第1章:始まり
どうしてこうなった
押忍、鋼野竜志
俺は彼女である竜咲幸と一緒に変な空間にいる
そして目の前には、自称"神"と名乗る人物から説明を受けている
さて、俺たち二人がこのような事になっているか、三行で説明しよう
テンプレ、テンプレと言われそうなのがオチなので
・いつもと同じように昼休み屋上で二人で飯を食っていた
・昼休みが終わりかけて、教室へ戻る
・教室に入る瞬間に足元が光、この空間へ移動
以上だ
「おい、ボケ〜としていたように見えたが聞いていたか」
「はい、五行で説明してください」
「はぁ〜、しょうがないの」
「あはは、リュウは相変わらず頭悪いな」
「うっせ」
「おい、説明するからよく聞いとけ
お主らと別世界にある"グード聖国"が魔王討伐の為、大規模召喚魔法を使用する
お主らはそれに巻き込まれたが端っこに引っかかった程度の為、別の所に転移される
その場所は、神であるワシでも分からぬが危険は少なくともない
唯、意味も分からず転移されるのは不憫と思い、この空間に呼んだ
尚、その世界はお主らの言うファンタジーな世界で魔王もいるが他と同じ一国の王である
以上だ、質問はあるか」
「うん?つまりそのグード聖国は唯の学生に王様殺しを依頼する為に呼んだってこと」
「おいおいそりゃヤバイだろ、殺れる殺れない以前に国際問題になるだろ」
「ふむ、お主らの言う通りじゃ
唯一つ訂正させて貰うと、召喚された時には唯の学生でなくなるがの」
「どういう事だ?」
「その召喚魔法には"グード語の習得"と"身体能力の上昇"にスキルの追加が加えられているからの
最も、お主らにはないようだが」
「スキルってなんだ、ゲームにあるモノと同じと認識していいのか」
「うむ、そう思ってくれて構わん
序でに言っておくと、通常お主らの年齢ではスキルが多い代わりに身体能力が低いか、スキルが少ない代わりに身体能力が高いのどちらかだが・・・お主らはスキルは少ないし、身体能力も平均的じゃの」
「マジかい、神様なら何か恩恵をくれんのか」
「リュウそれは、幾ら何でも図々しいような
それに、親切に説明する為に呼んでくれんだよ
それだけでも感謝しなきゃ」
「分かっているよ、駄目元で言ってみただけだ
だけどこのまま転移されると、場合によっては不審人物扱いからの即御用だぜ
言葉が通じないなら尚更に」
「うむ〜、それはワシとしても不本意じゃの
良かろう、"異世界共通言語の習得"をつけておこう
これは、異世界でどの種族でも通ずる言語を習得できるものじゃ
それと言い忘れるところだったが、標準装備で"ステータス"と言えば自分の能力が分かるからの」
「「良いのか(ですか)」」
「ホォホォホオ、これも神としての常識じゃ
さて、そろそろ良かろう
いざ行け、異世界の民達よ
汝らの道に幸があらん事を"神龍の八岐大蛇"が願おう」
「「え!!」」
八岐大蛇について
日本神話に出てくる、スサノオに討伐された個体とは縁も所縁のない
全くの別竜
詳しくは、又の機会に