて大丈夫なのか?!」


シセスタ「昨日は皆さんにお世話になりました。ありがとうございます。」


デズモンド「いや・・・それは・・・顔を上げてくれ。君には謝らないといけないな・・・ザックを止めてやれなくて済まなかった・・・」


シセスタ「いえ、いい経験になりました。等級が違うだけであんなにも実力差が、あるものだとわかりましたから・・・無駄ではない経験でした。」


デズモンド「そうか・・・そう言ってもらえると助かる。ザックの処分だが・・・君に大怪我させたにも関わらず、あのあと開き直るような態度をとってな?私とセレスティア様も強く非難したにも関わらず、今度は冒険者ギルドの職員を脅すような発言を言い残して去って行きやがった!!」


デズモンド「あの野郎!本当に許せん!こちらとしても厳罰を与えたいが・・・なかなか全土の冒険者守る規定に阻まれて、うまく行っていないのが正直なところだ。アデル君!君も気を付けろ!奴のことだ!逆恨みしてまた・・・何か仕掛けて来るかもしれん!一人での行動は極力避けるんだ!」


シセスタ(マジかよ?・・・(-。-;)

面倒な奴に関わっちまったな・・・( ̄_ ̄ i))

「わかりました。正直な話が聞けてよかったです。身の回りに細心の注意を払いますので、そちらも気を付けて下さい。」


シセスタはゾッとしない話を、デズモンドから聞くと冒険者ギルドを後にした。


シセスタ(さて、どうするか?・・・)


まず、白青騎士団の所に向かうべきだろう相手は国家権力だ。待たせて機嫌でも、そこなったら何をされるかわからない。

シセスタは中心部にある城塞に足を進めた・・・

しばらく移動すると以前、魔法書関連の本を観覧した国立図書館近くの城壁に着いた。


流石と言うべきだろうか?城塞は立派で堅牢な石造りで、燃えそうな木のたぐいはほとんど使用されていない。城壁上から厳しい目つきの兵士が常に睨みを効かせている。


どの兵士も装備が充実しており精強な雰囲気で非常に話しかけづらい・・・とは言え、このまま無言でこの場にいては、それこそ不審な人物として囲まれるのは火を見るより明らかだった・・・


勇気を出して城門の兵士に声をかける


シセスタ「あの・・・すいません。」


城門の兵士「うん?なんだ?犯罪の報告なら、ここではなく自警団の詰め所へ行け。」


構わず本題を話す。


シセスタ「突然すいません・・・シセスタ・アデルと言う者なんですけど・・・白青騎士団の使者様が冒険者ギルドに俺を探しに、いらっしゃったみたいなんですが?重要な事だとイケないので、ここまで出向いてきたのですが・・・白青騎士団の方か?使者様はここに帰られていらしゃいますでしょうか?」


城門の兵士「はぁ?白青騎士団の使者がお前のような者を探していただと?!・・・うーん・・・おい!伝令!伝令はいるか?!!」


伝令兵「はい!ここに!」


伝令の兵士が城壁の上から顔を出す。


城門の兵士「白青騎士団の所に行き、この銀髪の奴を探しているか聞いてきてくれ!えっと名前は何だったけな?」


シセスタ「シセスタ・アデルです!!」


城門の伝令に名を思い切り叫ぶ!!


伝令兵「わかった!!そこで待っていろ!」


10分くらい城門で待っていると、城門の大きな扉の脇にある小さな扉が開き、現れた人物にシセスタは驚いた。それもそのハズ、トーマス・ローレン白青騎士団長その人だったからだ。城門の兵士たちも姿勢を正している。


トーマス騎士団長「やぁ!アデル君!よく来てくれたね。」


フレンドリーに挨拶された・・・・・


シセスタ「・・・お久しぶりです・・・騎士団長どの・・・その、宜しいのですか?トップ自らこんな若輩ものを出迎えてもらって・・・」


トーマス「なに気にすることはない!面子はちゃんと立っている!部下たちも、こんな程度で私をナメたりしない!兵士には厳しいからな!私は!・・・さって!お互い忙しい身だ!本題に移ろうか?3日間…時間をもらって、ようやく報奨金の手続きが完了したから使者をギルドに送り、君に足を運んでもらったと言う訳だ。これが君の討伐した変異種のオーガの小切手だ。確認してくれ。」


シセスタ「ありがとうございます。卿。拝見させていただきます・・・」


❝ユーフティス中央国立銀行発行手形❞

種類:持参人払小切手

支払地:旧オーラシア王国領元王都 フェイルシュタット全土

支払理由及び金額:

一;ユーフティス皇帝旧オーラシア領邦の代理統治者。オーラシア国王並びに旧オーラシア王国は、この者に対し20000ユーフティスの価値のある、この有価証券を発行した事を当書類は証明する。

二;旧オーラシア中央国立銀行は当書類を提示され支払いを求められた際は、つつがなく支払いを行うように。

支払委託者及び機関:旧オーラシア王国 白青騎士団長;トーマス・ローレン サイン及び捺印


シセスタ「20000ユーフティス?!本当受け取って宜しいのですか?こんな・・・た、大金を?!・・・」


トーマス「勿論だ。君の功績に見合う金額を出せたと自負している。それだけあれば小さい家だって買えるさ。みんな羨ましがるだろうな・・・盗まれたりするなよ?」


シセスタ「確かに戴きました。王と王国とローレン卿に心からの感謝を!主もあなた方の優しさと寛大さに報いてくれるでしょう!」


トーマス「うむ、では、この受け取り書にサインと指印を・・・」


シセスタは受け取り書にサインと用意されたインクに親指を浸し、指印を押すとローレン騎士団長丁寧に提出した。


トーマス「うむ!確かに書類を受け取った。ご苦労!では私はこれで失礼するよ。無駄遣いに気をつけなさい。アデル君。」


そう言い、トーマス騎士団長は出てきた扉から消えていった。


シセスタ「よし!早速、銀行に行こう!」


幸いにも銀行の場所はわかっていた。だって・・・城塞の眼の前にあるんだもの・・・

銀行に入ると銀行の入り口には、大きなセキュリティー装置らしき魔道具があり、その装置を通る。

もちろん、無事に通り抜けた。


シセスタ(悪いことしてなくても、こういう装置や警察官をみるとドキッ!とするよね・・・)


前世の記憶を思い出しながら受付へと進み、先程もらった書類を提出する。


銀行職員「ん?!・・・これは?!かしこまりました。しばらくお待ち下さい。」

職員は書類を持って上司らしき人物に駆け寄る。すると・・・上司らしき人物が分厚い書類のファイルらしき物を片手にやってきた。


上司らしき人物「こんにちは~えっと・・・銀髪に紫の目・・・あなたがアデルさんですか?失礼ですが身分を証明出来る物を、本日お持ちですか?」


アイテムボックスからインテリジェンスカードを取り出し渡す・・・


上司らしき人物「拝見します・・・はい。有難うございました~ では奥の部屋のブースでお持ち下さい。係員と一緒に受け渡しをしますので・・・」


言われた通り奥の部屋のブースでしばらく待機すると、複数の麻袋を持った係員と共に先程の上司らしき人物が現れた。


上司らしき人物「こちらが、20000ユーフティスになります。いくらでもご確認下さい。」


ユーフティス通貨をアイテムボックスに納めていく・・・

全部納めて終わると脳内のアイテムボックスに20000ユーフティスが確かに追加された。


シセスタ「確かにキッチリ20000ユーフティス受領しました。」


上司らしき人物「では、この受け取り書にサインと指印を終えたら取引完了です。」


受け取り書にサインと指印を書き・押すと職員に渡した。


上司らしき人物「本日は、ご利用ありがとうございました。」


全員去って行ったので、こちらも銀行を後にする。


シセスタ(次は商工会議所に行くか?・・・)


ブラム・ビクスビーに会うため商工会議所に足を向けることにした。

ノシュガン氏から以前もらった名刺のような物を見せ、商工会議所に入るとビクスビーが迎えてくれた。


ブラム・ビクスビー「これは、これは、アデル様!お待ちしておりました。すぐに伺いますので空いている席でお待ち下さい。」


しばらくすると・・・ビクスビーが複数の商工会議所の職員と共に、大きな麻袋を荷台に乗せてやって来た。


シセスタ「・・・こ?これは?・・・」


ブラム「これは貴方様の稼いだお金でございますが?何か不思議な事でも?・・・これが今回の取引の内訳でございます。ご確認下さい。」


ブラムが書類を渡してきた。


シセスタ「いや・・・何でも無い・・・予想以上に大金だな~と思って・・・」


ブラム・ビクスビー「ご満足いただけたようで何よりです。そのお言葉…仲介人冥利につきます。」


内訳の書類に目を通す。


“ダンジョンラットのカード 通常市場価格 6500ユーフティス 

武器などの攻撃ダメージ上昇。スピードも微増

市場価格は二倍に高騰しており、13000ユーフティスにて落札。”


“トレントのカード 通常市場価格 8500ユーフティス

武具など攻撃及び防御の上昇の付与  

市場価格は三倍に高騰しており、25500ユーフティスにて落札。”


“ホーンラビットのカード 通常市場価格 7500ユーフティス

防具または衣料品にスピード上昇を付与。攻撃力も微増x2   

市場価格は二倍に高騰しており、15000ユーフティスで落札。”


“総売上は53500ユーフティスであり仲介手数料として一割(5350ユーフティス)を徴収しました。

純利益は48150ユーフティスとなります。”


シセスタ(す凄い!!一気に金持ちになった!!・・・後ろに気を付けよう!)

「ブラム君!ありがとう!さすが、あのノシュガン氏に紹介されただけはある!あなたに頼んで正解だった!これはほんの少しだが・・・お礼の気持ちだ。俺のメンツの為にも是非とも受け取って欲しい。」


握手をしながら、ブラム・ビクスビーに3000ユーフティスを渡す。


ブラム・ビクスビー「こ!こんな大金!!本当に宜しいのですか?!有難う御座います!!」


シセスタ「もちろん!君の働きに感謝している。どうぞ受け取ってくれ!」


ブラム「では・・・お言葉に甘えて!」


ビクスビーは普段の真面目な顔からは想像出来ない嬉しそうな顔で金を受け取った。


シセスタ「・・・というか?こんなに儲けさせて貰ってるのに、みんなチップを払わないのか?」


ブラム「アデル様のような金払いのいい…紳士はそういません!魔物のカードも盗品のたぐいでは無いのは専用の魔道具でわかっておりましたし、あのまっとうな豪商のノシュガン氏の紹介ともあって…実はちょっとだけ…心付け期待しておりました!」


シセスタ「あはは・・・期待に添えてよかったよ。」

(うわー…チップ渡しといてよかったー・・・魔物のカードの盗品なんてあるのか・・・しかも盗品か見抜く魔道具もあると・・・ていうか!ブラムって意外とよく喋るな!!金で饒舌になるのか?この人・・・)


シセスタ「ところで、商工会議所の職員は、そんなに給料が安いのか?」


ブラム「いえ、比較的…高給取りだと思います。なにせ…毎月300ユーフティスですから・・・」


シセスタ(300ユーフティス…日本円で毎月900万か・・・年収3600万円。この世界の異常な物価から見ても、そう悪い給料じゃないな・・・)

「へぇ~。意外ともらえるんだね。ちなみに、この国の平均月収はどれくらい?」


ブラム「そうですね・・・貧富の格差が激しいですから一概に言えませんが・・・一般的商人で4800から3000ユーフティスくらいでしょうか?一般的庶民だと1800ユーフティス・・・貧乏人だと・・・600ユーフティスくらいですかね?王政を批判する訳ではありませんが、それ以下の…年収の人々はマトモな生活を送っているとは言い難いですね・・・」


シセスタ「なるほど~。そうか・・・世知辛いな・・・」

(一般的商人でも1億4千400万円か・・・でも物価が1ユーフティスで3万だからな・・・高いとみるか安いと見るか確かに悩むな・・・なんせ串焼きが3~4ユーフティスするからな・・・9万円から12万円もする串焼きとか前世ではあり得なかったもんな~)


シセスタ「暗い話を、させて悪かった・・・また、魔物のカードが手に入ったら来るよ。」

(本当はありえないほど沢山持ってるけど・・・)


ブラム・ビクスビー「はい!いつでもお待ちしております。」


シセスタは早々に商工会議所を後にしようとする。


シセスタ「あっ!」


ブラム「どうかされましたか?」


シセスタ「いや・・・収集したアイテムを冒険者ギルドに売り忘れただけだ・・・」


ブラム「でしたら、ノシュガン氏に買い取りを、お願いして見ては?アデル様を、こちらに紹介されるほど信頼なさっているようですし・・・」


シセスタ「そうだな・・・ノシュガンさんになら、多少買い叩かれてもいい。君を紹介してもらった恩もあるしな・・・ありがとう。当たって見るよ。」


シセスタはブラムに礼を言い商工会議所を後にすると、フロッグ商会に向かいノシュガン氏を探した。しばらく探すとノシュガン氏を見つけた。


ノシュガン「おお!お前さんか!わざわざ訪れてくれたのかい?」


シセスタ「ええ、お陰で魔物のカードを売り払えました。ありがとうございます。お礼と言ってはなんですが、どんなに安くてもいいので商品を買い取っていただけませんか?ちょうど大量にバックパックに入っているので・・・」


ノシュガン「なに?どんなに安くても?!もちろん!いいとも!生死を共にした君と私の仲だ。買い取り所で買い取ろう!こっちだ。」


買い取り所に案内され、買い取りして欲しい商品を出した。


吸血バットの死骸


ダンジョンラットの肉・革・牙 x46


ダンジョンラットの細切れ肉 x10


ダンジョンラットのズタズタの皮 x10


ダンジョンラットの牙 x10


薪 x1000


備長炭 x50


ホーンラビットの肉・革・角 x100


ラージラットの巨大肉・巨大革・巨大牙 x1


ラージラットの魔核・魔石・クリスタル x1


最高級の備長炭 x500


棍棒x20


ワンドx20


を買い取り台の上に出す。


ノシュガン「おおぉぉ・・・これは大量だな!バックパックにこれだけ入れられると言うことは、君の魔力量は相当と見た!どうだろう?輸送任務に興味は?」


シセスタ「それはまたの機会に・・・」

(ええっ!腕輪のバックバックって入れられる数って有限なのか?!(ー△ー;)という事は魔力のない奴はアイテムや収集物をあんまり入れられないと・・・アイテムボックスってスゲーな!おい!)


ノシュガン「それは残念だ・・・だが・・・出された肉類は新鮮だな・・・今朝獲ったばかりなのかい?」


シセスタ「(・ε・`。) まぁ…まぁ…そんな所です・・・」

(いや・・・昨日獲ったやつです・・・という事は…腕輪のバックパックに入れた物は時間経過があるけど、アイテムボックスは時間経過ないか・遅いか?知らないが鮮度が落ちないということなのか・・・ますますアイテムボックスの重要性がわかったぞ!)


ノシュガン「それなら安心して買えるな!このズタズタの皮と細切れ肉は、何の獲物だい?」


シセスタ「売り物になるかどうかわからないのでタダでも良いのですが、ダンジョンラットです。魔法でラクしようとしたら…そんな事に・・・」


ノシュガン「ハッハッハ!魔法を使える冒険者ならではだね!大丈夫!ちゃんと肥料にしたり別の魔物の撒き餌にしたり、使い道は色々だよ。魔物に無駄な所なんてないからね!ちゃんと商品になるさ!」


シセスタ「なるほど~そんな使い道があるとは・・・」

(異世界人は逞しいアイデアマンだ…)


ノシュガン「{どんなに安くても}と言っていたが、本当にいいのかい?お前さん?」


シセスタ「ええ。ノシュガンさんには商工会議所の件で、お世話になりましたし多少買い叩かれても納得です。」


ノシュガン「では、通常よりも四割安い価格で買い取っても宜しいかな?うん?!Σヾ(;☆ω☆)これはぁぁああああ?!!ま、ま!ま!魔物の魔核・魔石・クリスタルじゃないかぁぁあああ?!!!」


シセスタ(うわー(ー△ー;)試しにラージラット分のヤツを出してみたけど、ギガントトレントのヤツを出さなくて正解だったわ。この反応、明らかに魔物のカードの時と同じレアドロップの反応だよねー(。 ̄□ ̄)嫌な予感してたけど正解だったわ~)


ノシュガン「すぅ!!凄い!!これだけ状態のいい!!しかも魔核!魔石!クリスタル!が揃っているのは、なかなか見たことがない!!なんて強運なんだ!!君がこんなに腕のいいハンターだったとは驚いたよ!!本当に、こんな良いものを売って貰っていいのか?!」


シセスタ「よろこんで、もらえてよかったです。苦労して得た…俺が、いま出せる最高の取得物です。お礼に、なりましたでしょうか?ノシュガンさん」


ノシュガン「も!もちろんだとも!!最高のお礼だ!このセットだけは正当な値段で買い取らせて貰うよ!!正当な値段で買い取っても釣りが来るくらいだ!!この最高の商品を高額で誰かに売れると思うと商人としての腕がなるよ!!買い手は引く手…数多だろうね!!間違いなく!!」


シセスタ(そんなに凄いのか・・・(°◇°;)魔核・魔石・クリスタルって・・・)

「へ、へぇ~(; ̄ー ̄)...? ちなみにどんな事に使われるんです?魔核・魔石・クリスタルって?」


ノシュガン「う、うむ。知らないのも無理はない!一般人は魔核・魔石・クリスタルが生活のどこに使われているか?知らないのが普通だからね。」


ノシュガン「魔核・魔石・クリスタルの使い道は実に多岐に及ぶが、主要な使い道を上げるなら魔道具・社会インフラの燃料や魔導武具のメンテナンス・強化・製造部品だな。しかも使い終わっても宝石としての価値もある!」


ノシュガン「魔核・魔石・クリスタルこれらは非常に有用だが、これを魔物から取り出すのは非常に繊細で手間がかかる大変な作業だと聞いたことがある!しかも魔核・魔石・クリスタルが駄目にならないように、キレイに倒さないと魔核・魔石・クリスタルが傷ついて駄目になってしまうからね!さぞ!君も大変だっただろう?!」


シセスタ「はい!凄く大変でした!」

(いや、凄く簡単だった・・・)


ノシュガン「うん!うん!そうだろ!そうだろ!さすが、わしの見込んだ男だ!!査定が終わるまで飲み物でも飲んで待っていなさい。おい!だれか?!この銀髪の青年にお茶を持ってきてくれ!!」


従業員A「か!かしこまりました!!会長!!おい!だれか!速く!あの方にお茶をお出ししろ!」


従業員B「はい!ただいま!!」


従業員C「バカ!それは安いのだろう!会長が贔屓にして、いらしゃる方にそれを飲ませる気か?!チャレンジャーだな?!お前?!」


何やら従業員たちが慌てふためいている。


シセスタ(ノシュガンさんは会長だったのか・・・)

「どうぞ!お構いなく!!」


しばらくして従業員がお茶を持ってきた。

シセスタ「有難う御座います。」


お茶飲みながら、しばらく待つ・・・


従業員「買い取り査定の方が完了致しました!今回は4割引での買い取り同意して頂き誠に有難う御座います!こちらが査定の内訳です!!」


買取査定の内訳は以下の通りだ・・・


吸血バットの死骸

20ユーフティス


ダンジョンラットの肉120・革350・牙60 x46 

5520 16100 2760 =24380ユーフティス


ダンジョンラットの細切れ肉50 x10

500ユーフティス


ダンジョンラットのズタズタの皮150 x10

1500ユーフティス


ダンジョンラットの牙60 x10

600ユーフティス


薪2 x1000

2000ユーフティス


備長炭3 x50

150ユーフティス


ホーンラビットの肉300・革600・角150 x100

30000 60000 15000 =105000ユーフティス


ラージラットの巨大肉1500・巨大革3000・巨大牙300 x1

4800ユーフティス


最高級の備長炭350 x500 

175000ユーフティス


棍棒50 x20 

1000ユーフティス


ワンド100 x20 

2000ユーフティス


本来合計合計316950ユーフティス


4割引きでの買い取り価格 190170ユーフティス

――――――――――――――――――――――――――――――

ラージラットの魔核・魔石・クリスタルのセット170000 x1


総合買い取り価格360170ユーフティス


シセスタは満足していた。

ノシュガン氏に恩を返した上、この高額買取である。不満なハズがない。


シセスタ「ありがとう。納得の上で最終的に、この価格での買い取りに同意します。」


内訳にサインをして従業員に渡す。


従業員「ありがとうございます!すぐに代金をお持ちしますので・・・」


出されたお茶を完全に飲み終わって時間の立たないうちに、複数の大きな麻袋をもって従業員たちが現れた。


フロッグ商会従業員「大変お待たせして申し訳ありません!こちらが代金になります!」


シセスタは360,170ユーフティスをアイテムボックスにしまった。

これで合計433,411.5ユーフティスがアイテムボックス入っている事になる。


シセスタ(今日一日で四十万ユーフティスを超えた。日本円で百二十億円持ってる計算だ。嬉しい!!家だ!マイホームだ!今なら小さい城だって買える!!まぁ城なんていらないが・・・掃除の事も考えて少し広めの豪邸を買おう!!)


シセスタ「ノシュガン会長に宜しく伝えておいてくれ。」


従業員「かしこまりました。」


周りにいるかも知れない悪党に、気を付けながらフロッグ商会を後にした・・・

エーデルワイス亭に帰り宿の中に入ると、ちょうど昼時だったのでリンシャに0.5ユーフティスを払い昼食を摂っていると、凄く怪しげな男が入店しゴマすりながら話しかけてきた。


???「クククッ。旦那。たくさん儲けておいて普通の食事をなさっているですね?・・・」


シセスタ(こ!コイツ何者だ・・・もしかして俺がボロ儲けしている所を見ていたのか?!)


???「そう警戒なさる事は…ないですよ?旦那。あっしは怪しいですが、大したもんじゃありません。極めてまっとうなビジネスマンぜっせ?」


シセスタ「そうは見えないな・・・特に名前を名乗らない奴は・・・」


???「クックックッ・・・そうでした!そうでした!こりゃ失礼。あっしはマルシャンという者でして、情報に敏いしがない不動産屋でございます。クックックッ」


どうやら偽名ではないようだ・・・鑑定・分析にもマルシャルと表示されている。もっとも鑑定・分析を過信して相手が鑑定・分析スキルを欺くような装備をつけている可能性もなくはないが・・・


シセスタ「ふ~ん。で…マルシャンとやら、お前…俺に何のようだ?」


マルシャン「クックックッ・・・ドボケても顔に家が欲しいと書いてありやすぜぇ?くっくっくっ!もしかして、そろそろ家をお探しではありませんか?旦那?しかも豪邸とは行かないまでも、少し大きなアクセスの良い一等地の家と土地が?」


マルシャンという怪しげな男は明確に、シセスタの求めている家のイメージを当ててくる・・・


シセスタ(気持ち悪い野郎だ・・・)


マルシャン「あっしゃあ、ちょうど今、ダンナの求める物件に近い家をご紹介したくて、お声を掛けさせて頂いたまでして…どうです?ひと目見れば間違いなく気に入って頂ける家ですよ?くっくっくっ。」


シセスタ(くっ?!あからさまに怪しい奴だが…どうしよう!凄く気になる!!罠かも知れないが今の俺の強さなら・・・行ってみるか?)


シセスタ「わかった・・・行ってやろう・・・」


マルシャン「ひっひっひっ。では・・ご案内します。・・・参りましょうか?」


シセスタは残っている昼ごはんを食べ終わると怪しげな男と共にエーデルワイス亭を出た。


怪しい所に連れて行かれるのかと思ったが、意外にもフェイルシュタット中心にある十字路に案内された!いつも冒険者ギルドや国立図書館に行く為に、よく使う通り道だ。


マルシャン「こちらが、ご紹介したい物件です。」


八階建ての立派な白塗りの少し大きめの家だ!十字路にあり立地も悪くない!


シセスタ(ほ・・・本当にちゃんとした家だ・・・)


マルシャン「この家には一部。他とは違う点がありましてね?それを見ればきっと気に召しますよ?ああ、まだ信用出来ないならドアは開けぱなしで結構ですよ。どうせ誰も入ろうなんて思いませんから。さぁ?どうぞ中へ・・・」


家の中に入り案内される。


マルシャン「ここ一階は応接室です。他にはリビングと食卓がありまして、家具も一応最低限備え付けてあります。魔導石を利用したガス、水道・電灯もありましてね。明日からでも使えますぜぇ?」


シセスタ「なんだ・・普通に、いい感じじゃないか?」


マルシャン「そして一部違う点と言うのではね?地下にはワインやチーズを保管できる安置所と奴隷の牢屋がありましてね?調教・拷問部屋としてもご利用いただけます。後ろ暗い趣味をお持ちではないですか?お買い得ですよ?」


シセスタ「なんだか人聞きの悪い物騒な事が聞こえたが・・・それにしても本当に、いい物件だ。」


マルシャン「二階は自室としてご利用できます。もちろん、執務室もありますよ。どうです?凄いでしょう?」


シセスタ「ますます興味が湧いてきたぞ・・・」


マルシャン「三階から八階はお好きにお使い下さい。ゲストルームとしてもご利用できます。どうぞ、これが部屋の鍵です。隅々まで心ゆくまで見てきて下さい。あっしは、ここの入り口で待っていますから。」


シセスタ「では、お言葉に甘えて・・・」

シセスタは部屋を見て回る・・・


シセスタ「こ!これは!!」

なんと大きめの浴場がある風呂とシャワールーム付きだ!!水洗式便所もある!!洗面台もある!!


地下室に行くとマルシャンの言っていた牢屋やワインやチーズの安置所に加え武器庫まであった!!

拷問部屋や調教部屋は怖いので見ないでおいた・・・チキンじゃないからな?!


シセスタ「要塞か?ここは・・・」


戻るとマルシャンが話しかけてきた。

マルシャン「言い忘れてましたが、エレベーターもございますぜ?ご案内いたしやす。」

なんと本当にエレベーターがあった!!


マルシャン「今は弱い魔石ですから重い物は無理ですが、魔石を強力な物に変えれば重い物でもイケますよ。」


シセスタ(異世界スゲェー!!)


二階の自室を見て回るベッドはないが、執務室に立派な机と革張りの椅子があった。


シセスタ「すごい!社長になった気分だ!!」

革張りの椅子に座りながらシセスタは言った。


シセスタ「ここまでは、他の部屋もいい感じだったな?中古の物件のようだが、いったいなんで売りに出たんだ?」


マルシャン「ここは、元々あまり評判のよろしくない大貴族さまの別荘だったですが、その大貴族さまが、その・・・謀反で、ぶっ殺されましてね?主人が死んで残った家族が財政の健全化を図る際、売りに出したんですが…その貴族様が生前あまりにも評判が良くなかったんで、誰も買い手がつかなくて…これは儲かると思って、あっしが安い値段で買ってやったんですが。」


マルシャン「でも、ここら辺の奴らはその貴族様のことを未だに覚えていやがって!いや結局・・・売れなかったんですわ・・・不思議なことにね?不動産ってのは手放したくても、買い手が着くまで手放せないですよ。しかも、取り壊したら更に金がかかる。」


マルシャン「そこで、つい最近!商工会議所に出入りしてる羽振りの良さそうな旦那を見かけましてね?ピンと!きやした!金持ちしか出入り出来ない商工会議所に出入り出来るダンナは間違いなく金持ちだろうと・・・しかも、この街に着たばかり拠点を探しているなら…間違いなく買うと・・・踏んだわけですよ。くっくっくっ」


シセスタ「なるほど~あん時か・・・三階から八階も見たいんだが、いいか?」

(俺の事を過大評価して勘違いしただけで、ボロ儲けしていた所は見てないと・・・安心だ。)


マルシャン「勿論でしゃ!それで…旦那?一つお願いがあるですが・・・三階にある少女を待たせているですが、ご覧になっていただけませんか?」


シセスタ「少女?」


マルシャン「見ればお気に召してもらえると思います。」


エレベーターに乗り三階に案内されるとそこには、ボロボロの一枚服を着た一人の黒髪の少女がいた。

青い碧眼の少女は全身キズとアザだらけだ。表情は絶望と恐怖に染まっている。ひと目で明らかに奴隷だとわかった。


シセスタ「・・・この娘は?」


マルシャン「見ての通り奴隷です。コイツは他の拷問好きの変態貴族が所有していた出戻り奴隷ですが、変わった貴族だったようで下のほうは新品です。ちゃんと奴隷商に鑑定してもらいましたから間違いありません。」


シセスタ「綺麗事に聴こえるかもしれないが、俺は人身売買はしたくないんだ・・・正直、長いあいだ治安のいい国にいたんでな・・・人を売り買いするのは抵抗がある。」


マルシャン「う~ん・・・いりません?旦那?家事でも夜伽でも何にをさせていいですぜぇ?」


シセスタ「悪いが欲しくないな。言っとくが値引き交渉じゃないぞぉ!マジでいらないから・・・奴隷なんて・・・」


マルシャン「それは・・・困りましたねぇ・・・この奴隷もこの家と同じように買い手が、つかなくて困っているんですよ・・・何せこの傷ですからねぇ~」


マルシャンは、しばらく悩み。

マルシャン「チッ!仕方がない・・・旦那?本当に要りません?この家を買って下さったら込みで、この奴隷無料でお付けしますよ!どうせ、このまま所有していても他の変態が買うよりも先に人頭税がかかりますから・・・・」


シセスタ「いや、家は欲しいけど奴隷は・・・」


マルシャン「えっと~では残る四階から八階を見ていきましょう!」


強引に話を遮られエレベーターに乗せられた。


マルシャン「ええー。見ての通り三階と同じ間取りになっています。他の階も同じですゲストハウスとしてもご利用いただけますので、お買い得です。」


シセスタ「すごいな。他の階にも便所や洗面台やシャワーが完備されているのか・・・君は怪しい奴だが中々いい物件だ。わかった。君の熱意に負けた。この物件を買わせてもらうよ!。


マルシャン「ほ、本当ですか?!いや!流石!旦那!一流の目をしておられる!!他の国では所有物に高い税金を掛ける所もあるようですが、ここフェイルシュタットは一律税金を安くして税の取りはぐれのないように、王が善政を敷いていることで有名ですから、あまり税金もかからないでしょう。」


マルシャン「さぁ?三階の戻りましょう。ここの物件の契約書類はあの奴隷が持っているので・・・」


シセスタ「え?ど、奴隷が持っとん?」


エレベーターに乗り、奴隷の少女のいた部屋に戻る。


マルシャン「おい!フィナ!朗報だ!運のいいヤツめ!新しい主人が決まったぞ!渡しておいた書類を出せ!」


フィナと呼ばれた少女は、書類の束をマルシャンに渡す。


マルシャン「いやー。これで金にならなかった資産が金になりますよ。ご契約有難う御座いやす!旦那。こちらがこの物件の権利書です。細かい手続きは、こちらでやっておきますので!」


シセスタ「うむ、で…肝心の値段だがいくらだ?」


マルシャン「350,000ユーフティスで、どうでしょう?」


シセスタ「35万ユーフティスか?・・・デカイ出費だが・・・わかった!それで手を打とう。」


マルシャン「よう!旦那!カッコいい!!即決して頂けて有難う御座います。」


シセスタ「現金でいいか?」


マルシャン「はい?えっ?!現金で?!」


シセスタは35万ユーフティスをアイテムボックスからボンと出した!

マルシャンやフィナと言う奴隷の少女は驚いて唖然としている・・・


マルシャン「まさか・・・これほどの財力をお持ちの方だとは・・・」

「おい!フィナ!二階に行って新しいご主人様に挨拶しろ!俺はバックパックに金を数えながら入れ終わったら行くから!さぁさぁ!旦那!二階でしばらく寛いでいて下さい。ここはもう、あなたの家なのですから・・・」


エレベーターにフィナ?と詰められ二階に追い出された・・・

気まずい雰囲気だ・・・家を買ったら奴隷がついてきてしまった・・・


シセスタ(とうとう・・・人身売買に手を染めてしまった。俺は酷いやつだ・・・一応・・・俺・・・ヨルス様が送った聖人なのに・・・)


罪悪感に苛まれる。奴隷の少女はこちらの顔色を伺うばかりで、一言も話さない・・・やはり自分を買った悪い奴だと思われているのだろうか?そうだよな・・・絶対!俺だったら思うもの・・・


二階で暫く待っているとマルシャンがやって来た。


マルシャン「いやー。確かに350,000ユーフティスきっちり頂きました。これは家の鍵です。」


シセスタ「あ、あの・・・やっぱりド」


マルシャン「ああ!!フィナを気に入ってくれたようで何よりです。このまま売れなかったら潰されてパーツとして売られてました!」


シセスタ(???パーツ?なにそれ・・・意外とこのマルシャルとかいう奴良いやつなのか?・・・・いや、良いやつが人身売買に手を染めるわけ無いか・・・いや俺の世界の倫理感か?そう言えば以前、あのまっとうなノシュガン氏でさえ人身売買のビジネスをしていると聞いたけ・・・この世界では悪いことではないのか・・・うん?・・・あれ?なんか?俺も倫理観や道徳観念が麻痺してきてないか?!・・・)


マルシャン「これが奴隷の契約書と権利書です。では最後に奴隷刻印魔法で奴隷契約をフィナと結びましょう。本当はこの奴隷刻印魔法も十万ユーフティス程の価値があるんですがフィナを奴隷として付けてしまいましたし、サービスとして付けておきますよーでは・・・失礼して!」


マルシャンはシセスタの両腕を握るとマルシャンの体が赤黒い光を放ち床に赤い光を放つ黒い魔法陣が現れた!!すると脳内に表示が移る!


”⚠禁術;奴隷刻印魔法を取得しました。”

⚠イーニス全土で非人道魔法に指定される外道魔法。


シセスタ(ちょょょ!!!禁術??!非人道魔法???!!!!外道ぅうぅうぅううう?!!いったい!なんちゅう魔法を渡し!くさとるんねん?!悪逆非道すぎるだろうぉお!!この魔法?!)


マルシャン「この奴隷刻印魔法で一切逆らえなくなります!どうです?凄いでしょう?秘術なので、あまり人に言いふらさないで下さいね?」


シセスタ「いや?!凄いのか?・・・これ?」


マルシャン「では、フィナに主従契約を・・・手のひらが熱いでしょう?それを、かざして?相手の真名と一緒に詠唱をして下さい。呪文は我が名において、目の前の者フィナを我が奴隷とするみたいな?」


マルシャンに言われたとおり呪文をフィナに向かって詠唱してみる。

すると先程マルシャンに現れた赤い光を放つ黒い魔法陣がシセスタとフィナに現れ奴隷刻印魔法が発動するとフィナの首に紫の紋様が現れた!


マルシャン「ふっふっふっ!これでフィナは旦那の正式な奴隷になりましたぜ!フィナはもう魂すらも旦那の所有物…もちろん!奴隷刻印魔法は精神を弱らせた相手なら誰でも使えますぜぇ?!」


マルシャン「でも、人前で使ったら逮捕されますから、あくまでも禁術だという事をお忘れなく。」


シセスタ「精神を弱らせた相手なら誰でも?魔物でもイケるのか?」


マルシャン「この術は枷や鎖みたいなもんですよ。暴れる魔物につけるのは至難の技でしょうが・・・実例が無いわけじゃありませんのでぇ~。ゲへへへへ!・・・あっしは一応、スラムのタミエルという密造酒販売の酒場に、いつでもいますのでお気軽にご相談下さい。それじゃな!フィナ!新しい主人が見つかってよかったな?臓器売買のパーツなんて奴隷以下の待遇だしな?・・・それじゃ!あっしは!これで!ごきげんよう。」

そう言うとマルシャンは去っていった。


シセスタ(いや、スラムなんて気軽に行けないし!!パーツって臓器売買の話だったのか?!この世界にもそんな後ろ暗いビジネスがあんの?!怖えぇ!!)


再び気マズい空気になる・・・・・・


シセスタ「ああ・・・フィナと言ったけ?宜しくな?一応…名乗ると俺の名はシセスタ・アデルと言うんだ。」


フィナ「・・・・・・はい」


フィナが!言葉を喋ったぁああー!!(驚)どうやら喋れないわけではないようだ。良かった。自分の家で無言の奴隷が、ずっーと!側に控えていたら気が疲れる。


シセスタ「込み入った事を聞くが…フィナ?君の両親は?」


フィナ「・・・・・死にました。」


シセスタ「・・・・・それは…酷い話だな・・・もし、奴隷から開放されたら一人で生きていけそうか?」


フィナ「???・・・・・・無理です・・・・・どこかでゴミのように死ぬでしょう。・・・・ご主人様が思っている以上に、この世界は奴隷に厳しいです。誰も救いの手など差し伸べてくれません。神様でさえも・・・・・」


フィナの子鹿のような細い足は震えている。フィナは不安を飲み込むように膨らみかけの胸の前でギュと手を握りしめる。世の中に絶望したその目は、これからの自身の処遇に恐怖しながらゾクゾクと怯えている様子が伺える・・・・保護欲を掻き立てられる少女だ。恐らく演技ではないだろう・・・・・・


――――――――――――――――――――――――――――――

=フィナ=

=point of view=

――――――――――――――――――――――――――――――


わたしの新しいご主人様が決まった。今度はシセスタ・アデルと言う銀髪の青年だ。このご主人様も前の主人のようにムチでわたしを打つような、ひどい仕打ちをするのだろうか?それとも…いきなり狂ったように私の貞操を踏みにじり、発情した獣のように犯すのだろうか?


・・・・怖くて不安で堪らない。奴隷の身分で私を産んだ両親を恨まなかった日はない。もっとも両親の顔など一度も見たことなどないが・・・わかっているのは、ふたりとも死んだということだけだ。あのマルシャンという男は悪党なのかもしれないが、悪い人では無かった。ちゃんと一日一回だが、ご飯を食べさせてくれるだけマシな人だったからだ。


果たして…この若いご主人様はご飯をマトモに食べさせてくれるだろうか?ご飯を食べさせてくれない主人は星の数ほどいる。でも奴隷は逆らえない。奴隷を守る規定はあるらしいが形骸化して役に立たない。眼の前のご主人さまが他の主人よりマシである事を願おう・・・少なくとも容姿はいい人だ。見た目の通りであって欲しい。


シセスタ「ああ・・・そうだな・・・まず、買い物に行こう!お金の心配はしなくていい。そのボロボロの服を何とかしないとな?」


フィナ「・・・・・・はい。」


ご主人様に付いて外出する。久しぶりに外に出させてもらった。まだ日が出ていて青空が広がっている。周囲に奇異の目で見られいるがいつものことだ。黒髪に奴隷らしい服かなり目立つが、物心着いた時からいつもこうだった・・・気にしていてはキリがない。暫くご主人さまに、ついて歩くと大きな市場に着いた。


シセスタ「すいません。この娘に似合う可愛らしい普段着を売っているところはありますか?」


従業員「あ!これは!これは!先程はどうも。婦人服なら、あちらを右に曲がった所です。」


シセスタ「ありがとう。行ってみます。フィナ。迷子にならないように手を繋ごう。」


フィナ「・・・・・え?ご主人さまと、わたしが手を繋ぐのですか?」


シセスタ「ああ!そうだ!行こう。」


ご主人さまは、わたしと手をつなぎ目的の場所へ歩き出す。

フィナ(こんなふうに接してくれるご主人さまは初めて・・・)


従業員「いらしゃいませ!奴隷用の服ですね?」


シセスタ「いや・・・普通の少女の着る服で・・・」


フィナ・従業員「え?!」


シセスタ「フィナには普通の女の子が着る服を着させてあげたい。」


従業員「奴隷の服より品質がいいので値が少し張りますが、よろしいですか?」


シセスタ「ああ、もちろん構わない。」


従業員「?!ありがとうございます!では、すぐに似合いそうな服を持ってまいります。」


フィナ「ご主人さま・・・ありがとうございます。」


シセスタ「なんで?お礼を言うんだ?」


フィナ「え?だって…わたし普通の服なんて着たこと・・・」


シセスタ「フィナ・・・遠慮すること無いんだよ。もう君とは家族になったんだから。」


フィナ「え?・・・いや・・・でも、わたしは奴隷で・・・」


シセスタ「俺は君の人生を買ってしまった以上、君に責任がある。せめて人を売り買いしてしまった罪悪感を君に家族として接することで紛らわせたいんだ・・・ダメかな?」


フィナ「いえ、ぜんぜんダメではないです。」


どうやら今度のご主人さまは優しいお方のようだ。フィナは少し安心した。

そしてフィナにとって家族は初めての存在である。家族と言ってくれる主人が少し嬉しかった。


従業員「お待たせしました。この白いワンピースや空色のワンピースなんてどうでしょう?このピンク色や水玉色の婦人用ドレスもおすすめです!」


シセスタ「いいね!・・・フィナは服の好みはあるかい?」


フィナ「わたしは、ご主人さまの選んでくださる服を着ます。」


シセスタ「そうか。う~ん・・・取り合えず、この持ってきてくれた服を4つとも買うよ。包んでくれ。」


フィナ「えっ?!」


従業員「お買い上げありがとうございます!!すぐにお包みしますね!!お代は1,350ユーフティスです!」


フィナ「ご主人さま!奴隷のわたしにそんな高価な服など・・・」


シセスタ「フィナは、まだ子どもなんだから、お金の心配をしてくれなくていいよ。」


フィナ「いや・・・わたしは、もう15歳で成人しています!」


シセスタ「フィナは心配性だな・・・」


ご主人さまは、まったく意に介さない・・・お金に無頓着なんだろうか?


従業員「おまたせしました~商品ですー」


シセスタ「ありがとう。お代だ。この娘の下着も2~3着セット頼む。」


従業員「かしこまりましたー」


フィナ「ご主人さま!奴隷のわたしにお金をかけ過ぎでは・・・」


シセスタ「???」


従業員「お待たせしましたー。商品です!お代は350ユーフティスになります。」


ご主人さまは下着も買ってくれた。


シセスタ「フィナ?…もう昼ごはんは食べかい?」


フィナ「・・・いえ・・・食事は一日一回だったので・・・」


シセスタ「それは健康に良くないな・・・よし!何か買ってあげよう!自炊が出来るなら食材も買い込んで置いておくけど…ご飯を作った経験は?」


フィナ「・・・奴隷なので一度も携わった事がないです。待遇の良い奴隷は主人の残飯を食べさせてもらえるので・・・」


シセスタ「・・・・それは…待遇が良いのか?・・・・」


フィナ「・・・・・はい?」


シセスタ「いずれにせよ…料理は出来ないんだな・・・わかった。これからは、ちゃんと朝昼晩一日三食食べるように!これ命令だから!」


フィナ「??!! ありがとうございます!!ご主人さま!!」


シセスタ「取り敢えず・・・あの店で良いかな?」


ご主人さまはの指さした屋台はなんと肉屋の屋台である!!


フィナ「えっ?! お肉を食べさせてもらえるのですか?!わたしお肉なんて初めてです!!」


シセスタ「えっ??!! マジで・・・・・・お前・・・肉食った事無いの?!」


フィナ「奴隷は普通、薄い味の野菜くずの粥か、雑草ののスープと硬いパンでは?」


シセスタ「・・・・どうも・・・君とは、さっきから常識にズレを感じる・・・」


フィナ「・・・・それは、わたしも…そう思っていました・・・」


シセスタ「まぁ、これからは、ちゃんとお肉も食べさせてあげるから、取り敢えずご飯を食べなさい。」


フィナ「はい!!」


このご主人さま当たりだ!!なんと奴隷のわたしに一本10ユーフティスもする肉串を3本も買ってくれた!!想像も出来なかった高待遇だ!!


フィナ「ご主人さま!ありがとうございます!!いただきます!」


シセスタ「お礼は良いから熱いうちに食べなさい。」


ご主人さまにお礼を言って、人生はじめての肉を頬張った。


フィナ「・・・・?!!!!おいしい!!おいしいですぅ!!」


あまりの美味しさに涙が出る・・・


シセスタ「えっ?!なんだ?!美味いじゃないのか?!なんで泣いてるんだ?!」

ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ


ご主人さまは突然、私が泣き出したのでオロオロし始める。


フィナ「うぅ…うぐ・・・ひぐ・・・ずいません(すいません)・・・ううぅ・・・おにぐが(お肉が)・・・あまりにも・・・おぃじぐで(美味しくて)・・・なみだが・・・とまり・・・ひぐ」


シセスタ「おお・・・おぅ!!」( ̄ω ̄;)

ご主人さまは引きながらも自身の服で涙を拭ってくれた。

肉串を食べ終えてご主人さまと外をしばらく歩く。


シセスタ「フィナは他にどこか行きたい所はあるかい?」


フィナ「・・・・ありません。」


シセスタ「そうか・・・じゃ!あと、もう少し散歩をして帰ろうか?」


フィナ「・・・・・はい」


緊張する。今日一日でご主人さまには大金使わせてしまった・・・夜伽を要求されるかも知れない。ご主人さま容姿なら苦痛ではないが、やっぱり初めてと言うのは緊張する。優しくしてくれるだろうか。すごく痛くて辛いのは嫌だな・・・・・


ご主人さまが大枚を叩いて買った家に戻ってきた・・・覚悟決めて中に入る。


シセスタ「フィナ。」


フィナ「は!はい。ご主人さま」


シセスタ「悪いが俺は、しばらくこの家を離れる。まだ家に必要な物を色々と揃えなきゃいけないから冒険者として稼がないとイケない。新しい服も買ったから、もう首の紋様を隠せば他の連中からは奴隷とはわからないだろう。」


フィナ「ご主人さまは冒険者だったのですか?確かに首の紋様をわざわざ隠さなくても、こんなキレイな服を着た奴隷などいませんからバレないと思いますが・・・」


シセスタ「ああ・・・冒険者にはなったばかりだが・・・バレないのは朗報だな!心配だから出来るだけ、こまめに帰ってくるけど…そうだ!ご飯を買うお金は必要だろう?このお金で食事や身の回りで必要になったら自由に使ってくれ。」


ご主人様がリビングの机に1000ユーフティスを置く!大金だ!!・・・


フィナ「ご主人さま?!ご主人さまは、もしかして貴族さまのご子息なのですか?!先程から大金を湯水のように使ってらしゃいますが・・・こんな大金を一体どこで?」


シセスタ「いや?俺は貴族の子どもなんかじゃない。つい二週間まで記憶を失った流浪の人間だった。マルシャンには嘘をついたが・・・難民って言うやつかな?俺は自分の国がどこにあったかも知らない。自分の両親の顔も知らない。覚えているのはシセスタ・アデルと言う名前だけだ。」


フィナ「?!じゃあ!今日!この家を買った35万ユーフティスの大金や・・・今日わたしの為に使って下さったお金はどこから?」


シセスタ「もちろん。この二週間で稼いだ金だ。」


フィナ「?!」


シセスタ「ともかく、俺は今日から二人分の食い扶持を稼がないといけなくなった。家を空けることも多いだろう。ベットを買うまで悪いが床で寝てくれ。俺の寝袋を渡しておくから。」


そう言うとご主人さまのバックパックから寝袋が出てきた。わたしは寝袋を抱きかかえる・・・


フィナ「奴隷ですから床で寝るのは慣れています。そんな短期間に大金を稼がれるご主人さまは、記憶を失う前は実はすごい方だったのでは?」


シセスタ「ははは・・・そうだといいんだけど・・・」


ご主人さまは、力なく微笑んで家を後にした。


――――――――――――――――――――――――――――――

=シセスタ・アデル=

=point of view=

――――――――――――――――――――――――――――――


フィナに自宅の鍵を渡し買ったばかりの自宅にを出ると、すっかり夕焼けになっていた。

取り敢えずエーデルワイス亭に帰る・・・借りている自室に帰るとベットにひれ伏した。


シセスタ「ああっ~!疲れたぁぁー!!」


とうとう、家を買ってしまった・・・・・・前世では身を粉にしてもマイホームなんて買える身分じゃ無かった。だけど、同時に人身売買にまで手を染めてしまった・・・・・フィナの為にも今まで以上に頑張らなければいけない。


シセスタ「取り敢えず一休みしたら、飯でも食おう。」


何時も通り0.5ユーフティスで夕ご飯を食べ、体を洗い歯を磨くとその日を終えた。

名前:シセスタ・アデル

性別:男性

LV:15

種族:人族

年齢:18

ジョブ:冒険者 魔法戦士 聖人


HP:15000/10000

MP:15000/10000

体力:15000/10000

筋力:15000

精神:15000/10000

攻撃力:15000

防御力:15000

スピード:15000


スキル:アマテラス神加護 ツクヨミ神加護 スサノオ神加護 ヨルス神の加護 鑑定・解析 解体 

イーニス世界語訳 全能力適正 剣術 投擲 弓術 潜伏 交渉 武器の手入れ 徒手格闘 

クラフト・合成 痛覚耐性 暗視 魔力操作 魔力制御 魔力視 魔流視 速読

冷静沈着 索敵・危機察知・気配感知 百発百中 シールドバッシュ 奴隷刻印魔法


ユニークスキル:オーバータイムレイジ 

トークン:山賊の殺し屋 ホーンラビットの天敵 神々に気に入りられし者 


残金80,680.5ユーフティス


【シセスタの装備】

強化されたシャード 棍棒 ワンド バトルメイス ミスリルダガー

村人の弓

黒色のコイフ 黒色のギャンベソン

庶民の上着上下 3着 庶民の下着上下 3着 使い古された靴

ブーツ ゲートルの代用布

ラウンドシールド レザーアーマー ハーフヘルム ガントレット 量産の短い帷子


【シセスタのアイテム】

インテリジェンスカード

ノシュガン氏から渡された名刺のようなもの

歯ブラシの棒切れ 

調理器具・食器

 包丁 フライパン 鍋蓋 まな板 フライ返し お玉

フォーク・スプーン・お皿・コップ x3づつ

寝袋 筆記用具 手鏡 小型ハンマー

くさび・ロープ・鉤フック・たいまつ・紙 x3づつ

矢51本

HPポーション(小)10個

MPポーション(小)10個

特製ポーション(中)

武器の手入れセット

ラッドマウスの肉及び革・牙 3個

ラッドマウスのカード3枚

ある程度取りつくされたダンジョンの地図

吸血バットのカードx3

ダンジョンラットのカードx62

薪 x545

棍棒x20

ワンドx20

備長炭 x50

トレントのカードx47

ホーンラビットのカードx99

ラージラットのカード x1

最高級の備長炭 x500

ギガントトレントのカード x1

ギガントトレントの魔核・魔石・クリスタル x1


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