表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

綿菓子雲

作者: 檸檬

陸上競技場の片隅


階段から吹き上がる風


夕刻三時


太陽に灼かれた山肌の香りが運ばれてくる


スタートを切る火花 バトンが手渡され


走る時のその無心に追風0、4メートルが背中を押す


風、風、吹いて吹いて 渦を巻く


トラックいっぱいの風、渦を巻く


空には綿菓子雲が大きく大きくなっている


ただ差し出され、ただ握り締められた割りバトン


ただ風が吹いて、ただ夏の熱に溶かされて


浮遊するザラメの万物が流れ、流れて、渦を巻く 


引力にのまれてしまった闇の向こうにまた光の渦


手放そうとしたバトン、まだ握り締めて


車輪のように廻る脚、駆ける足


空には綿菓子雲が大きく大きくなっている


母雲船が近づいて


蝉時雨が夕立が駆け抜けてゆく


何かが動くから わたしもうごいているみたいに


心の臓器から、心の器へと、さらさら、ザワワと


波紋が生まれる、波紋が繋がる、波紋が広がる


空には綿菓子雲が大きく大きくなっている
































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
陸上のバトンから綿菓子雲への飛躍が素晴らしいです!!!駆ける足と共に心が揺れ動かさせるのがとても伝わってきました!!!好きです!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ