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戦鬼争闘  作者: 封
毒編
13/24

もう書き溜め終わりです。

和紀は戦いながら考えていた。

何故、十数人は毒が効かないのか。いや、効いてはいるのだろう。動きが鈍くなっている者もいる。しかし、和紀と威吹は動きが鈍くなっていない。いつも通り動けている。

和紀は筋肉質のウエイトレスAのパンチを交わす。鬼の身体能力と筋肉質な体が相まってパンチ力はまともに食らったら体が飛んでしまう。ましてや隊服を着ていないためダメージが想像以上に大きいはず。

(動きづらい…倒れてる人が多いからな…前に行くしかない)

和紀は柴田がいる司会側に走り出す。筋肉ウエイトレスも走り出す。走ってる最中に和紀は机にあったフォークを手に取る。そして、人が倒れ込んでるのが少なくなったところで急ブレーキをし、勢いよく振り向く。そして、軽く飛び上がり筋肉ウエイトレスの顔に向かってフォークを振りかざす。

鬼は皮膚が硬いためただの包丁では傷つかない。高速に動いた刃物や高温の物で当てた場合でしか皮膚は傷つかない。今現在、狩人では特殊な金属を使っている。当時その金属は周期表に乗っておらず人工物でもなく、A鉄と呼ばれ始めた。A鉄は加工がとても難しく、銃弾にすることが困難であった。小さい弾の形状にすることができたとしても問題は発砲の際に起きる熱を一気に吸収し銃口内で変形してしまうことだ。北海道奪還作戦の際は、銃撃ではなく近接戦闘が多かったのは加工技術が進歩していなかったから。今では進歩によって大きく変わった。では、何故今和紀はフォークで鬼に立ち向かおうとしているのか。鬼は皮膚は硬い。だが、内臓系は人間と同じである。特に人間と鬼の共通点である眼球。これはむき出しの臓器だ。和紀は眼球めがけてフォークを突き刺す。フォークは眼球を突き刺し、筋肉ウエイトレスはもがき苦しむ。さらにもう一本、眼球にフォークを刺す。筋肉ウエイトレスは眼球に回復を回す。当然、視力も失っているため目が見えていない。和紀は筋肉ウエイトレスの首を絞める。筋肉ウエイトレスの顔はだんだん白くなっていき。意識がなくなる。威吹のほうも同時ぐらいでもう1人のウエイトレスが意識をなくしていた。柴田は拍手をする。

「さすがだね!やっぱり鬼殺しの組織に入っているだけの事はある!躊躇がないね!でもね!」

柴田は指を刺す。筋肉ウエイトレスを指したあとゆっくりともう1人のウエイトレスの方に指先を向ける。

「もし、その2人の鬼の中に僕が"何か"仕込んでいたらどうする?」

「…仕込む?」

和紀は筋肉ウエイトレスの方を見る。シャツが見える肩甲骨辺りになにか四角いものが見えた。そこの四角いものは少しずつ蠢いている。和紀は急いでその場から離れる。しかし、その拍子に四角い何かが爆散。緑色の液体が散らばり、和紀にかかる。

「…?!」

とっさに目を隠したことで液体は入らなかった。少し冷たい感覚だったがなにも変化は出ていない。

「見事にかかったね!でも、すぐに症状は出ないか。そっちは…まぁ避けちゃうよね」

威吹はとっさにウエイトレスから離れていて、緑色の液体がかかっていなかった。威吹は柴田に向かって走り出し、蹴りを入れようとする。柴田はひらりと避け、威吹の腹に拳を入れる。しかし、威吹の顔色は変わらず、すかさず顔に拳を入れる。柴田はよろめく。

「ぁぐ?」

和紀はすぐさま柴田に蹴りを入れる。柴田は蹴りを入れられよろめくが和紀の頬に拳を当てる。だが、和紀はひるまなかった。和紀は柴田のパンチが弱いであることに気づいた。いや、ほかの鬼に比べたら弱すぎる。和紀は柴田を腕を捕まえ、足を払い床に転ばした。転ばされた柴田はニヤつきながら口を開く。

「いやぁーやっぱり僕のへなちょこパンチが効かないかぁ」

「早く解毒方法を教えろ。でなきゃこの腕を折るぞ」

和紀は脅すも柴田の不気味な笑顔は消えなかった。

「解毒方法?教えられないねぇ。まだ僕には"任務"が残っているからねぇ」

「…任務?」

威吹が聞き返す。

「ああ…そうだよぉ…。ところで僕は何鬼だと思う?」

「は?」

「今まで使った毒は全部自分で作ったもの…だけど"自分の体から生成した毒"はまだ実戦で1度も使っていないんだ…」

「和紀!」

威吹は和紀の肩を持つと後ろに勢いよく引っ張った。柴田は口から紫色の液体を吐き出す。紫色の液体は柴田の体の周りを周りだし両拳に集中される。

「さー…第2ラウンドだぁ!!!」




ある場所。

長机を挟んで座布団に座っている男が二人いた。

「こんにちは。柴田さん。息子さんは元気に我々との約束を果たそうとしてくれてますね」

柴田の父親はガクガクと震えながら頷き、口を開く。

「あ、あの…私たちは約30年前に鬼だった頃の記憶が蘇りましたが私の父は一切表立って人を殺すことがありませんでした。そして、私も…だけど今回…私ではなく息子なのですか?息子よりも私に行った方がいいのでは?」

黒い袴を着て、光で顔が見えないその男は口をまた開く。

「柴田さんの家系は固有能力より遺伝能力が強く現れている。息子さんは遺伝能力があなたよりも優れているのです。それに…あの子はあなたと違って人殺しですよ。もう、前から…」

「そ、そんな!嘘です!あの子は!優しくて!可愛い私の自慢の!息子です!」

「…僕の言ってることを否定するやつは嫌いだ」

床に赤黒い液体が飛び散り、体が倒れる。

男は立ち、縁側の方に歩く。外は星空が見え始めていた。段々と暗く。

「早く…戻っておいで…僕の家族たち…」

最近暑くてアイス食べたくります

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