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やっと、タイトルのキモを出すことができた
東に歩き続けて、3日目一度も生き物に会うことどころか川や道に出ないまま歩き続ける
俺たちは疲労と空腹が限界を迎えてきた
「くそ、何もないな」
「本当、なんでだろうね、コレだけの草原なんだからウサギや馬とかいてもおかしくないのに」
「だな、何かあったんだろうかと思うぐらいな」
そう言いつつ、歩き続けると目の前にでかい物体が見えてくる
「アレはなんだ」
「取り敢えず、行ってみよ」
「おぅ」
近づいた二人が見たものは、ピクリとも動かないドラゴンだった
「なぁ、コレ生きていると思うか」
「仮に生きているとして、逃げることができると思う」
「無理、流石にヘトヘトだ」
「コッチも同じ」
「う〜ん、なぁちょっと思いついた事言っていいか」
「あぁ〜、多分コッチも同じ事思いついていると思うから、せぇ〜ので言わない」
「いいぞ、じゃあせぇ〜の」
「「食べてみよう」」
「同じだな」
「同じね」
「で、問題はどうやって捌くかだな」
「アッチに抜け殻みたいのがあったから、それで道具作ったら」
「あぁ、スキルに道具製作があったな
でもああいうのって、簡単な物からって・・・現状かで4の5も言ってられないか
やってみるわ」
「お願いね
多分だけど、私のスキルで捌くことができると思うから、できたら頂戴ね」
「了解
じゃあ作ってみるわ
時間かかりそうだから休んでな」
「じゃあ、そうさせてもらうね」
こうして道具作りに入ること、半日
「やっと、できたぁ!!」
"赤竜の小型ナイフ"
赤竜の抜け殻から作ったナイフ
少し荒い出来だが、竜の鱗を剥がしたり肉を捌くことは可能
「おめでとう
じゃあ、捌くね」
「よろしく、
取り敢えずナイフ以外ないから、少し怖いけど刺身で食わね」
「それ以外ないね」
苦笑を浮かべながら答え、赤竜の鱗を丁寧に剥がし肉を薄くとる
「じゃあ、食べるか」
「だね」
「「頂きます」」
一緒に赤竜の刺身を口に入れ咀嚼して飲み込むと・・・
「う、うががが・・・」
「あ、あああ・・・」
全員に激しい痛みと痙攣、呼吸困難に吐き気が襲いそのまま・・・
気がつくとすっかり辺りは夜となっていた
「おい、サチ起きろ」
「う、う〜ん、リュウ?」
「サチ、良かった
死んだかと思ったぞ」
「ごめんリュウ
私、寝てた」
「俺もだよ」
「そっか、でもあれはなんだったんだろう」
「だな、取り敢えずステータス」
リュウジ・コウノ/竜人/16歳
レベル:10
職業:竜武士
HP:2500/2500
MP:1000/1000
筋力:150
頑強:200
敏捷:100
器用:300
知力50
精神:100
・スキル
道具製作・武具製作・刀術・竜魔法・投擲
体術・斧術・二刀流
・称号や加護
八岐大蛇の加護・ドラゴンイーター・覚醒者
「え!」
「うん?どうしたの?」
「サチも能力見たら分かる」
「うん、ステータス」
サチ・リュウサキ/竜人/16歳
レベル:10
職業:竜巫女
HP:1000/1000
MP:3000/3000
筋力:50
頑強:100
敏捷:100
器用:150
知力:200
精神:300
・スキル
料理・防具製作・竜魔法・神聖魔法(八岐大蛇)・棒術
薙刀術・舞踊・鑑定
・称号や加護
八岐大蛇の加護・ドラゴンイーター・覚醒者
「え!これ何」
「あ、やっぱりサチもか」
「え、って事はリュウも?」
「そうだ、そして近接型」
「私のは自衛ができる支援型かな」
「みたいだな、取り敢えず種族と職業に称号を確認して移動するか」
「ドラゴンはどうする」
「称号の"ドラゴンイーター"次第では持って行こう、食料と素材として」
「じゃあ、ここで処理してから移動しない
雰囲気的に何もないだろうし、身体能力的に盗賊辺りには勝てるだろうし」
「そっすか」
ドラゴンの死因
裏もなにもなく、空腹と脱皮後の疲労で死んだだけ
所謂、過労死
種族と職業に称号は次回書くとまた説明回になりそうなんでここで書く
・種族:竜人
遺伝か神龍系の加護持ちがドラゴンの肉を食べた時にしか誕生しない種族
竜魔法が使える
また、神龍系の加護持ちは加護の効果が一段階解放される
人口は多くはないが、珍しくもない
・職業:竜武士・竜巫女
種族:竜人のみがなれる職業
職業自体は15歳以上でスキルが二つ以上あれば、自動的に取得される
武士は刀術と体術が巫女は神聖魔法と舞踊があればなれる
・称号:ドラゴンイーター
ドラゴンの肉を食べ生き残った者につく称号
ドラゴンの肉を普通に食べることができる
・称号:覚醒者
後天的に他の種族になった者につく称号
加護持ちの場合だと、一段階解放される
・八岐大蛇の加護
アイテムボックス・異世界共通語の習得・ステータス
HPかMPどちらかが+1000
スキル八個まで取得