十一等級への昇格
朝だ・・・
今日は少し寝過ごしたようだ。
朝食を食べるため食堂に降りる。
0.5ユーフティスをリンシャに払い朝食を用意してもらう。
残金は915ユーフティスになった。
冒険者ギルドに向かう・・・
昨日と同じく掲示板の依頼書を見る。
もちろん、特殊クエストだ。
求む!力に自信のある方!12等級でも可 舗装道路の修復;30ユーフティス
(おおぉ!俺にとっては高額のクエストだ。これにしよう。)
受付に依頼書を持っていきエメリアに・・・・
あれ!エメリアじゃない!!!
ブラウンの左お下げが特徴の爆乳受付嬢になってる!!!
緑色の優しい目をしている癒し系美女だ。
これは、是非とも鑑定・分析で調べねば・・・
名前:アイラ・ランセット
性別:女性
LV:1
種族:人族
年齢:18
ジョブ:ギルド職員
(アイラ・ランセットさんか・・・同年代の割りに大人びている。)
シセスタはアイラのもとに、依頼書を持っていく。
シセスタ「あれ?今日はエメリアさんじゃないだね?」
ワザとらしく聞いてみる。
アイラ「おはようございます。本日、エメリアは冒険者のランクの査定中です。」
「代わりに私、アイラが本日受付を務めさせて頂きます。よろしくお願いしますね。」
笑いかけられた。笑顔が非常に素敵な娘だ。
シセスタ「アイラさんね。こちらこそよろしく。俺はシセスタ・アデル。この依頼を受けたいだけど・・・」
アイラに依頼書を差し出す。
アイラ「特殊クエストですけど大丈夫ですか?」
シセスタ「大丈夫だ。昨日も二つ受けて、完了させた。」
アイラ「そうですか。じゃ、大丈夫そうですね!」
アイラは手続きを開始する。
請負証明書を持って仕事場に行く。
仕事場に着くと昨日の採石場の責任者と帯剣した冒険者らしき青年ふたりが待っていた。
採石場の責任者「おお!また君か!心強い。」
シセスタ「昨日に引き続きよろしくお願します。」
全員いくつかの馬車に乗り修復する街道へ移動する。
二人の冒険者と同じ馬車に乗り合わせたので、自己紹介をする。
シセスタ「ふたりとも。今日はよろしく。俺はシセスタ・アデルだ。」
ふたりの青年も挨拶を返す。
???「こちらこそ。俺はエイト。こっちの騒がしい奴がゲイザーだ。」
ゲイザー「うるせぇぞぉ!エイト!俺はいつも周りを和ませてるだろう!」
エイト「和ませているんじゃなくて、笑らわれているだけだろう・・・」
ゲイザー「うるせぇ!そもそもお前がそうやって俺に因縁をよくつけるからだろう?!」
和気あいあいとした仲の良さそうな二人だ。
シセスタ「ふたりは冒険者になって長いのか?」
エイト「長くはないが、冒険者になって2年といったところさ。」
シセスタ「おお!俺からしたら大先輩だな!俺はまだ4日しかたってない十二等級だ。」
エイト「そうか・・これからが、頑張り時だな。」
ゲイザー「まぁ!頑張れや!新人!」
エイト「俺たちもまだ二年しか経ってない十等級だけどな?」
ゲイザー「新人の前でそれを言うなや!エイト!カッコ悪いだろう!」
エイトとゲイザーの漫談を鑑賞しながら、のどかなで牧歌的風景を満喫する。
ちなみに、エイトとゲイザーの漫談が終わる頃には、目的地に着いた。
シセスタ作業にかかる。劣化した石畳をバールで全て剥がし、モルタルを練り、採石場の責任者が塗り、新しい石畳をシセスタは運んでいく。
エイトとゲイザーは魔物を通さないように、護衛している。
採石場の責任者「凄いな!手際がいい!この分なら早く終わりそうだ。」
順調に作業が進み、
安心してシセスタが最後の石畳を持って移動している時だった。
戦っていたエイトとゲイザーが、叫んだ!
ゲイザー「しまったぁ!!そっちに一匹ホーンラビット逃がしたぞぉ!エイト!」
エイト「何やっているんだ!ゲイザー!」
エイトが、すかさず追いかけ切りかかったが、ホーンラビットは、すり抜ける。
ゲイザー「このバカ!エイトの下手くそ!」
エイト「気を付けろ!!そっちに行ったぞ!」
シセスタ「?!」
(俺は石畳を持っている!マズイ!)
シセスタは石畳が割れないように、そっと置く!
次の瞬間、背中と腹部に激痛が走った!!
”グッサァ!?”
ホーンラビット「キュキュ!キュィ?」
見ると背中からホーンラビットの角が腹部の小腸にかけ貫いているではないか!!
シセスタ
「ギャァァァァ! イッてぇぇぇぇ!!うさぎのぉぉお!!ツノが!角がぁぁ!!」
「ささってるぅぅぅぅるうっぅぅうぅうう!!!!」
あまりの激痛に、
もう、阿鼻叫喚である!!痛くてうずくまってしまう!
ゲイザー「大丈夫か?!アデル!」
ゲイザーが刺さっているホーンラビットを引っこ抜き殺す。
シセスタ(大丈夫なわけないだろう・・・)
エイト「すまん!アデル!」
シセスタ
(スマン!・・・じゃねぇよぉ!!謝れよぉぉ!!スゲェー! イてぇぇ!)
採石場の責任者「ああっあ・・・怪我人が、でたわ・・・」
採石場の責任者は慌てるでもなく、平然としている・・・
シセスタ(鬼かぁぁぁ!コイツはぁぁぁ!)
≪痛覚耐性を獲得しました≫
少しマシになるが、やはり痛い!
エイトがバックパックからHPポーションを、取り出し
シセスタの傷口にポーションを、まんべんなくかけていく。
すると、痛みがスゥーと引き傷口が、みるみるふさがっていく!
30秒もしない内にシセスタの傷は完治した!
(ポーション発明した人!スゲぇー!!)
(超医療だろ!これ!)
採石場の責任者が、慌てず平然としている訳を納得する。
シセスタ(凄い技術だ・・・)
傷口を確認するが、跡ひとつない?!
採石場の責任者「なぁ・・・早く最後の石畳を張ってくれないか?」
「モルタルが渇いちまうぞ?」
シセスタ「すいません!すぐ!」
最後の石畳を張り一同は帰路に着く。
――――――――――――――――――――――――――――――
町に帰還中
――――――――――――――――――――――――――――――
無事、負傷しながらも仕事を完了し、請負証明書にサインと捺印を貰うと三人と別れた。
エイトとゲイザーは怒られるらしい・・・
ギルドに戻るとエメリアがアイラと話していた。
二人が話終えたようなのでアイラに話かける。
シセスタ「アイラさん仕事が終わりました。請負証明書です。」
請負証明書を捺印とサインの入った提出する。
”報酬の30ユーフティスを受け取った。”
アイラ「シセスタさん!おめでとうございます!先程、エメリアから特殊クエストを三つ終えたらインテリジェンスカードを十一等級に更新するよう丁度、言いつけられたばかりです!」
シセスタ「おお!それは嬉しいな!」
(ついに俺も十一等級か!・・・)
アイラ「シセスタさんのひたむきな人柄と実績が評価されたようです。」
「それではインテリジェンスカードを更新するので、提出をお願いします。」
アイラにインテリジェンスカードを提出すると、機械に繋がれた魔道具に差し込む。
10秒も経たないうちに返却された。
≪シセスタ・アデル≫
≪冒険者:十一等級≫
≪登録場所:旧オーラシア王国領元王都フェイルシュタット≫
と更新されている!
アイラ「十一等級になられましたので、地下のダンジョンへの利用が可能になりました。」
「これで市街にも、どこの都市でもこのカードを提出すれば自由移動できますよ。」
冒険者になって4日ようやく幸先いいスタートが切れそうだ!
アイラ「地下のダンジョンはギルドの管理している四つ塔から入る事が出来ます。」
「ダンジョンで手に入れた取得物は、ギルドか国の指定した専門の買い取り所で売る事ができます。」
シセスタ「国の指定した専門の買い取り所はどこに?」
アイラ「だいたいダンジョン入口の近くの建物にあります。」
「たまに盗賊まがいの悪い人たちもいるようですから気をつけてくださいね?」
シセスタ「情報ありがとう。アイラさん。」
アイラに礼を言うと、一番左の受付で3ユーフティスの食券を買い、厨房に提出する昼食にありつく。
豪勢にも今日は昇格祝いに、デカい鶏肉のようなものを頼んだ!
(頑張った自分へのご褒美だ!!)
(俺は本当によく頑張ったと思う!地味な仕事ばかりだったもんな!・・・)
昼ご飯を食べ終わるとさっそく、地下ダンジョンに向かう。
留置場を出たころ、
(あの町の隅にそびえているデカい塔はなんだろう・・・)
とずっと思っていたがダンジョンだったとは・・・
城壁の近くなので、監視塔だと思っていた。
フェイルシュタットの街中の道は、もうだいたい覚えた。
この体は本当に高性能だ。この短い期間で、覚えられるとは思わなかった。
迷わずに地下ダンジョンへの入り口に着いた。
買い取りの店らしきものが、見える。
恐らくあれだろう、アイラの言っていた。
国の指定している買い取り所とは・・・
とりあえず入ってみる。
中はカウンターと売店らしき物があるだけの質素な作りだった。
ふっと売店にあるものが目に止まる。
”ダンジョンの地図”
さっそく10ユーフティスを払い,買って広げて見る。
罠の位置や、モンスターや魔物の出現率まで書かれている。
(いい買い物をした。)
こんな地図があるということは、
このダンジョンはある程度取りつくされているのだろう。
人も俺以外いない・・・
アイテムボックスから黒色のコイフと黒色のギャンベソンを装備しシャードを取り出す!
(初めての冒険にいざ出発!!)
入り口の愛想のない中年女性にインテリジェンスカードを見せる。
たいして興味もなさそうに、入り口を指さした。
ダンジョンに入る。中は以外と明るい・・・が薄暗い。
慣れるまで目を、よく凝らす。
慣れてきたので、シャードを片手に警戒しながらゆっくり壁伝い歩いて進む、
すると鑑定・分析に反応があった。
吸血バット
Lv1
特性;暗視 吸血
よく見ると人の頭はどデカいコウモリが、天井に釣り下がって止まっている。
近づいてみる・・・
吸血バット「キーキーキィー」
飛んできたのでシャードで真っ二つに叩き切ってやった。
≪以下を取得しました。≫
吸血バットの死骸
吸血バットのカード
暗視スキル
暗視スキル以外パットしない。
(吸血バットの死骸って買い取ってくれるんだろうか?)
暗視スキルを使いさらにダンジョンを進んでいく。
さっきとはだいぶ明るさが違う!
便利なスキルを得た。
進んでいると木の化け物が現れた!
トレント
Lv1
特性;殴る
飛び掛かってシャードで叩き切る
複数回切り刻むとようやく倒せた。
≪以下を取得しました。≫
薪;5個
棍棒
ワンド
トレントのカード
棍棒を試しに装備してみる。
なかなかしっくりくる。
シャードをアイテムボックスに収め、
武器の手入れのボタンを押す。
秒数が表示される。
”完了まで10秒”
以外と早く済むらしい
先へ進んでいく。
ネズミの魔物が出た!
下水のラッドマウスとは違うようだ。
ダンジョンラット
Lv1
特性;噛みつく
棍棒で無慈悲に撲殺してやった。
ダンジョンラット「ジュュュュュゥ?!!」
≪以下を取得しました。≫
ダンジョンラットの肉・革・牙
ダンジョンラットのカード
棍棒をアイテムボックスにしまい、シャードを取り出す。
刃が研ぎ澄まされ、光り輝いている。
(よく切れそうだ。・・・)
棍棒に武器の手入れのボタンを押す。
棍棒は出来ないようだ・・・
シャードを手に先に進む。
次はダンジョンラットが
10匹蠢いていた。
”オーバータイムレイジ”を発動させ、
10匹を素早くサイコロステーキにする!
≪以下を取得しました。≫
ダンジョンラットの肉・革・牙 x10
ダンジョンラットのカード x10
(う~ん!切れ味がよくなってる!!これなら楽勝だな。)
武器の手入れスキルの凄さに関心していると
トレントが床からたくさん湧き出してきた。
再び”オーバータイムレイジ”を発動させ、
湧き出してきたトレントを次々と屠る。
≪レベルアップしました。≫
LV:9
HP:10000/10000
MP:9000/9000
体力:9000/6000
筋力:10000
精神:9000/6000
攻撃力:10000
防御力:10000
スピード:10000
≪以下を取得しました。≫
薪;50個
棍棒x10
ワンドx10
トレントのカードx10
(うん!順調!順調!でもそろそろ帰るか!試しに来ただけだし...)
シセスタは来た道を引き返す。
途中、数回ほど魔物と戦闘をしたが、大したことなかった。
買取所に寄り換金する。
吸血バットのカードx2
ダンジョンラットのカードx7
棍棒x1
ワンドx1
トレントのカードx6
は売らずに持っておく事にした。
受付には男性の買取員がいた。
買い取り所に行き売るものを出す。
吸血バットの死骸2
ダンジョンラットの肉・革・牙 x12
ダンジョンラットのカード x5
薪;55個
棍棒x10
ワンドx10
トレントのカードx5
・・・を提出する。
買取員「買取をご希望の方ですか?」
シセスタ「はい。」
「査定しますので、しばらくお待ちください・・・」
しばらく待つ。
買取員「すいません!レアドロップの魔物のカードがありますが?」
「本当に買い取ってよろしいですか?」
シセスタ「レアドロップ?・・・ってなに?」
買取員「レアドロップをご存じないんですか?」
シセスタ「恥ずかしながら・・・」
買取員「レアドロップとは魔物から稀に出るアイテムです。
「武器や防具に様々な効果をもたらすことから重宝されているんですよ!」
シセスタ「どれくらい貴重なんだ?」
買取員
「どれくらい貴重って・・・千分の一から一万文の一の確率の貴重品ですよ!」
「普通だったらオークションで売り買いされる品物ですよ。」
シセスタ(ヤバい!そんなに貴重なものとは知らなかった!・・・)
(だって俺が倒した魔物から全部からドロップするんだもん!)
(異常だよね!絶対!)
(これも、神様たちからの加護の影響か?)
(あんなにたくさん持ち込んだら、不信に思われるのも当然か!)
(次から気を付けよう・・・)
シセスタ
「実は今、金欠なんだ。それは母が亡き父に託された家宝で・・・」
「”お金が無くなったらこれを売ってお金にしなさい!”と言われ渡されたものなんだ!」
「いつまでも持っていたら危ないから泣く泣く手放そうと思ってここに売りに来たんだ。」
泣いて見せる
シクシク ;つД`) チラ
「ここなら人もあまりいないし、安全に売れると思ったんだ・・・」
買取員「そんな事が・・・!!」 Σ(゜ロ゜;)
買取員は涙ぐんでいるが、もちろんすべて出まかせの嘘だ!
買取員「わかりました。出来る限り高く査定してみます。」
買取員は、奥で査定をはじめた。
しばらくすると査定が終わった。
吸血バットの死骸 20ユーフティス
薪;27.5ユーフティス
ダンジョンラットの肉120ユーフティス・革360ユーフティス・牙60ユーフティス
棍棒500ユーフティス
ワンド1000ユーフティス
ダンジョンラットのカード 2500ユーフティス
トレントのカード4000ユーフティス
しめて合計8587.5ユーフティス!
(スゲェー!!一気に小金持ちになった!!)
シセスタ「ありがとうございます。貴方はわたしと母の恩人です!!」
「母もきっと喜んでくれるでしょう。」
買取員の手をとり大げさに礼を言う。
「お母さんの為にも頑張ってください!!」
と言われてしまった・・・
罪悪感があるが、仕方がない・・・
代金の8587.5ユーフティスと装備全部をアイテムボックスにしまうと買取所を去った。
日も暗くなったのでエーデルワイス亭に帰った。
リンシャ「あら。シセスタさんお帰りなさい。」
シセスタ「ただいまリンシャさん!」
「この宿、ご飯が美味しくて居心地がいいから」
「もう2週間泊まりたいだけどいいかな?」
30ユーフティスを差し出す。
リンシャ「あら!この宿を気に入ってくれたの?嬉しいわ!」
そう言うと、ウインクしながら30ユーフティスを受けって厨房に消えた。
(めちゃ可愛いですけど!さっきのウインク!)
リンシャちゃんに0.5ユーフティスを支払い、夕飯を食べると
いつものように桶とタオルが出てきたので、
外で体を拭き自分の部屋にもどる。
残金は9489ユーフティス!
今までの努力の金額だ!
素直にうれしい!オレすごい!
ステータスを確認する。
名前:シセスタ・アデル
性別:男性
LV:9
種族:人族
年齢:18
ジョブ:冒険者 聖人
HP:10000/10000
MP:9000/9000
体力:9000/5000
筋力:10000
精神:9000/6000
攻撃力:10000
防御力:10000
スピード:10000
スキル:アマテラス神加護 ツクヨミ神加護 スサノオ神加護 ヨルス神の加護 鑑定・解析 解体
イーニス世界語訳 全能力適正 剣術 投擲 弓術 潜伏 交渉 武器の手入れ 徒手格闘
クラフト・合成 痛覚耐性 暗視
ユニークスキル:オーバータイムレイジ
トークン:神々に気に入りられし者 山賊の殺し屋
心でガッツポーズを取り、シセスタは眠りに落ちた・・・




