ストック城での謁見
今回はフォーリス王国の要、ストック城にて国王との謁見のお話です
是非ご覧ください!
フォーリス王国の魔物襲撃事件で目立ち過ぎた俺達はお姫様ローゼンに目を付けられ
城に招待されることになった、こっちとしてはありがたいが、下手なとこをしたら不味いな
空子にもしっかり言っとかないとな
ローゼン「ここが我がフォーリス国が要、ストック城よ!」
フォーリス王国のお城か、近くで見るととんでもなくデカいのが分かるな、高さは高層ビル程は無いが
横に広い、パッと見でも30メートルは余裕で超えてると思う、日本の城でもこんなに大きいのは無い
空子「ほえー・・・本当に大きいね!でも何でフォーリス城じゃ無くてストック城なの?」
確かに国の名前と城の名前は統一した方がいい様な気もするが、この城は別々だ、一体どんな
理由があるのか、少し気になるな
ローゼン「そうですわね、確かお父様に聞いたら、普通じゃつまらんだろ?だからだ、
とおっしゃってましたからそれが理由ですわね」
普通じゃつまらないから普通じゃない事をしたのかよ、もっと別にあっただろうに
まぁ、そんな事を言ったら罰せられそうで口には出さなかったが
空子「あはは、変わった人だね、もっと別の方法があったんじゃないの?」
空子がしれっと俺も思った事を言いやがった、本当にこいつは馬鹿かよ!
麗華「ちょ、空子ちゃん!思ってもそんな事言ったらだめでしょ!?」
京子「そうですよ!罰せられたりしたらどうするんですか!?」
麗華達が必死に空子を叱っている、しかし本人はえ?何で?みたいな顔のままだった
やっぱりわかってないんだろうな
ローゼン「気にしないで大丈夫ですわ、それは国民全体が思ってる事ですわよ
それにその程度の事で罰するはずが無いじゃありませんか」
幸児「そうなのですか?」
変わり者の王様なだけあって寛大だな、これがフォーリス国か
普通なら不敬罪とかで罰せられそうだが
ローゼン「それでは城内に案内しますわ、付いてきてください」
そういうとローゼンは城の方へと進んでいった、普通はこういうのはお姫様じゃなくって
騎士とかがするもんだと思うが、とか思いつつも俺達は姫様に付いていった
メルト「ローゼン様、この方達の案内は私がします、ローゼン様はお部屋でお休みに」
少し進んでメルトが姫様にそういった、これが普通だよな、しかし
ローゼン「私が招待したお客人ですよ?私が案内しないでどうしますか」
何となく前までの姫様と雰囲気が違うように感じた、前はあれだったが
今はしっかりお姫様やってるし、一体どうなってんだ?
俺が不思議そうな顔をしているとメルトが小声で
メルト「ローゼン様はお城の外では我が儘ですが、城の中では国王様に怒られない様に
あの様に振る舞われるのですよ、ですのであまり追求しないでやってください」
あの姫様が怖がる位怖いのかよ、仕方ないな、下手に追求するのはやめるか
そういえば、1番の問題児がいたんだった
空子「何だかさっきと雰囲気違うね、どうしたの?」
空子が何のためらいもなく大きな声で聞くんだよな、本当にもうちょっと考えるとかしてほしい
ローゼン「な、何をおっしゃってるのですか?私は何も変わってませんわ」
姫様は少し冷や汗をかきながらそういった、仕方ないから俺は空子がこれ以上
変な事を口走る前に口を押さえた
空子「むー、むぐー!!」
空子は結構暴れたが、押さえた、なんせこれ以上変な事を言ったら
姫様に怒られそうだしな、それと麗華達はグッジョブ!みたいな感じで俺を見ていた
ローゼン「あ、ありがとうですわ」
姫様が小声でそういった、それでもまだ少し冷や汗が出ていた
そんだけ国王様は怖いんだろうな
空子「むぐー!むぐぐーー!!」
幸児「あんまり暴れないでくれ、流石にしんどいから」
暴れる空子を押さえながら俺達は姫様の後を付いていった
ローゼン「それではここが客間ですわ、ここでしばらく待っててください
メルト、その間の護衛はお任せしますわ」
メルト「承知しました」
そう言い残すと姫様は城の奥に進んでいった、俺は空子を押さえていた手を放した
空子「何で口を押さえたの!?聞きたいこと沢山あったのに!」
幸児「お前が変な事を言わないためだ」
空子「変な事なんて言わないよ!私はただお姫様の雰囲気が変わった理由を聞きたかっただけだよ!」
それが面倒な事なんだよ、と言おうとしたがそれより先にメルトが
事情を説明してくれた、しかし空子はわかってないようだ
空子「何でお父さんが怖いの?さっぱりわからない」
麗華「とにかく言っちゃ駄目だからね?」
空子「よくわからないけど、分かった!」
本当に大丈夫だろうか不安を完全に殺しきれなかったが今は良いか
その後、今度はメルトが俺達に質問をしてきた
メルト「あなた達に聞きたいことがあります」
幸児「聞きたいこと?」
メルト「ええ、龍治さん、あんたが異世界人だと言う事は信じます
だけど、あなたがどうしてここに来たのか、その理由を知りたいのです」
いきなりそんな質問をしてきた、それに麗華達もその理由を知りたそうにしている
ここは説明をするべきか
幸児「分かった、説明しよう、ただ信じて貰えるかは分からんがな」
俺はメルト達に説明を始めた、女神に連れてこられたこと、この世界が危機にある事
そして俺の能力リアルドリームについて
幸児「説明は以上だ、どうだ、分かったか?」
メルト「色々と聞きたいのですが、まずこの世界の危機とは?」
幸児「知らん、女神さんに完全に丸投げされたからな」
メルト「そんな馬鹿げた話がありますか!?」
そんな事言われても俺は本当にこの世界のどこが危機なのかはわかってないし
答えようがない、本当にあの女神は危機感とか無かったんだろうか
京子「お話の中の女神様は適当みたいですし仕方ないですよ、それと僕は能力について
もっと聞きたいです、リアルドリームってどんな能力ですか?」
幸児「そうだな、夢で見た物を取り出せる能力だ、それと夢の中の自分と同じ能力になるみたいだ」
京子「夢で見た物?何だか難しそうですね、でも、もっと教えてください!」
俺はリルドリームについてもっと詳しく説明をした
夢の中で見た人物がこの世界の住民で、知り合いだった場合は呼べることとか
しかし、女神にもそこまで詳しい説明を貰ったわけじゃないからこれ以上の
事は説明できなかった
京子「・・・女神様ってそんなに面倒くさがり屋だったんですね」
幸児「ああ、それに俺はこの能力を得てからまだ殆どたって無いからな」
京子「だから、そこまで詳しく説明できないんですか」
そんな会話も終わった直後だった、部屋の扉が開き姫様がやって来た
ローゼン「お父様の許可が下りました、王の間にご案内致します」
メルト「左様ですか、では私はこれにて失礼します」
メルトは立ち上がり、部屋から出て行こうとしたが、姫様がそれを止めた
ローゼン「メルト、あなたも共に来なさい、お父様の指示ですわ」
メルト「それは本当ですか!?何と言う光栄でしょう」
ローゼン「それではこちらです、付いてきてください」
姫様は俺達を城の奥に案内してくれた、王様か、初めてだな、少し楽しみだ
空子「王様かぁ・・・なんか凄そう!」
麗華「空子ちゃん、凄そうじゃなくて!凄いだよ!」
空子「おお、凄いのか、楽しみだなぁ」
京子「王様、まさか憧れの王様に会えるなんて!」
幸児「憧れてたのか?」
京子「もちろんです!王様ですよ!?お目通りが叶うなんて夢みたいです!」
俺達は楽しく会話をしながら姫様に付いていった
ローゼン「この先です」
そこにはすごく大きな扉があった、こんな大きな扉なんて初めて見た
それは麗華達も同じようで少し固まってた
空子「へぇー、すごく大きいね!これは楽しみ」
空子のメンタルはとんでもないな、俺はそう思った、それは多分京子も同じだと思う
ズズ、大きな扉はまるで巨大な口を開けるかのようにゆっくりと開いていった
その先には沢山の近衛兵と、文官、そしてその奥には大きな椅子に座っている王様
とにかくとんでもなかった、これが謁見の間か、迫力あるな
王様「よくぞ参った、わしはフォーリア王国の王、ヘンリー・フォーリア・ストックだ」
幸児「私の名は夢丘 幸児と申します、此度はこの様な謁見の場を設けて頂き、光栄です」
挨拶ってこんな感じでいいのか?俺はお偉いさんに挨拶したことが無いから
これが正しいのかさっぱりだ、すると国王は
王様「ふむ、その様に畏まる必要は無い、君達は国民では無いのだからね」
ここの王様は寛大だな、普通は気にしそうだが、次に自己紹介をしたのは空子だった
空子「こんにちは王様、私は三日月 空子!よろしくね」
完全に自由だ、全く国王様に怯んでない!こいつ大丈夫か!?止めた方が・・・
王様「くく、そうだ、それ位の軽い感じが良い、こちらも畏まる必要が無く楽だからな」
これでいいのか?本当に変わり者の王様だな、俺は再びそう思った
各々の自己紹介も終わり、本題に入った
王様「此度君達をここに呼んだのは他でもない、魔物襲撃の撃退を感謝し勲章を渡すためだ」
幸児「勲章ですか?」
王様「左様、魔物の被害を最小限に止めてくれた礼だ、受け取ってくれ」
こんな席まで用意して貰いながら受け取らないなんて出来ず、俺達は勲章をもらった
王様「君達も来なさい」
麗華「い、いえ、私は何もしてませんので」
京子「はい、後ろで見ていただけです、それなのに勲章を貰うなんてできません」
王様「君達は共に旅をするメンバーなのだろ?それならば名誉も共有せねばなるまい」
麗華「国王様・・・」
王様の説得もあり麗華、京子も勲章を貰う事になった、そして城に自由に出入り出来る
許可も貰い、街の観光に行く事になった、宿は国が用意してくれるそうだ
もう暗くなってきたし、観光と情報収集は明日かな
次回は日常パートだと思います、彼らは一体どんな1日を過ごすのか
次回もお楽しみに!




