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吾輩は下戸である

作者: 歌川 詩季

 まあ、実話(笑)

 吾輩(わがはい)下戸(げこ)である

 酒は飲めない


 アルハラ宮殿に足を踏み入れれば

 命が危ういと (おそ)れおののいていたものだ

 ベルセルクの熱にうかされたように

 顔を 肌を 赤く染めて

 戦乙女たちに(しゃく)をさせようと

 からになったジャッキを (さかづき)

 突き出す狂戦士どものなかに割って入る気など

 吾輩(わがはい)には毛頭なかった


 そんな吾輩(わがはい)ではあるが いまのところ

 あの酒池肉林が繰り広げられるアルハラ宮殿から

 きょうも生還できているのは

 剣や 槍を振るうように

 ジャッキや (さかづき)(あお)真似事(まねごと)

 吾輩(わがはい)のような下戸(げこ)がするよりも

 狂戦士たちを送り出し そして迎え入れる

 馬の手綱(たづな)(にぎ)るように

 アルハラ宮殿との行き帰りに

 素面(しらふ)で車をまわす馭者(ぎょしゃ)

 彼らにも必要だからだ


 とはいえ 此処(ここ) アルハラ宮殿が

 魔窟であることには変わりない

 吾輩(わがはい)はテーブルのすみっこで

 ウーロン茶でも傾けながら ちまちまと

 揚げ物がメインの料理をつまんでおこう

 仲間うちで行くときは、飲まないので車を出してました。べつに、テーブルはすみっこではないですよ(笑)

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― 新着の感想 ―
[一言] 揚げ物はいいですね!! 合いますね!! 後が怖いけど……(-_-;)
[一言] タイトルに惹かれて参りました。 短い中に、様々な要素が盛り沢山で、それが上手くまとめられていて、とても楽しく拝読しました。 私も下戸ですが、人手不足のためお酒売り場も担当しています(笑)
[良い点] 「吾輩は下戸である」というフレーズ、好きです(笑) 下戸には下戸の飲み会での過ごし方がありますよね。
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