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瑞癸ちゃんの華麗なる高校生活。のあれやこれ(笑)  作者: 桜月
人物観察編(の名のもとに語る非日常)
11/25

よん。切り札は最後まで手の中に

鍋が飛びます。

 椅子からひょいっと飛んだ割れ鍋。デカイのに動きは機敏。こんなのに襲われたら、男子でも怖いだろうな。ミシッ、といった椅子は見なかったことにしようそうしよう。


 そしてお約束的にふわりと広がるスカートからのぞくおぱんつ。リボンをつけた某マウスちゃんが原型を留めてないのを見る前に、クラスの男子達は右向け右をした。キレイにそろうあたりも見慣れた光景だ。


 慣れてるクラス男子達に乗り遅れた、お取り巻きな男子共はうっかりしっかり目撃した模様。青くなったり白くなったり赤くなったりと忙しそうだ。ちょっとそこの赤くなった人、なぜだと小一時間問い詰めたい。


 ダッシィィィィィン! と、見事な滞空時間を置いてからの振動。


「震度3とみた」


 ぽつ、とさぁやん。いやー、揺れたね。割れ鍋はキレイに着地してどや顔。誉めてー、と言わんばかりだがそこはスルー。いや、でも後ろスカートめくれてる。……まぁ、いいか。


「やかましいわ。よそのクラスで茶番劇開幕させといて、見る気もない観客まで巻き込むなんて図々しいにも程がある。常識もなければ恥じらいもないのか、ド阿呆が」


 いい加減に私だって怒るというものだよ。空気読めよ、休み時間は有限なんだよ?


「なっ、は、犯罪者のくせに!」

「誰が犯罪者だ愚か者」

「いいから美礼に謝れよ!」

「みのりって誰さ」

「知らないのかよ!」

「友達にはいないな」

「こんなにかわいくて愛らしい美礼を知らないとは万死に値するぞ!」

「リアルから目をそらすなよ。どう見ても十人並みだろう。そしてそんなもののために死ぬ気はない。私の生命線は100歳まで伸びている」

「長生きだね、瑞癸ちゃん」

「私は寿命を全うするタイプだ。善人だから」

「なんだとぅ!!」


 あ、またヒートアップした。どうやら私に沈静化は無理らしい。煽る方が楽だしな。


「ほんとのことは言っちゃダメよ」

「ついうっかり」

「本音しか言ってないでしょ」

「うん」


 さすがさぁやんわかってるー。しかしうるさいな。


「割れ鍋」

「はぁーい」


 ダンダンッ、と椅子と机を踏み台にしてフライング鍋再び。ミシミシいった机は一応無事だった。そしてさらに再びの右向け右。キレイなシンクロニティである。


 ドッシシシシイイイィィィン! さすがの貫禄。


「大震災再び」

「笑えないな」

「学ばない阿呆にはいい薬」


 美少女の毒舌は様になるねぇ。


「さて」


 二度も見てしまったド阿呆共に向き直る。びくびくすんなよ、小心者が。


「私に冤罪をふっかけたからには、それなりの覚悟はできているんだろうな?」


 私は容赦はしないのである。だって手加減なんて面倒くさくて出来ないからね!



飛びました。そして口も悪い瑞癸さん(笑)次回無双予定、は未定。

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