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そして わたしは秋になる  作者: につき
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そして わたしは秋になる

そして わたしは秋になる/


目が録画する

わたしたちは耳で全てを見る

再生しながら復唱している

人々の声を 形なき意味を

だから わたしは目を閉じる


落ち葉の離れる声がする

誰かの胸の声がする


そして わたしは秋になる




fff

語ろう。愚かに。この苦しさを。受け入れられぬ感覚を。季節はわたしたちにも訪れる。虫が生まれ死ぬように。わたしたちの中で何かが生まれ、死ぬ。巡る。繰り返すことのない虫の声のように。再び見ることのできぬ満月のように。残酷とは、繰り返しを求め叶わぬ記憶。追憶の薄れながら美しく消えていく様。

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