第3話 お前らそれでも神ですか?
ドンドンパフパフ〜
明後日テストですー
何やってんだろ
テスト期間になると部活が休みになって
時間ができるわけです
クソみたいなラグビーをしなくてすむのです
あ、僕はラグビーをやってます
仕方なく
テスト期間で部活休み、時間できる
小説を書く!これは必然でしょう
というわけで
トオル君のお仲間さんが出てきます
では長すぎる前書きでUターンしてしまった方もいるかもしれませんが
第三話、どうぞー
どうもこんにちは
わたくし、小鳥遊 透は "雷神トールの代理として戦う"という、なんとも言えない微妙な主人公カード(?)を引いてしまいました
どうせならゼウスとかが良かった
アハ☆
あ、今のわたくしの状態を説明させて貰いますね
只今、わたくしこと小鳥遊 透は、可愛い女の子にマウントを取られ、ボロカスに顔を殴られています
女の子がこんなことして良いのでしょうか
そもそも、なぜこんなことをするのでしょうか
わたくし何かしましたでしょうか?
おや、そろそろ意識が薄れてきましたね
ここら辺でお暇します
see you agein!!
小鳥遊 透は意識を失った
□■□ほんの数分前□■□
「.....トールですって?」
高橋、シャルヴィ、トオルの三人は突然聞こえた声の方へ振り向く
そこには、トオルと同じ高校生くらいの女の子が立っていた
そしてトオルをギロリと睨み尋ねる
「アンタがトールね」
「え...いや、違います」
真実を伝えるが
「問答無用ッ!!!!!」
女の子は目をカッと見開きそう叫ぶと
トオルめがけて走り出した
「な!?」
一瞬で間を埋めて、トオルの前で右手を振りかぶり
「オラァア!!!吹き飛べェ!!!」
女の子らしくない叫びをあげて、トオルの顔めがけて振り抜いた
トオルは何が起きているのか理解出来ておらず、モロに拳をくらう
「!!?」
後ろに仰け反りはするものの、踏ん張って耐える
顔の痛みを感じる暇もなく、今度は鳩尾に蹴りが入った
これには耐えられずトオルの体は宙に浮かぶ
すぐに床に叩きつけられ背中に痛みが走る
さらに、腹部が重くなるのを感じる
マウントを取られたのだ
ジタバタと動き回るが、ガッチリと固められ抜け出すことができない
「つ・か・ま・え・たァ」
ニタリと笑うその顔に戦慄する間もなく、左頬に拳が入る
右左右左右左.... ラッシュが続く
高橋とシャルヴィは唖然とした様子でそれを見ている
数秒後、トオルの意識はなくなった
□■□■□■□
「.........ん」
目が覚めると、見たことある白い天井
周りはカーテンで閉め切られている どうやら保健室にいるようだ
ベットから起き上がると、カーテンが開いた
「あら、起きてたの?」
「今起きました」
口を動かした途端、顔に痛みが走る
(痛ッ!なんだこれすげぇ腫れてんじゃん)
頬を触るとはち切れんばかりに腫れていた
「その顔どうしたのよ」
「いや、分からないです。俺は確か客室にいて、そこから灰色のホールに...」
なぜ顔が腫れているのかという記憶だけポッカリと抜けている
それ以外の事は鮮明に覚えているのに
「覚えてないの?あなた、客室でいきなり倒れたらしくてね。貧血かしら」
「え?」
(俺は灰色のホールにいたはずなんだけど)
「あ!忘れるところだった。あなたと一緒にいたお客さんから、手紙を預かってるわよ」
「え?あ、ありがとうございます」
手紙を受け取り、早速中身を拝見する
『校門で待ってますから、早めに来て下さいね
シャルヴィ』
と書かれてあった
(あいつ、俺を騙したよね?コレ全然反省してなく ね?)
「一発殴ってやる」
手紙をグシャリと握りつぶし呟いた
「学校は終わってるから、帰って病院にでも行って来なさい」
ベットの横にあったカバンを背負ってドアへ向かう
「失礼しました」
軽く会釈してドアを閉める
(カバンは真広が持って来てくれたんだろうな。メ ールでお礼言っとくか)
昇降口で靴を履き、携帯を使いながら 校門へ向かう
と、 シャルヴィが立っていた
「お前...」
拳を握って叫ぶ
「よくも騙してくれたなァ!!!!!」
シャルヴィに拳を振るうも軽くかわされてしまう
「落ち着いて下さい!トール様」
ニヤニヤしながらトオルの事を"トール"と呼ぶ
(こいつ、腹立つ!!)
どうせこのまま殴ろうとしても全部かわされるだろ う
「いつか殴ってやる」
「楽しみにしておきます。さて、そろそろ行きましょうか」
「は?どこに?」
「あなたの住んでいる寮です」
「...何するつもりだ!」
「それじゃぁ行きましょう」
「俺の質問に答えろ!!」
それすらも無視してスタスタと歩くシャルヴィ
□■□さざなみ荘入口□■□
「着きましたね」
「なんで俺の寮を知っている」
「じゃぁ、入りましょう。"皆"待ってますし」
「おい...今のは聞き捨てならんぞ」
相変わらずの無視だが、今のセリフはおかしい。皆とは?
(嫌な予感しかしないんですけど)
「もうやだ...」
弱々しく呟いてシャルヴィの後に続く
□■□トオルの部屋前□■□
(静かだ)
そう思いながらカバンの中にある鍵を探す
「只今戻りましたー」
本来なら鍵がかかっているはずのドアを、シャルヴィは難なく開ける
「なんで開いてんの?」
靴を脱ごうと玄関に入ると、靴がたくさんあった
「な...」
靴を脱ぎ終えて進もうとするシャルヴィを押しのけ、短い廊下を走り、勢いよく扉を開けると、大きめの物体が飛んで来た
「!!?」
ボフッと飛んで来た物体に顔が埋まる
柔らかいのだが、パンパンに腫れている顔には激痛が走る
柔らかい物体を顔から引き剥がす
「枕?」
バッと顔を上げると
勉強机の椅子には高橋が座っていて、
丸い机の周りにニコニコ笑っている黒髪ロングの女の子、クマが酷いいかにも幸が薄そうな男、目をキラキラ輝かせて部屋を見回す小学生
そしてベットの上には、どかりと胡座をかいたオレンジ色の女の子
トオルは一番にベットの上の女子に目が行く
(思い出した!!)
そして女子に向かって吠える
「お前いきなり何だったんだよ!不意をついてボロクソ殴りやがって!」
「...チッ」
ベットの女子は舌打ちすると、近くにあった目覚まし時計をトオルに投げつける
「ちょ!待てって」
顔めがけて飛んで来た目覚まし時計をキャッチする
それにイラついたのか再び舌打ちをし、ベットから乱暴におりてズカズカとトオルの前に歩いて行き、ビシッとトオルを指差して言った
「私の力を返しなさいッ!!!!!」
「なんの事だ!!!!」
「それを含めた説明を今からするのでひとまず落ち着いて下さい」
睨み合っている二人を何とかなだめようとシャルヴィは話に割って入る
「そうだぜ。喧嘩は互いの自己紹介が終わった後にでもやってくれ」
「自己紹介って?」
「あんたが最後の神なんだよ。トールさんよ。... じゃぁ、説明を始めようか」
高橋は椅子から立ち上がり喋り始める
「近々、神々の戦いである"聖戦"がここ日本である 。それには天使派閥・悪魔派閥・人間派閥の三つの組織が参戦する。そのうちの人間派閥が俺たちだ」
「あの、質問があるんですけど。俺が最後の神だって言いましたよね?まさかとは思うんですけど、俺ら人間派閥ってこれだけですか?」
「あぁ、そうだ。俺が持つ魔力は天使や悪魔には遥かに劣るからな。この五人しか召喚しきれなかった 」
高橋は申し訳なさそうに語る
「続けるぞ。元々俺ら人間はこの聖戦に加わる予定は無かったんだが、俺の上司が『戦地は人間世界なのに人間が参加しないのはおかしいだろ?』とか言い出したから参加する事になった。」
「なんか身勝手な上司ですね...」
シャルヴィは呆れた様子だった
俺も呆れているというか、もはや恨みに近い
そんな馬鹿な事を言わなければ、こんな状況にはなってなかったかもしれない...
「勝ち残った派閥は全ての世界を支配出来るらしい 。俺にはどうでもいいんだけどな。そんなことは」
「俺の力じゃ五人しか召喚出来なかったが、他の派閥は倍以上の数を召喚していることは間違いない。 言葉は悪いがあんたらはこの聖戦の駒だからな。もっと多い方が良かったんだが」
「あの、話の流れからしてこの人たちって神なの? 」
トオルが周りにいる人達を見ながら言う
「あ?当たり前だろう。お前だって神だし」
「マジで!?こいつが!!?」
そう言ってトオルはマウント女子を指差す
「あんたそれ喧嘩売ってんの?」
「そうだが何か?」
珍しく強気なトオル
殴られたのがよっぽど腹立つとみた
「アンタ、本当にムカつくわね...まぁこんなやつは置いといて自己紹介を始めるわね」
「私はローマ神話から召喚された【ディアナ】よ。 能力は草木を生やし、自在に操れる...のだけれど、一つ前の聖戦で、このクソッタレに力を奪われてしまって今は、雑草を生やすくらいの力しかないわ。こいつのせいでね!」
トオルを指差し、憎らしそうに睨む
(いや、俺は知らないし。能力カスだな。俺の方が強いじゃん)
自然と顔がドヤ顔になる
それの意味に気付いたのか
ディアナは舌打ちして黙り込む
【ディアナ】
ローマ神話から召喚された樹木を司る神
外見としてはトオルと年は近いように見える
オレンジのショートヘアーで瞳もオレンジ
背は普通といったところで胸はない←大事
性格はご覧の通りツンデレに部類されるだろうが、デレる日は来るのだろうか
「じゃぁ次は俺が」
クマが酷く虚ろな目をしている男が、のっそりと立ち上がり言った
「俺はエジプト神話から召喚された【アヌビス】だ 。能力っつーか武器はこの輪っかがついた十字架で、触れたものは腐らなくなるって力がある」
輪っかのついた十字架(某カードゲームの死者○生みたいな感じ)をふるふると振ったあと、のっそりと座る
全員これには唖然
(これは.....)
弱すぎる
腐らせないからなんだというのだ
戦闘に全く必要ないではないか
体つきも貧相で格闘も出来そうにない
本当に残念な神である
【アヌビス】
エジプト神話から召喚されたミイラ作りの神
紫がかった黒髪でクマが酷く、虚ろな目をしている
身長はトオルより少し高いくらいでかなり痩せており、簡単に骨とか折れてしまいそう
立ってるだけで疲れてそうなイメージだ
「次は僕だね!」
立ち上がってピョンピョン跳ねる小学生
「僕はヒンドゥー神話から召喚された【シヴァ】です。能力も武器もありませんっ!」
「シヴァって破壊神じゃなかったっけ?」
全員頷く、確かにシヴァは破壊神として有名なのだが
「僕もよくわかりません。とにかく何も出来ませんっ!」
顔を輝かせながら胸を張って言っているが、全く誇れるものではない
【シヴァ】
ヒンドゥー神話から召喚された破壊神
ボサボサの茶髪に茶色い目
小学六年生くらいだろうか?
普通の小学生よりも身長は低め
ありあまるほどの元気があるが、少しうるさい
いや、かなりうるさい
「最後は私ですね」
黒髪ロングが立ち上がる
「私はギリシャ神話から召喚された【アフロディテ 】といいます。あのオリュンポス十二神の十二番目の神です。能力は治癒ですが擦り傷程度しか治せません」
アフロディテは申し訳なさそうに能力を説明する
【アフロディテ】
ギリシャ神話から召喚された美を司る神であり、オリュンポス十二神
黒髪のロングヘアーで、赤のカチューシャをつけている
わりと高めの身長でトオルと同じくらい
胸はまぁまぁ
おっとりとした性格で、大人びているというか天然というか
そんなイメージが強い
分析はこんなものだbyトオル
(それにしても....)
弱すぎる
神じゃないトオルでも、ヤールンブレイプを使えば全員瞬殺出来そうだ
「お前らそれでも神ですか?」
率直な感想をポツリと呟くが、誰にも聞こえてないようだ
「最後はお前だ」
高橋がトオルに言い、 シャルヴィが目配せをする
(...頼みますよってか?...ハァ...もうどうでもいいや)
「俺は北欧神話から召喚された【トール】だ。武器はこのヤールンブレイプで能力は電流による肉体の強化と、雷を放つことが出来る」
顔の痛みも引いてきてスラスラと喋る
雷を飛ばすという能力は、さっきここに向かう途中に教えてくれた
結構強いんじゃないか?
それとも周りがカス過ぎて強く見えるだけかな
「よし、全員終わったな。はっきり言うが、お前らは弱い」
高橋はそう吐き捨てる
(こいつハッキリ言いやがった!)
ディアナは高橋を睨みつける
もう女の子とは呼べない感じだ
「だがこの聖戦に勝てる可能性はある。それは..... 」
ゴクリと生唾をのむ
少しの間を置いて高橋は、親指を立てて自分を指差して叫ぶ
「この俺の存在だッ!!!!」
「それじゃぁ皆さんまた明日」
間髪いれずにシャルヴィが解散を促して、ゾロゾロと部屋から出て行った
はい
お仲間さん残念でしたねー
ここで補足
シャルヴィさんはルール的には戦えません
シャルヴィさんはただの人間です
なのでこの聖戦には参加できません
しかし
特別な手続きをすることにより戦えたり
そうじゃなかったりラジバンd
なんでもないです忘れて下さい
ぶっちゃけます
シャルヴィさん戦います。はい
能力は何?とか思う人
雷神トールで検索をかけてみて下さい
きっとシャルヴィ+もう一人出てくるはずです
検索なんてダルイという方
骨がヒントです
でわ次もお楽しみにー(^ω^)