何度も言うが(仮)はやめてくれ
どうもー
ビタミンA
二つ目の作品となります
紅ドロップもあるのに
ふたつもかけるのか
そんな疑問は置いといて
この作品は
紅ドロップの過去編
ではないですが
主人公の通ってる学校とか同じです
微妙な伏線があったりなかったり…
でわ
はじまりはじまりー
真っ白な部屋
とても広く
ドアも窓も無い
とても殺風景な部屋
その真ん中に
白い椅子がひとつある
その椅子には
一人の青年が座っていた
金髪の髪
色白の肌
金色の瞳
黄色のTシャツ
黄色の短パン
黄色いスニーカー
もはや青年じゃなくて黄年と呼べるほどの黄色っぷりであった
「聖戦への参加の件ですがどうされるのですか?」
何もないこの真っ白な部屋に、スピーカーから流れる様に、ノイズが混じった声が流れる
「どうって、不参加に決まってるじゃん」
ノイズ混じりの問いかけに、青年はダルそうに答える
「ですが、貴方様のようなお方が不参加なのは向こう側としても納得いかないのでは?」
どこからともなく聞こえるその声には、焦りが見え隠れしている
「向こうの事情なんか俺には関係ない」
青年はバッサリと切り捨てる
「そう頑固にならずに。私は貴方様の活躍をもう一 度見たいのですよ」
ノイズ混じりのその声は心なしか、弾んでいるように聞こえた
「お前そんな上手い嘘をつけるようになったのか。見直したぞ」
「いえいえ、本心ですよ。....本当に参加しないのですね」
悲しそうに問いかける
「あぁ、めんどくさいからな。.....と言いたいところだが、お前に免じて参加してやろう」
「本当ですか!なら向こう側に早速連絡を」
「待て待て。出るのは俺の"代理"だ」
黄色で埋め尽くされた青年はニヤリと不敵に笑う
「.....は?」
姿の見えない声は間抜けな声を漏らす
その声から、口を開けてポカンとしてるであろう様子が、容易に想像出来る
「ちょっと面白そうな人間を見つけてな」
「ちょ、ちょっと待って下さい!貴方様は仮にも北欧神話の神。【雷神トール】なんですよ!?人間ごときが代理になれるとはとても思えません!」
「お前なぁ...その仮にもってやめてくれよな。結構傷付く」
青年がシュンとした顔になる
「それにさ、お前が用意してしてくれたこのTシャ ツ」
そのまっ黄色のTシャツの背中には、大きく『仮にも雷神』と書いてあった
「.....これ、脱いでいい?」
「ダメです。もっと自覚を持って下さい」
「あい.....」