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百分の一  1

第十章  「百分の一」


      1


 村長は己の家が焼け落ちていくのをただ茫然と眺めている。

 彼の妻も、彼の息子たちも言葉にならぬ激情に駆られてエルメタイン姫とその従者たちを殺害しようとした、そして斬り伏せられたのだ。


――なんでだ。


 老人はの目は焼け落ちてゆく屋敷を見ながらも、視界の端には手に手に刃物や農機具と言った得物を持って、怒り狂った様子で彼の家へと駆けきている村人たちを認めざるを得ない。

 そうだ、あの美しい姫君を殺すために。


 なぜだ?


 狂ったのだろうか?

 そうとしか説明がつかない。

 ほんの少し前まであれほど楽しく酒宴を行っていたのが、こんなことになるなんて、と老人は天を仰ぐ。ぱちぱちと火の粉が爆ぜ、炎が天を衝くばかりに昇っている。

 炎の香りと血の香り。二つは激しく老人の嗅覚を刺激した。

 戦場の香りだ。

 彼も若かりし頃一度だけ行った事がある。負け戦だった。そして勝っても負けても戦場は、あれは、地獄だった。想像していた何倍も地獄だったのだ。

 その中心に、今やエルメタイン姫が立っている。


――やはり、そうだったのか?


 老人は次々に殴打され、切られ、放り飛ばされる隣人たちを見ながら噂話を思い出す。あの女の子がそんなはずはない、と一笑に付した噂話だ。


 『エルメタイン姫は、悪神と契った「魔女」である』

 と。



           *


 秋人は鍬を構えた同年輩の男を袈裟懸けに切り捨てた。

 既に容赦はない。

 つまり斬り殺すことに遠慮は無いのだ。

――これは、やばいな。

 何者の策かは知らないが、こんな方策()を取られるとは思いもよらなかった。

 例えばこれが正統なる王女エルメタインの行った軍事行動ならばまだ救いがある。それはただ冷酷なだけだからだ。

 だが、今の彼女は――今の彼らは国を追われている身だ。言ってみれば犯罪者、「推定有罪」といったところだ。

 その様な者がこのような騒ぎを起こす。

 「これは襲われて、仕方なくやっただけなんです」という証言を一体どれほどの人たちが素直に聞き入れてくれるであろうか?そこまでのお人好しはそうはいるまい。

 つまりこの事件は闇に葬り去らねばならない。

 闇に葬り去る。

 そうだ、それはつまり――、


 誰一人この村の人間を生かしておくわけにはいかない。


 ということだ。

 むしろ、と秋人は苦々しく思う。

 むしろ全員が自分たちを襲ってきてくれればいいのだが、と。

 であるのならば彼は全員を切り伏せよう。村長に聞いたところではこの村は二百人を少し出るくらいの人数だ。すでに五分の一は切っている。その中で半数は死んでいるだろうか。

 彼の脳髄は昏い計算を淡々と行う。呪霊刀と彼がその気になれば不可能な数字ではない、否、向かってきてくれるのならば確実に仕留められる数字だ。

 だが、隠れて攻撃されたら?

 それならばまだいい。まだ何とか対応できるだろう。

 それよりも問題なのは、もしまだ正気の者がいるのならば、それを切らねばならない。

 

 出来るか?

 出来る。俺は。

 駿介もやる男だ。

 だが――と彼は未成年たちを思う。悠太とリリナを。


――アイツらにこの業を背負わせちゃあいけねえよな。


 秋人の目は鋼ででも出来ているかのようにすっかり落ち着ついていた。


 その時だ。

 拍手の音が聞こえた。



           *


 リリナはミツセから流れ出るその粘液にいち早く気付く。

 そして理解した。妊婦を走査した時に感じた違和感の正体を。

――あれは、人の、いや、獣の肉ではなかったのだ。

 ではなんなのか?

 かすかな記憶の片隅に残された「近しい物」の記憶がある、だがそれがなんだったのか思い出す間もなく――そいつは来た。


 拍手だ。

 ゆっくりとした、だが実際に賛嘆の意味のこめられた拍手。

 リリナはその音の発生源を見た。

「素晴らしい!」

 口角が上がっている。

 髑髏の面に隠された表情はその口元しかうかがい知ることはできない。だが、その表情の一端だけでも、この男が常ならざる存在であることは十分に理解しえた。

 暗黒の意志の凝ったような異形の存在。

 髑髏面の男、ゴーズ・ノーブである。


 今や火は村長の家を半ば燃やそうとしていた。その炎の中に、黒づくめの男は立っていたのだ。

――そうか!

 秋人はようよう気づく。あの火炎瓶、今考えればなまなか火力ではない。そこらにある物で手作りできるような物ではなかった。それを「怒り狂った」人々が用意できるはずはないではないか。投げ込めるのは状況を作り出した張本人のみ。


 この、恐るべき男だ。

 

 村人たちは主役の登場を待つ端役のように動きを止めた。虚ろな目だ。脳のスイッチが入っていない目だった。


「種明かしをしましょう、エンリリナ嬢」


 ゴーズ・ノーブは朗らかに話しかけた。炎の舌が彼を舐めるが、煤の一つすら付着しない。

「貴女が先ほど見た『モノ』は、我が家に伝わる寄生性の粘菌です」

 粘菌!はっとリリナは思い出した。かつて、師匠が珍しく顔をほころばせて彼女に見せた拳二つ分ほどの灰色の「塊」、それは菌のように胞子を飛ばし、動物のように動き、まるで「知能」があるかのように振る舞う粘菌の変形体、その巨大な塊であった。

 地上世界において中国では「太歳」、日本では「ぬっへっほう」と呼ばれる。不老長生の霊薬とされるが、もちろん要は菌のかたまり、おおざっぱに言ってしまえばキノコの類だ。

 あれにそっくりだったのだ。


「ふふふ、これは人間の脳に寄生して、理性を奪い、「怒り」の感情を発火し続ける作用がある物です。おそらく動物の死体を利用して繁殖することを目的とした生き物なのでしょうが、ナストランジャ大神も罪なことをなさる」


 せせら笑った。


 寄生生物が寄生先の宿主を乗っ取る、決して例のない存在ではなかった。

地上世界においても宿主の昆虫を操って、発芽に最も適した場所に行き、最も適した時刻で「死ぬ」よう命ずるカビが存在するし、ある種の吸虫類は中間宿主のカタツムリを操って最終宿主の鳥が捕食しやすいように葉の表側に連れて行き、あまつさえ「ここだよ」というシグナルとして触覚を異常に肥大させて縞模様を動かせるという例もある。

 否、コトは人間においても同じだ。トキソプラズマが脳に寄生した場合、男性は攻撃的、反社会的になり、また女性は社交的になる半面、性的に奔放になる。要は人の根本的な性質が変容してしまう事さえあるのだ。

 だとしたら、この粘菌が人間の攻撃性を刺激し続ける存在であることもうなずけるが、しかし、それならばなぜ自分たちを狙うのか?


「もちろん」

 ゴーズ・ノーブは楽しそうにつづけた。


「我が一族はこの粘菌を兵器として使えるように幾代にもわたって育成してきました。その結果、視覚から特定の刺激を受けた粘菌は発芽し、その引き金になった人物をつけ狙うようにまでできたのです」

 つまり、「エルメタイン姫」を見ることによって、エルメタイン姫への抑えようのない怒りに捕らわれるという事なのか。

「使い勝手がいいでしょう?その上魔法でこうやって動きを止めたり、もう一度動かしたりできます。ま、難点は発芽させてから脳を支配するまでに、八時間ほどかかるってことなんですけどね。

「もう一点は長持ちしないこと。平均二十時間以内に新しく胞子を播きだします。つまり世代交代して『死ぬ』ってことです。こればかりはどうしようもありませんでした。

「あ、そうそう、助けようとしても無駄ですよ、一度『発芽』したらその段階で実質的には死んでいるわけですから」

 八時間、それはエルメタイン姫一行が来てから襲われるまでにかかった時間だ。それだけを証左とするわけではないが、この魔人が嘘を言っていないことは知れた。嘘を言うよりも真実を語るほうがずっと恐ろしい―――。


 エルメタイン姫の顔は、村民が今日のこの日、一人残らず見たその美しいかんばせは、今や一切の表情を失っている。

 それは瑕疵(かし)のない能面のようにも見えた。


「そんな馬鹿な、何で、何でこの村に今日来ると分かったの?」

 リリナはあえぐように問う。

「もちろん分かりません」

 ゴーズ・ノーブは当然じゃないかとばかりに言った。

「そりゃあこの村は候補の中では最右翼でしたからね、万に一つも選から漏れることはありませんけど、逆にだからこそ来ないってこともあり得ます。この粘菌の胞子は、だから」


 そこで髑髏面は歯を剥いて笑った。


「街道中の全ての村や町にばらまきました。なに、心配には及びません。『引き金』が無ければほとんどの粘菌はひと月もあれば人間の免疫作用で死んでしまいます。まあ、まれに粘菌が発芽することもありますが、まれですよ、まれ」

「それは、どのくらいのまれさなんだ?」秋人が問う。


「そうですねえ、……五十人に一人くらい?」


 その次の瞬間であった、秋人、駿介、悠太の三人が満腔の怒りをこめて、しかし冷静な連撃を加える。

「おっとー」

 ゴーズ・ノーブは右足首を呪霊刀に、左腕の肘から先を「聖騎士の鎧」に、それぞれ切り取られ、むしり取られた。そしてそれをサポートしたのが駿介の「バネ脚」である。

 だが髑髏面の魔人は何らの痛痒も感じていない様子だ。

 それはしかし予想の範囲内。

 片腕になれば魔法象形文字を書く速度は半分になる。単純な計算だ。実力を出されてはかなわない。リリナは魔法の若枝を構えて緊縛の魔法を用意した。ゴーズ・ノーブとの再戦を期して、練られた魔法だ。

 その魔法が発動する。

 ゴーズ・ノーブはリリナを髑髏の下にある瞳を輝かせて睨みつけた。

 だが!

 少女の腕はぐいっと持っていかれた。ほとんど抵抗などできない。男たち三人もあっと声にならない叫びをあげる。


「何をしているの!早く、ミツセを助けなさい!」


 彼女の主人は血走った目で、鼻から蛍光オレンジの粘菌を出している旧友を助けろと迫っているのだ。

「姫様……」

 あまりのことに呆然となるリリナをせせら笑うかのごとく、不自然なまでの挙動で空中に浮きあがったゴーズ・ノーブは姫君とその侍女を見た。

 二人の反応が楽しくて仕方がないという風情だ。

「早く!」

 迫る姫君は混乱しているのか?それとも…それとも、私たち全員よりこの旧友の事が大切なのだろうか?

 覚えず知れず、自らの胸に湧き起った暗雲を感知したと同時だ、エルメタインのほほを秋人の平手が襲う。

 高らかに鳴った。

「いい加減にしろ」

 男は、言うとリリナに向かってうなずいた。

 今を置いて『機』は無い、という含みのある眼差しをかわすと、リリナは緊縛の魔法を魔人へとかける。

 ギキン、と釣鐘が割れるような音がした。魔人の魔法障壁の砕かれる音だ。さしもの髑髏面にも慌てた気色が浮かぶ。

 自身の腕ほどもある青白い光の(つな)が髑髏面の身体をからめ取り、がんじがらめに縛りあげていた。

 だが――。


「うん、素晴らしい」


 髑髏面は余裕綽々だった。

「私の特性を見て、それに合わせた魔法攻撃。エンリリナ嬢が一流の魔法使いであると改めて認識いたしました」

 しかし、……とそうゴーズ・ノーブは続けたかったに違いない。だが、言葉を発するその前に悠太の「聖騎士の鎧」から飛び出した蛇腹剣は、魔人の喉を切り裂いた。頸椎は切り落とし損ねた。

 だが、それでも呪文の詠唱は止められる。

「悪いがこっちもギリギリなんだ、なりふり構ってはいられない」

 秋人は氷のような視線をゴーズ・ノーブへと向ける。血にしてはやけに黒々としたものが魔人の口元にあふれていた。

「やれ」

 秋人の言葉にリリナはうなずく。

 と同時に緊縛はいや増しに増した。ドイツ製の最高級車であっても五秒もあれば雑巾のように「絞り上げる」ほどの力である。

 いかな魔人であってもこれはたまったものではない。ほとんど抵抗なく肉体がねじり上げられてゆく。


 魔法使いは拘束すれば魔法が使えなくなる。


 これは真である。実際リリナも拘束着ひとつで、「奥の手」が無ければどうしようもない状態まで持っていかれた。

 強力な魔法であればあるほど予備動作が必要になり、魔法詠唱が長くなる。これをいかにショートカットするかが魔法使いの腕であるが、それでも「ここが限界」という地点がどうしてもある。

ゴ ーズ・ノーブが楽しそうに種明かしをしている間、リリナは必死になってこの緊縛の魔法を作り上げていたのだ。むしろエルメタイン姫が取り乱したのでさえ、ちょうど良い隠れ蓑になった。

魔 法で絞め殺す、などというのは恐ろしく野蛮で単純な方法ではあるが、想像もできないほど高い抗魔法力と、恐るべき戦闘能力を持った相手にはこれが効く。


 唯一気がかりなのは本人が言っていた脊椎に仕込まれた「魔法炉」の存在である。

 リリナの常識からすればあり得ないもののはずであった。

 実用に供されるレベルの魔法炉は最低でも1立方メートル、重さにして400キロを超える。確かに小さくするだけならばいくらでも小さくできることは事実であるが、ある(しきい)値を超えれば入力した魔法量より出力は少なくなる。その大きさの下限が1立方メートルなのだ。

 人間に「繋ぐ」のならばともかく、体内に埋め込むと考えればお話にならない。

 だが、あの「妖蚤(アガート)」は確かに彼女の想像を絶していた。であるのならば、体内に格納できる魔法炉も……いや、さすがにそれは考えにくいだろう。

だが、「何か」を隠し持っている可能性は高い。爆発物、などというのはいかにもありそうだ。

 そしてそのような状況にあってもこの緊縛の魔法は効果的である。

 光の大蛇は力そのもの、言ってみれば目に見える「圧」なのだ。その硬度は鋼鉄などよりもはるかに高く、その上で柔軟に対応できる。水どころか気体さえ洩らさない隔壁である。

 爆発の何が恐ろしいかといえば、四方八方に爆散するからである。その爆圧を一点に、たとえば空中や土中に向けて「排気」するのならば、この魔法は相当巨大な爆発にも耐えることが出来る。


 どのような魔法使いであっても、単騎であれば必ず倒せる。


 少女が未だ少女であったころには、無邪気にも笑って否定していた「格言」であるが、地上世界においてリリナは嫌というほど自分の弱さを思い知らされた。だからこそ、いかに強かろうとゴーズ・ノーブとて攻略できる、その確信があったのだ。


だ が甘く見てはいない。細心の注意をもって彼女は魔法をコントロールした。

丹念にゴーズ・ノーブの肉体を握りつぶす。

 やがて、髑髏面の首から力が抜けるのがはっきりと分かった。

 もとより人のそれとはまるきり違うことは想定の範囲内だ。だが、そうであったとしても、であるからこそ、頭部を彼女は攻撃しなかった。


 あの髑髏面には聞きたいことがある。


 この状況下でもリリナは、そして男たちはゴーズ・ノーブが「生きて」いることを確信している。魔法使いの少女こそ最もこの男を高く評価していたであろう。

 あの肉体は「尸解(アンガナー)」、肉体を魔法生命体に作り替える魔法の産物だと少女は看破している。帝国初期の魔法使いたちはこれによって不老長生を得ていた。だが今では完全に失われた魔法である。

 ゴーズ・ノーブはおそらくリリナたち表の魔法使いたちが知らないことを、忘れた物を数多く持っている。

 それは恐ろしく危険だ。今この場で葬り去りたい欲求もあるが、それ以上に聞きだすべきことは数多くある。例えば先ほど口に出た「我が一族」とかいう言葉についてなど、まずは聞かねば――否、そうではない、第一に聞くのはこの男の雇い主についてだ。この恐るべき刺客を何者が雇い入れたのか、それを聞かねばならない。

 それこそが彼女らが「勝つ」ための条件の第一なのだ。

 そう決意して一歩踏み出そうというとしたのを、秋人が制した。


「おかしい」


 燃え盛る村長の家を背に、秋人の表情はうかがえないが、昏い炎の燃える目だけがぎらついて魔法使いの少女を見つめていた。

 コントラストがきつい。

 それは目の前の光量が多いせいもあるが、闇が深いからだ。

 そうだ、暗い。

 暗すぎる。

 火事になった家が充分な光源であったから気付かなかった、魔法炉が生み出す魔法は、この村の家々に十分な魔法力を与えていたはずだ。だが、小高い丘の上に立つ村長の家から見る村の家には一軒たりとも明かりが見えなかった。

 日本ほどではないにせよ、主要な道には街灯も立っている、露天風呂の帰りには確かに光っていた。

 それが無い。

 太古の暗黒が、森の中の小さな村を覆っていた。

 ゴーズ・ノーブが、あるいは彼の意を汲んだ者が魔法炉を壊したのか?いや、それならば彼女は気付く。

 魔法炉が破壊されても、魔法炉から出る魔素を送る導管が破壊されても、異常な量の魔力放出が感じられるはずだ。廃炉する、にはさらに厄介な術式が必要である。

 何が、起きた?

 次の瞬間。


「はあっははははははははは!」


 髑髏面は大声で笑った。肺も何も握りつぶしているのだ、発声できるはずがないのにもかかわらず、である。

「気づきましたか、エンリリナさん!遅い遅い!戦とはこうやって伏兵を置いておくのが大切ですよ!」


 次の瞬間だ。


 どしん、と重量のある音が五人の耳朶(じだ)を打った。

 どしん、どしん、と。

それは足音。二足歩行する何者かの足音だ。しかも、人間よりはるかに重い。

めりめり、と五メートルはある木を「腕」が折った。轟音を立てて木が倒れる。

 なんだ?

 悠太が、秋人が、リリナが、駿介が、それぞれの位置から呆然とその影を見た。

 それは、燃え盛る焔に照らされて、ようようその姿を見せる。

 屋根裏部屋まで含めれば三階建ての村長の家よりも高い。蟹のような、甲虫のような分厚い殻に覆われたそれは一応人型をしていた。角があり、複眼で、横にかみ合わせる巨大な顎を持ってはいたが、ぎりぎり人型と言えるだろう。



赤い、大鬼。


その姿をリリナは知っていた。


妖蚤(アガート!」



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