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瑞癸ちゃんの華麗なる高校生活。のあれやこれ(笑)  作者: 桜月
人物観察編(の名のもとに語る非日常)
10/25

さん。ヒロイン症候群につき合う義理はない

肩と指が逝きそうです(涙)

 誰だよこいつ。


 そう思った私は悪くない。だって知らない人だし。クラスメイトも首かしげてるし。てか、引いてる。ドン引き。本人気づいてないけど。


「みんなっ! あたしのためにケンカしないでっ! 気持ちはうれしぃけど、あんなことする怖い人に近づかないでっ!」

「美礼!」


 元気な人だなぁ。ちょっと声デカイけど。黒髪ストレートは、みんなそんな感じだから珍しくもないし、目がくりっとしててかわいらしい感じも、まぁそこそこいるよね。てか、言い方悪いけど目立つ特徴がなくて覚えられない。それよりも、ぱんつが見えるくらいスカートが短すぎなのが気になるなぁ。


「瑞癸ちゃん、興味ない子は記憶に残らないからね」

「私の脳は必要なものしか覚えないいい子なのだよ」

「あの子、結構有名だよ? 男(はべ)らせてお姫さま気取り、って」


 へぇ、楽しそうだね。面倒くさくないのかな。しかし、割れ鍋。どこからそんな情報を?


「いやいや、普通に噂になってるからね?」

「聞いたことないなぁ」

「聞いてない、もしくはいらない情報だから耳からすり抜けてる可能性大」

「イヤだなぁ、さぁやん。私はくだらない話を覚えないだけさー」


 そんなの覚えたら、脳の空きスペースがなくなるじゃないか。


「確かに」

「同意してどうすんの!?」

「割れ鍋、うるさい」

「酷っ」


 私達クラスの住人が遠巻きに見てる中、学芸会は続いていた。お姫さまを取り囲んで、慰めたり誉めたり煽てたり。大変だなぁ。いつの時代の人だよ。え、今の時代の人? うっそぉー。



「美礼が突き落とされたと言ってる! だからお前達がやったんだ!!」


「「「「……バカじゃね?」」」」

「いや、疑問じゃなくね? バカなのよ死んでも治らない不治のバカ」


 クラスメイトの本音に、秋華ちゃんが更なる真実をぶちこんだ。


「てか、被害者(自称)の証言だけなんて、証拠にもならんのになんでどや顔してんのかが謎」


 そのどや顔キモい。と、私。


「その発言が正しいなら、先生に言うべき案件」


 言えるならね。と、さぁやん。


「やっだなぁ、言えるならここにいないでしょ?」


 女の子の好みの趣味悪いのね。と、割れ鍋。君に言われたくはないと思う。


「えぇ? ウソツキにダマされてるのぉ? かわいそぉーう」


 君も不屈のメンタルだな犁嘩子ちゃん。


 よそのクラスに来て茶番劇繰り広げてる奴らは、周りが気にならないのかね。そして更に茶番が続くというね。


「ダマしてなんか……っ! ひどいっ」

「美礼!」


「うわ、べったべたな演技」


 思わず呟いた私は悪くないと思う。


 わぁっ、と泣き出した名も知らぬビミョーなビ少女と、彼女を囲むフツメンもとい雰囲気イケメンな男共が騒ぎ出す。喚く怒鳴ると喧しい。


「割れ鍋」

「はぁーい」


 身軽なデ……ぽっちゃり、空を飛ぶ。いぇーい。



空を飛んだ割れ鍋。以下次号! (笑)

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