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プロローグ
どうも、ミクロです。
初めての投稿、よろしくお願いします。
「え?…」
なんで、目の前に私の死体が転がってるの⁈
どういうこと?
前髪を揺らす風と肌寒さを感じて、さっき目覚めた私は目の前の現実を理解できないでいた。
目覚めた場所は崖の上。落ちそうなギリギリの場所。
辺りは真っ暗。
ゆっくり体を起こして見るけど、月明かりで見える程度では、繁る樹々と広がる暗闇ということしか確認できない。
どこ、ここ?
全く知らない場所……
それに、視線を落とすと、血みどろの死体。
………目を閉じているけど、けど、けど、
その人相に服装、髪型、転がった鞄に覚えがありすぎて………
自分としか思えないんですけど⁈
口から垂れる血がみずみずしくて、死後あまり経ってないと思われる。
私が私(死体)を見つめてる⁈
「どういうこと?」
思わずこぼれる疑問に、頭痛がして両手でこめかみを押さえる。
疑問が多すぎて、全く理解できない。
けど、私は確かにさっき死ぬかも!って思った。
そう、私は病院勤務が終わって帰宅途中だったはず…………
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