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少年は  作者: 暖冷勉音
1/2

鍵を加えた猫

 薄明かるい森の中で少年は歩いていた

 何かを探しながら歩いている

 木の影に生き物の気配がする

ふ、と立ち止まり木をじっと見つめ

生き物の気配を静かに探っている

 西部劇のような時間が流れる

 耐えかねて少年は走り出した

 それに気づいたのか木の影の生き物は

木の後ろから出てきて少年から逃げていく

 どちらも足が速く、枝や木をかわしてかけていく

 生き物はどうやら猫のようだ

 口に何かをくわえている、葉っぱの隙間から落ちてくる太陽光を反射させてまぶしい

 目を凝らすとそれは鍵だ、かなり小さな

 猫は鼻息をたてながら後ろを見た

 少年の姿はどこにもなく気配も全く感じないので

猫は走るのをやめて、木の葉の上に丸くなる

鍵はへその辺りにおいて体でくるんでしまっている

 少年はというと

 少年は走ることをずっと前にやめていた

どうやら諦めたように見える














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