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戦鬼争闘  作者: 封
協力者編
20/24

対峙

灰川充は狩人という組織ができた時からいる。何故少将という地位で納まっているのか分からない。まして隊長でもない。

「青葉中尉、さっきの鬼は我々が討伐する」

「上で呼ばなくていいですよ。兄のこと思い出すんじゃないんですか?」

「そうか…なら海斗中尉よ、なぜあの鬼を殺さないんだ?」

「俺は…部下の願いをくみ取ったまでです。部下の気持ちを踏みにじることは俺にはできない」

「それがもし、間違った選択だったとしてもか?」

灰川は刀を鞘からぬいた。刀身は灰色に光り、周りの空気を吸っているように見えた。

「間違っていてもです。俺はあなたをここでとめます」

海斗はナイフをぬき、ハンドガンの弾を交換、対人用麻酔弾に変更した。海斗はすぐさま灰川に近づき、麻酔弾を顔に向けて至近距離で撃とうとする。だが、灰川は銃口を直接殴り、弾の向きをずらした。そのまま刀を海斗に振りかざす。海斗はナイフで受け止める。灰川は峰で海斗を気絶させるのだと思っていた。だが、灰川は刃がある方で斬りかかってきた。

「あんた…隊律違反だぞ!」

「私がそんな程度で狼狽えると思いますか?」

「思いませんよォ!」

刀を横に流し、斬りかかる。灰川は刀で応戦する。刀とナイフが当たり火花が散る。後ろでドローンがまた動き出そうとする。海斗は銃を使おうと思ったが実弾では無いため、ドローンを壊すことは出来ない。そのとき、誰かがドローンに殴りかかり、ドローンは壁に当たる。

「あー…痛かったわァ」

「ハリー!生きてるか!?」

「生きてるよ!あんたはそっちに集中しなさい!」

「ああ!っ…頼む!」

ハリーはアサルトライフルの銃口を持ち手にしバットのように振り回す。ドローンはまた動きハリーの方を見据える。

「私、あんたの素材何とかわかってきたわ。鬼の打撃に耐えれるためにA鉄を主体にチタン合金を混ぜ込んだ。ある程度銃弾も弾くしまともに動ける…その方法を知ってるのはこの世に2人しか居ない…あんた、まだレッドにいたんだ」

ドローンの白いボディから赤い瞳のようなものが現れる。それはまるで怒りを表すかのように。

『ハァリィー!あんたこそまだブルーにいたの?グリーンにいって人体改造でもしないさいよぉ!』

「はぁ!?お前こそグリーンにいけよ!楽しく機械いじりしとけよ!!」

ハリーはドローンに殴りかかる。何度も何度も。ドローンはハリーをまた吹き飛ばそうとする。だが、ハリーはさっきよりも吹き飛ばずすかさず殴りかかる。

「そんなソニックブームで2度も吹き飛ぶかよォ!あめぇんだよ!」

『あああ!ハリぃーー!!!』


非常口を開くと外から出れる非常階段があった。

「龍也!上に行け!俺は下に行って白葉を預けてもらう!上ならきっと安全だろう!」

「わかった!第3部隊に連絡してくれ!行こう日辻さん!」

龍也は日辻を連れて上にあがる。屋上に行けばヘリを要請してボイドに戻ることが出来る。だが、上から音がする。誰かが降りてくる音。見上げるとそこには赤い隊服を着て、細長い目をした男がいた。

「…あなたは?」

「名乗るなら自分から名乗ったならどうだ?賊が」

腰から見たことの無い武器を取り出す。そのままこちらに斬りかかってくる。龍也たちは後ろに下がる。ギリギリ交わすことが出来た。よく見ると武器は刀のようになっているが刃が両方になっていた。

「そこの鬼をよこせ。お前らにそいつの討伐は向いていない」

「討伐?何言ってるんですか。俺たちブルー第1の判断でこの人は"保護"する流れになったんです!」

両刃刀使いの男の目尻がピクピクとしだす。顔が一気に黒くなっていくように感じる。なにか危ない何かがある。

「…本当にお前らはあまちゃん集団だなぁ…」

両刃刀を握りしめ、斬りかかる。2階の入口に急いで下がる。後ろでは色々な音が鳴り響いている。龍也は日辻を守るように自分の体を動かす。両刃刀の男はゆっくりとこっちに近づいてくる。その男の後ろにもう1人の影が見えた。そこにはボロボロになった威吹を片手にもった黒木という男だった。

「威吹!何してるんですか!?こいつは白葉を引き渡すために…!」

「そうだな…だが、俺…いや俺たちはこいつが危険人物であると断定して今の状況に至っている…分かるか?」

「え…?」

「…お前も1回痛い目に会わないと分からないらしいな」

黒木の手には斧のような形状の刃物を持ち出し、斬りかかる。龍也は急いでナイフを取り出し構えるがナイフと斧が触れた瞬間重さが身体中にかかる。次の瞬間、龍也と日辻は2階から1階まで落ちていた。見上げると上には穴が大きく空いている。後ろから妙な音が聞こえる。振り向くと斧を振りかざす黒木がいた。ナイフをすかざす構えるが力に押し負け、後ろによろめく。

「弱い…弱すぎる…本当にお前はあの人の…」

「何…言ってるんですか?」

「…知らないならいい…そこの女をこっちによこせ」

「悪いですけど…それは出来ないです…」

「なら…ここで痛めつけてやる」

黒木は斧を持ち直すと近づこうとする。上の穴から誰かが落ちてくる。それは両刃刀の男と威吹だった。

「呉島…」

「すいません、気が緩んでました」

「威吹!」

「龍也!白葉なら大丈夫だ!俺たちは逃げることが優先だ!」

その瞬間、日辻の片腕に刃物が刺さる。

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