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神に愛されし者  作者: シューニャ
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誰にも見られない僕の遺書…

初めて書いた、今日が私においての小さな一歩だ。

死ぬ前にこれまで起こったことをこの手記に記そうと思う。

僕は天城 芯(あまぎ しん)


僕はいま死にかけてる、

今、祖国J国は戦場になってる。


3か月前C国の大規模な軍隊が攻めてきた。

僕は自衛官じゃない、町にC国の軍隊が攻めてきたから、国連の避難船へ向かって逃げていた。


途中で僕より小さい子どもが、母親の死体の前で泣いていた。

たぶん空爆が砲撃で死んだのだと思う。なんかの鉄片でズタズタになっていたから。


その子母親の手を引いて母親の死体から引き剥がしたて避難船まで着いたけど、もう満員だった。


最後の船なのに…


仕方ないので、その子は押し込んでおいた。

僕は結局乗らなかった。


体にいくつも銃創があり、もう2リットル以上血がなかれている。

どうせ助からない。

病院船ならまだ希望はあったかもしれないだが避難船だ。

この傷は手当できないだろう。


なんで生きているのか?なんで歩けているのか?不思議なくらいだ。

船で死ぬより両親の殺されたどうせならこの国の土の上で死にたい。我が儘だろうか?


神様がいるかどうかわからないけど、たぶん今までの人生を振り返る時間をくれたのだと思う。

今までの人生が走馬灯のように駆け抜ける。


家は貧乏だった。借金があり、父も母もカルトや夜の異性にハマり、腹いっぱい飯を食った覚えがない。


幼稚園から始まり小中高とイジメにあった、内容は押されたり、転んだり、靴や椅子に画鋲が置いてあったり、カバンで殴られたり、冷水を浴びせられたり、花瓶を割ったことされたり、臭い、汚い、キモイ、死ね、ガイジと言わりしたこともあった。


成績は悪く宿題や忘れ物をするたびに教師や両親には怒られ、髪を引っ張られたり、タンコブができるくらい引っ叩かれたり、殴られもした。引きこもりになる余裕もなかった。


奨学金で何とか質の低い大学までいき就職したが、朝早く会社に行き、夜遅く帰るを繰り返した。


大人になればイジメはなくなると思っていたが、甘かった。イジメはパワハラやセクハラに変わるだけだ。


C国が侵攻してきたというニュースを見て、心が躍った。

もしかしたら、自分が人の役に立てることがあるかもしれない。


楽しい冒険が待っているかもしれない。と今にして思えばなんと愚かだったのか。

蓋を開けてみれば万人に等しい楽しい冒険ではなく、万人に、悲劇と死を与える出来事だった。

自分の日常は生き地獄から煉獄に変わっただけだった。


喉が渇いた。最後にマトモな食事をとったのは、もう遠い昔の事に思う。

3日前に最後の一つだったカビの生えた乾パンを食べたを思い出す。


今にして思えば何という贅沢だったんだろう食べ物が口に出来ることは、あんなにも幸せだったとは夢にも思わなかった。


僕はなんだかんだで、幸せだったのだ、当たり前だと思って気にも留めていなかった。


ぼくがこんな状況に陥ったのには世界中の人々が犯した3つの過ちがある。


20X0年 世界経済は危機を迎えた。

地球の急激な気候変動による大規模な激甚災害が頻発し、

世界中の土地の時価が急落。


発電所を中心とする重要な社会インフラは紙クズ同然になり、

それと同時に株価も急落。


各国の証券取引所は取引を中止、銀行には預金や投資した元金を取り返そうする人だかりができた。


事態を重くみた各国の政府・中央銀行及び準備銀行は、

早急に事態の収束を図ったが、

この()()()()()()()()()()()()のがマズがった。


冷静に想像してみて欲しい。

政治家が碌に政治責任も果たさず足の引っ張り合いに終始し、何の制度や法的根拠もなく、経済学的な裏付けもなく。


世界各国の政府や中央銀行・準備銀行が自らの国益を守るため偽の情報やデマ流したり、協調せず連絡も取り合わず、何枚紙幣を刷ったか公表も把握せずに、見栄や面子で資産を水増ししたり、投資家・資本家を安心させるために多めに刷ったことコッソリ教えたり、秘密にしたり、バラバラに動くような事態を。

これが1つ目の過ち。


その結果、世界中で現金が不足する中で、一部の国家が現金を刷りすぎたり

騒ぎに便乗した偽金・偽札が横行する光景が世界中で起こった。


紙幣価値は、ほぼ無いに等しくなったばかりか、さらに経済の状態が悪くなっただけだった。


その結果治安が悪化し、各国は予算を警察力強化のために使わざるおえなくなった。


二つ目に過ちが、最大の金の保有国であるA国の、金や宝石、プラチナやレアメタルなどの貴金属などの買い占めだ。

自国の保護のため、まだ市場に出回っている金や宝石、プラチナやレアメタルなどの貴金属を、買い占めに動き本当に買い占めてしまった。

これにC国が強く反発非難し、大々的な反A運動を政治及び軍事面にて展開。


C国のロビー活動、A国強硬な保護主義的態度も手伝って、

もともと反A国だった国・政権交代や革命により反A国になった国、

ついにはEU連盟や我が国J国もA国に軍事同盟の解消をしなければ、政権を保てない

政治情勢となったのたのが、半年前。


そうもう賢く聡明なあなたにはわかったかもしれない。

我々J国は第二次世界大戦敗戦後、政治、軍事、社会インフラ・金融・経済と

ありとあらゆるものをA国に依存してきた。

いや敗戦国である故に、実質的にA国に依存せざる終えない。


衛星国であらざる終えなかったのだ。

そんな国が、いきなりC国やR国というルール無用でダーティな全く国際的ルールや

慣例を守らないうえ、軍隊をスグにでも差し向けてくる国家存在し

尚且つ反J国を心の拠り所とする半島国家まであるような地域で

A国駐留軍の駐留の根拠法である同盟関係がなくなっり、政治の理由で撤兵が決定せざるを得なかったら。


「かの国々は、果たして待ってくれるだろうか。自衛隊を防衛軍として憲法に明記し、初期作戦能力を獲得して戦力化するまで・・・・・・・・・」


と総理大臣が演説していたのを、覚えてる。だれも耳を貸そうとしなかった。

自分とは遠い世界の事だと誰もが思っていたのかもしれない。


そして3ヵ月前、わが祖国J国の運命は唐突に決まった。決まってしまったのだ。

A国撤兵完全に完了と同時に、尖閣諸島で海上保安庁の巡視船や海上自衛隊の護衛艦が、次々とC国武装漁船の自爆攻撃で大破・轟沈したとニュースが流れた。


それから暫くして、僕の町にC国軍が攻めてくるまで、あっという間だった。

それからは、あんまりにもたくさんのことが、あったから…覚えてない。

両親をはじめ沢山の人の死を見てきた。僕は死に…慣れてしまった。


目の前で苦しんでいる人に、もう手を差し伸べる事はできない。

僕と関わりのあった人々は無事逃げられただろうか?


できるだけ沢山救われること祈りながら、僕はゆっくり死んでい逝く

もう心も体も動かない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

疲れた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

寒い世界が、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だんだんと暗くなってゆく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

死にたくない、神様いるならどうか 助けて ださぃ。

この拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました。

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