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瑞癸ちゃんの華麗なる高校生活。のあれやこれ(笑)  作者: 桜月
人物観察編(の名のもとに語る非日常)
13/25

ろく。それから?

本日2話目です。よろしくです。

 青ざめた女子は、反論できなかった。当たり前だが、味方は誰もいない。お取り巻きな野郎共は、壁に張りついたまま女子から距離を取りはじめていたし。


 下の階の2年生まで、ざわざわと遠巻きに野次馬が増えつつあった。私達1年で教室にいる子は少ない。噂の真相を気にするなという方が無理なのは知ってる。


 階段の踊り場を中心に人で溢れ始めた今、彼女に逃げ場はない。


「だから、突き落とされたけど誰かは知らない、で押し通せばよかったのに。私は犯人にされて黙って泣き寝入りなんかしないぞ?」

「前みたいに上手くいくなんて調子に乗んなきゃこんなことにはならなかったのにね」


 なんと、前科有りか。どおりでやたら強気だったわけだよ。


「そん、な……っ。あたしっ、そんなつもり、じゃ……っ」


 じゃぁどんなつもりだったんだよ。泣いたって救いなんてこないぞ? そもそも、ケンカ売ってきたのはそっちだし。私は相場より高値で買ったにすぎない。利はこっちにあったしさ。


 相手はよく考えて選ぶべし。





 あのあと、授業始まってるのに誰もいない教室に驚いた貴ちゃん先生が乱入して、結末は有耶無耶になりかけた。が、現実は甘くないのがお約束というもの。


 偽証罪の彼女は、(いか)れる学年主任にドナドナされてった。そらなぁ、先生によって私の潔白は証明されてるというのに、なにをトチ狂って冤罪ふっかけたのやら。


 そして、学年主任が終わったら慧ちゃん先生が待ってるぞ。色っぽい事情なんかどこにもないぞ? あの背後に後光ならぬ暗雲背負った姿を見ろ。笑顔が死刑宣告かのようじゃないか。


 君の未来は黒バラ色的感じだが、ま、頑張れ。私は私に関係ないならどうでもいい。


 あ、さらに後、彼女は謹慎からの余罪発覚による停学になり、転校という名の退場をくらったらしい。余罪とは、私と同じように冤罪に嵌めた女子生徒から、名誉毀損で刑事告発された(結構酷い目に合ったとのことで)のが大きかったようだ。


 私達は教室に戻り、割れ鍋のおぱんつに頬を染めていた男子は、なんとかアドレスをゲットできたようだ。奇特な人もいたもんだなぁ。


 この時間、授業にならないとのことで、貴ちゃん先生に説教はされたものの、私達におとがめはなかった。あったら大変だ、私達はなにもしてないし。むしろ貴ちゃん先生の頭髪を守ろうと、大人しく説教されたし。


 貴ちゃん先生の頭髪がこれ以上寂しくならないように、貴ちゃん先生にはストレスフリーで過ごしていただきたい。


 この、貴ちゃん先生の頭髪を守るため、結果的にクラスメイトの結束は強まったので、よしとするべきだろう。


 ただ、男子の私を見る目がちょっとおかしい。女王さまってなんだ。私はフツーの女子高生だ!



あのあと慧ちゃんと兄がなにをしたのやら。なにをしたんでしょう(笑)

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