表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瑞癸ちゃんの華麗なる高校生活。のあれやこれ(笑)  作者: 桜月
人物紹介編(の名のもとに語る日常)
4/25

よん。桜彩ちゃん。

 松山(まつやま)桜彩(さあや)ちゃんは、私のもう一人の親友である。私はさぁやんとよんでいる。例の割れ鍋の発言に吹いた人物だね。


 腰までのロングヘアーに、たれ目がちのおっとりさん。うん、モテるね。


 出身が関西なので、なまりも関西。京都よりらしいのでおっとり話されると京言葉。男子がチラチラ声をかけたそうにしてるが、天然砲でスルー。半端なくスルー。


 薔薇色の高校生活を自分から放棄して放置する逸材だ。さぁやんの中学生の妹の方が青い春をエンジョイしてると思われる。ちなみに妹はバリバリの関西弁。ちゃきちゃきしてる。


 このさぁやんの自称親友が犁嘩子(りかこ)ちゃんだ。あくまで犁嘩子ちゃんによる自称だけど。彼女、さぁやんと仲良しこよしだと思い込んでる模様。さぁやんにスルーされつるのに気づかないなんて、素敵な才能だと思われる。


 さぁやん自体がなんでも笑顔で乗り切るので、勘違いされやすいのだけど、誰にでもそうなのできっと何も考えてないのだろう。


 ある意味割れ鍋といい勝負だろうな。


 犁嘩子ちゃんには、雪原(ゆきはら)(さくら)ちゃんという、友達という名のお取り巻きがいるんだが、この子も犁嘩子ちゃんの元カレの元カノなのだ。ややこしい。そしてなんだかんだ仲良し。マジ意味不明。


 しかもこの元カレ、さぁやんを狙ってるという多角的修羅場。犁嘩子ちゃんが視界に入るなり消える(ほんとに消える。忍者か? ってくらいに)くせに。どうやって口説こうというのか。

 でも、さすが天然砲。わかりにくいものからはっきりきっぱりな告白まで完スルー? すっばらすぃー。


 さぁやんは、嫉妬なのかなんなのか、犁嘩子ちゃんから謎の挑発を受けるが天然砲で返り討ち。キィー! と叫ぶ人初めて見たよ。


 だってさー「あたしぃ、告白されちゃってぇ、どうしよぉうぅ」なんて言われても、私でもスルー対象だというのに、相手がさぁやんだとわかってるはずなのに「モテるあたしかわいいでしょぉ?」アピールされてもさぁ。


「よかったねぇ。これで元カレくんにつきまとわなくてすむねぇ」


 とかおっとりにっこり微笑まれてみ? 毒気も抜けるわ。てか、私は抜けた。さぁやん、恐ろしい子。


 ややこしいが、展開図はさぁやんを元カレが、元カレを犁嘩子ちゃんが、なぜか犁嘩子ちゃんを咲ちゃんが追いかけてるという永遠の謎状態。そして元カレはドロン。なんなんだ。


 今時告り告られ振り振られは山ほどあるけど、多角的修羅場はここだけだと思うよ、ほんと。


 なのに、犁嘩子ちゃんの本命は隣のクラスにいるらしい。なぜだ。イケメンだからか。顔か、顔なのか?


「恋に恋してるんじゃね? 割れ鍋といい勝負だろ」


 ノーコメントでお願いします。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ