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今回は竜志の模擬戦回です
本文の最後の3行程のくだりに手直しを加えました
なんか変だったので
さて、やってきた試験日
俺たちは指定された時間の1時間前に来て、ウォーミングアップをしながらその時を待っていた
そして試験官らしき人と昨日の受付嬢がやって来て
「お、お前ら気合入っているな、感心感心
俺はカシム、ドワーフでBランクの戦士だ、よろしく」
「私の名前はエルディ、猫人でBランクの獣神官ニャ、よろしくニャ」
俺たちは、竜人であることと竜武士と竜巫女であることを話す
そして、試験のスケジュールが発表される
今から、俺とカシム、幸とエルティの順番で模擬戦をした後
昼の3時からダッグ戦を行うことになっていた
もちろん模擬戦で使うのは木製の武器だ
俺とカシムが向かい戦闘態勢に構える
「さぁ、互いに悔いがないように・・・ファイ」
「先手は譲ってやるよ」
「カシムさん、後悔しないでくださいねっと」
俺は、二つの斧を逆手に持ち正面からぶつかって行く
「ウラァー」
俺が逆さ斬りを連続で打っていくも、カシムは涼しい顔で避けていく
肩にかけた大剣を使わずに
「どうした、どうした」
「まだまだぁ、ウラァ」
逆さ斬りの間で膝蹴りを放つとカシムは膝でブロックする
「おっと、あぶねぇ」
だが、この隙をねらっていた俺はココで
「食らいやがれ、ファイアーブレス」
口から必殺の火炎放射を放つ
それを見たカシムはギリギリで躱し
「ち、油断するもんじゃないな
竜人ならこの手の魔法があるのを忘れていた
ココから手加減無用だ、いくぞ
ゴラァ」
大剣を構え、突っ込んでくる
「は、速い」
疾風の如き速さと正確無比な打ち込みに俺はギリギリで防御するのが精一杯
それでも、何発かはいいのを貰っているので
「がぁは!」
強力な横薙ぎの直撃を貰い、会場の中央から端までぶっ飛ばされてしまう
序でに、二つの斧も今までの防御で蓄積したダメージとぶっ飛ばされた時に地面に打ち付けた影響で折れてしまう、とココで
「ココまで、勝者はカシム」
「ちょ、なんで俺はまだ」
「いいえ、あなたの負けですリュウジさん、実力の差が分からなかったのですか
それに午後からも一戦やるのです、ココまでにしておきなさい」
「くぅ!」
「おい、ボウズその根性があるのはいいが、その使い道を間違えたらダメだぜ
男はな、何かを守りたい時か絶対に負けられない時にその根性を使うんだ
今はその時じゃない、使い道を間違えたら無謀な事をして死ぬ馬鹿と同じだ
分かったな、分かったら医務室で治療して貰え」
「分かったよ」
「素直でよろしい」
この世界の成人年齢は15歳
飲酒もできる
竜志は基本的に片刃斧の二刀流を主体にして魔法と体術で奇襲を行う戦闘スタイルである
また刀は隠し札扱いである
故に隠し札が出していない状況で戦闘が終わった事に苛立ち、反論しただけである
またシングル戦の場合、選手とと審判以外は冒険者ギルドの二階にある休憩所でいるのが鉄則の為、幸はそこにいる