表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/27

インタールード 4

 九年ぶり二回目の彼との一夜は、数えきれないくらい繰り返した私の妄想をもはるかに上回る、完璧に素晴らしいものだった。私は完全に我を忘れて、彼との行為に夢中になった。 


 でも本当の勝負はここからだ。こんなに素晴らしい彼を、手放すなんて考えられない。

「ニイタカヤマノボレ」

 私は奇襲作戦を開始した。


 彼に別れを告げると、繋いでいた手を放し、彼の一歩前を、振り返ることなく駅に向かって歩いた。駅の改札へと続くエスカレーターに乗る前に彼が私を呼び止めてくれれば、「トラ、トラ、トラ」、我奇襲に成功せりだ。


 もしこれでダメだった時は、すかさず次の作戦に移らなければならない。

 エスカレーターを上り切ったところで取って返して階段を駆け下り、「私たち、もうこれで終わりなの」と叫んで彼を振り向かせる。

 それで彼がひるんで私を受け入れる素振りを見せたら、すかさずそのまま抱きつく。

 でも、この作戦だと、こちらのダメージも少なくない。もしこれも失敗したら、それこそ女としてもう立ち直れないかもしれない。


 どうか、彼が呼び止めてくれますように。

「お願い! 仏様、イエス様、八百万の日本の神様」

 

 私は思いつく限りの神様を総動員し、胸が痛くなるほど祈りながら、前だけを見て歩いていた。



したたかで、あざとくて、それでいて一途でかわいい女性を描きたかったのですが、どうでしょうか。

「猿じい」を主人公にした「ふしだらな紗理奈の初恋」も連載してますので、よろしければご笑読ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ