解放。からのレベルアップ
お久しぶりです。短いです。
文化祭終わったぜヒャッホウ! とクラス皆で打ち上げからの体育館貸しきってドッジボールって、どこで間違えたんだろう?
最初はよかったはず。お店で打ち上げカンパーイして楽しくやってたんだよ。クラスの男子のご両親がやってるとこだから、奥貸しきってダンスのDVD見ようってなって、盛り上がったんだ、うん。
やっぱり顔隠しといて良かったよねぇ、恥ずかしいわー。ステップもちょこちょこ間違えてるし。
私がひとり反省会をしてると、隣で騒ぎが起きていた。
「どう言うことかなぁ?」
割れ鍋が数人の男子に怒ってる。あらまぁ珍し。どうしたのかと思ってたら、納得な理由だった。
「いや。だって顔隠しても意味ないよなって……」
いくら本当のこととはいえ、なぜにオブラートに包めないんだ、三バカよ。バカなの? でも割れ鍋ミス無く踊れてるんだよ、そこは誉めてあげなよ。
一言も二言も多い奴らだけど、今回は言い過ぎたらしい。確かに私が言われたら高値でお買い上げするレベルである。
かくして、三バカ対割れ鍋軍団の闘いの火蓋は切って落とされた。
ケガしないように柔らかボールでドッジボール。子供か。いや、当たればそれなりに痛いからね?
てか、三バカ対何人いるんだよ、割れ鍋軍団。フルボッコだなぁ。
「打ち上げじゃなかったの?」
「慧ちゃん」
飲み物の差し入れと共に、慧ちゃんが到着した。打ち上げには間に合わなかったね。兄の妨害にあってた模様。兄よ、文化祭見に来れなかったからって大人気ないなぁ。
割れ鍋がストレス発散してる間、私はポータブルでDVDを見ていた。まともに見てなったんだよね。あー、声出てないとこがある。
「ああ、これ学校のホームページにのってるよ」
「……なんですと?」
うちのクラス発表だよ、これ? なぜにホームページにのるのさ。
「校長、ファンなんだそうだよ」
「公私混同反対」
「うん、それでね」
「話聞いて、慧ちゃん」
「来月の中学生招いての見学会で踊って欲しいそうだ」
「なんでやねん」
思わず関西弁がでるほどビックリだ。
「今回は、学年のダンスの上手な有志含むメンバーで三曲の予定らしい」
「増えてるし!」
「ついでに、来年の新入生歓迎会でもやることが決まったそうだよ」
「なんでやねん」
呆然とした私の棒読みの後ろで、割れ鍋の勝利の高笑いが聞こえて来た。
どこに行こうとしてるんですかね?(笑)