射程に入った最終目標
今回はついに最終目標が射程内に入ります、この旅の終着点もあと少し
是非ご覧ください!
俺は今日の夢で錬金術師だった、それが幸運にもこの世界の異変の元凶だと思われる物が何かがわかった
その元凶は古の国アルダスを破壊した恐怖、おそらくこの国で祀っていた神だろうな
「幸児さん、意外なことがわかりました!」
京子が喜んで飛んできた、わかったものが何かはわからないけど、良いことなのは間違いないだろう
「どうした?」
「えっとですね、いろんな地図を検証してみたんですけど、ここだったんですよ、魔王を封じてた場所」
「本当か!?」
「はい、この国は色んな場所を転々としているようで、その移動先が書いてある書物を見つけました」
国が移動なんて普通はあり得ない、でも、この国はまえいきなり現れた事もあった、そう考えると
移動することも出来るかもしれない、もしそうならこれは幸運だな
「それで、その封印されてる場所はどこだ?」
「この国の一番端っこです、ずっと昔神社があったって言う」
「その情報はどこで聞いたんだ?」
「これも地図ですよ、昔の地図まであってすごいですね」
これも地図の情報か、しかし、良くそんなに沢山の地図を見られるな、俺じゃあ、飽きそうだ
そういえばこいつは地理に強いって言っててな、だから地図を沢山見れるのか、あるいはその逆か
まぁ、いいか、そんな事よりも肝心なのはその魔王をどう倒すかだな
「それで、どうします?今から行きますか?」
「いや、今はやめとこう、明日だな、今日は俺も疲れてる」
「わかりました、ゆっくりと休んでくださいね」
「ああ」
「それじゃあ、僕はメルトさん達にも伝えてきます」
京子は走って部屋を出た、本当、あいつがいてくれて良かった、もしも京子がいなかったら何時までも
わからないで迷走してただろうな
「よし、明日に備えて休むか」
今日はみんな休むことにした、明日は魔王の場所まで行くんだ、休憩は大切だろう、それに今日の
俺の夢は良いもの、って訳じゃ無い、錬金術を使えるくらいだからな、戦闘向きの夢じゃ無い
次の日の朝、俺が見た夢はとんでもなく強い巫女さんになる夢、なんでこんな夢を見ちまったかな
「あ、起きた、本当に女の子になるのね」
「・・・え?」
「空子が教えてくれた、幸児は女の子になる夢を見たら女の子になるって」
「いや、それがどうしたよ」
「だから、枕元であなたは神巫女って囁いてたの」
「なんで!そんな!根気があるんだよ!」
「だって、女の子の姿、どうなるのかなぁって」
「俺はおもちゃじゃ無い!」
「ごめん、でも、面白そうじゃない、女の子のあなたって」
駄目だ、こいつはたちが悪い、しかし空子、なんでこいつにそんな事言ったんだか、まぁ、行動したのはミルティだし、下手に怒るのもなぁ
「それで、どうすんだよこれ、こんな状態じゃ倒しにいけねぇよ」
「大丈夫でしょ?神巫女よ、神巫女、きっとものすごく強いはず」
「まぁ、確かにそうなんだがな」
「なら大丈夫、きっと難なく倒せる」
「でも巫女さんって神様に仕えてるから強くなるんだろ?」
「そうね、でも仕えて無くても強い巫女さんもいるはず」
「一部だろ」
困ったな、確かに今日の夢の中じゃ女だったが強さは十分あった、いや、十分すぎる程だ、でも
現実世界であの力を発揮できるかは微妙なところ、そもそも俺は巫女さんってどう戦うのかもわからない
夢の中だったら蹴ってたりお祓い棒で殴打してただけだったような、こんな物理的な方法で魔王って
倒せるのか?いや、きっと大丈夫だ、RPGの勇者だって魔王に剣での物理攻撃を入れていたはずだ!
なら、直接殴る蹴るしてもきっと倒せる!
「ところでさ」
「なに?」
「なんで巫女さんなんだ?」
「昨日のあの本を読んでなんとなく良いかなと思って」
「そんな理由かよ」
「私、影響されやすいから」
「ん、あー!!変な人がいる!」
このタイミングで空子が起きた、にしても変な人って
「あぁ、よく見たら幸児じゃん、また女の子になっちゃったの?」
「あ?なんでわかった?」
「だって、前の時と顔同じだし、それに服装も同じ」
「まぁ、服装はわかるが、顔も同じなのか?鏡見てないからわからんな」
「でも、なんでまた女の子に?」
「ああ、それはな、お前がこいつに変なこと吹き込んだからだ」
「え?」
「幸児が女の子になるって聞いて、試してみたの」
空子はそんな事言ったっけ、みたいな表情をしていた、まぁ、こいつの記憶容量なんてたかがしれてるが
とにかく魔王とかは今日行かないでもいいだろ、また明日って事で、つってもまぁ、そううまい話は
無いよな、なんか外がすごい行きおいで暗くなってるしよ
「おぉ、外が暗い、朝なのに」
「これはあれね、魔王復活的なあれね」
「もう一日位ののんびりしたかったんだが」
「ちょ!幸児さん!空がってあれ!幸児さんは!?ていうかまた知らない人が!!」
「おーい、しっかりしろよ」
「あわわ、きっとこれはあれだ!魔王が幸児さんをさらったんだ!じゃああなたが魔王ですか!!??」
麗華は目をくるくるさせながら叫んだ、これはきっと焦りすぎたんだろうな、そんでこんな状況に
ていうか俺が魔王って、いくら何でもテンパりすぎだろう
「えーい!幸児さんを帰せ!!」ダダ!
完全に混乱している麗華は俺に突撃してきた、こいつは来う時は頼りないな、ていうか仮に俺が
魔王だったとして、戦う手段が無いこいつは何で突撃してんだよ、しかも素手で
「ストップ」ポフ
「えい、えい、えい、えーい!」ブン、ブン
ちょっとだけ頭を押さえた、なんか目を瞑ってぶんぶん手を振ってる、なんかアニメで見たぞ
こんな状況、実際にやるやついるんだ、なんか感動した
「はぁ、はぁ、やりますね、流石は魔王様ですね」
「俺は何もしてないぞ」
麗華はものすごく息が上がっていた、そんなに動いた訳でも無いだろうに、運動不足か?
「あれ?よく見たら幸児さん?女の子になっちゃった幸児さんですか!?」
「気づくの遅い、空子でも短期間で気づいたぞ」
「にぃ」ピース
「えっと、その、ごめんなさい!!」
「まぁ、いい、で、仮に俺が魔王だったとして何でお前素手で突撃したんだ?」
「えっと、こ、混乱してて、あ!そうだ!見てください!外!真っ暗なんですよ!」
「わかってる」
「え?そ、そうですか」
麗華はちょっと頬を赤らめた、まぁ、うん、恥ずかしかったんだろうな、1人だけ変に焦ってるみたいで
なんせ俺と空子とミルティは一切焦ってない、空子に至ってはなんか楽しんでるし
「魔王ってすごいんだね!暗く出来るなんてさ!」
「だって、魔王よ、これくらい出来て当然」
「お前ら、もうちょっと危機感持てよ」
「あれ?真っ暗になるのってそこまで大事じゃ無いのかな?」
その時またドアが開いた
「あんたら!外見なさい外!」
アーシャだった、アーシャはかなり焦っているようだった、
「良かった、仲間がいた」
麗華はアーシャを見てそう呟いた、なんだかホッとした様子だ
「わかってるよ、暗いんだろ」
「ええ、ってあれ!?アンタ誰!?」
アーシャはかなりびっくりしている、そういえばこいつにこの姿を見せたこと無かったな
フォーリスの時に1回だけなっただけだし
「えっと、この人は幸児さんです、能力の副作用みたいなもので」
「え?アンタ幸児な訳?女装癖があったなんて思わなかったわ」
「女装じゃねぇ!てか、今は女そのものなんだよ、畜生!」
「わ、悪かったわよ、そんなに怒らないで」
本当に面倒な能力を貰っちまったな、アーシャの言葉でそう再認識した、本当、勘弁してほしい
「で、この状況、どうすんの?」
「どうって、行くしか無いでしょ」
「わ!京子、いきなり出てこないでよね」
「その、僕は普通に話しかけただけですよ、ていうか麗華さんが暴れてる時にはもういましたし」
気づかなかった、ついどこかに出かけてるのかと思ってた、しかし、周りが焦ってると気づかない物だな
「それで、行くってどこに?」
「アーシャさんにも言った気がするんですけど、その、魔王の住処と思われる場所にですよ」
「言ったっけ?あなたが来た時は半分寝てたわ」
「2時頃に行きましたよね!?」
「その時間、私いつも昼寝してるのよ」
京子の説明はアーシャには届いてなかったのか、まぁ、空子にも届いてないようだが
「そういえば麗華、魔王って?住処って?」
「えっと、あの、空子ちゃん、なんで私達冒険してるか覚えてる?」
「うん!冒険家になるためでしょ!?」
「まぁ、それもあるんだけど、今はローゼン様の呪いを解くために魔王を倒しに行ってるんだよ?」
「魔王!?なんか、かっけぇー!私も魔王になる!」
「そうか?ならお前を仕留めないといけないな」
「え?なんで?」
「お前、魔王って何か知らないのかよ・・・」
「かっこいい人のことでしょ!?」
駄目だこいつ、本当の馬鹿だ、まぁ、こいつはこれくらいがちょうど良いか、俺が魔王について説明を
しようとしたら、俺より先にミルティが話し出した
「違う、魔王って言うのは」
「言うのは?」
「中二病末期の人の事よ!」
「ちかーう!全然違う!確かに俺の世界的に言えば正しいかもしれないが、ここじゃ違うだろ!?」
「中二病?末期?何言ってんの?馬鹿じゃ無い?」
「ぐっは!!!」グッサ!
なんか空子の無自覚なナイフがミルティを貫いた気がする
「く、空子に言われた、私、もう駄目」
「あれ?なんだか私、ひどいこと言われた気がするぞ?」
流石の空子もあの言葉が自分を馬鹿にした物だと言うことに気がついたようだ、意外と成長したな
「空子ちゃん、良かった、成長したね」
「え?なんで私、褒められたの?まぁ、いいか!褒められて嬉しいし!」
さっきの麗華の言葉、あれも半分っていうか九割以上馬鹿にされてるんだが、突っ込まないでおくか
「はぁ、あなた達、良くこんな状況でのんびり雑談できますわね」
「その、もうちょっとこの状況に危機感を持ってくださいよ」
「あ、忘れてたわ」
少し遅れて来たローゼンとメルトの一言でようやく状況を思い出した、考えてみたら今、
世界の危機だっけ
「忘れてたって、はぁ、まぁ良いわ、思い出したんなら」
「え?世界の危機?何言ってるの?ちょっと外が暗いだけじゃん、馬鹿なの?」
「あのね、本当は明るいはずの時間に空が暗いってのが異常なの、馬鹿はあなたよ」
「私、馬鹿じゃ無いもん!」
「まぁ、まぁ、喧嘩すんなって」
「だってぇ、だってぇ」
何だろう、空子の奴って初めて会った時は、その、もうちょっと賢かったような気がするが、
親しくなるにつれてドンドン馬鹿になってる気がする、多分こっちがこいつの素なんだろうが
さて、それは良いか、今はそんな事よりもようやく最終目標が現れたんだ、さっさと潰しに行くかな
次回は対魔王戦です、この世界の恐怖、この世界の魔王とはいったいどんな奴なのか
次回もご覧ください!




