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レジェンドオブカーボニア  作者: 天水覚理
第二章
29/48

2-1.5

 アイオスと先生の事を話していたからだろうか。また昔の夢を見た。

 ウィスの修行も一段落し、公園のベンチに腰掛け、先生が買ってくれたコーラを飲みながら先生と談笑していた。


「ねえ、先生はどうして世界中を旅してるの?」


 俺がそう訊くと、先生は首を捻った。


「そうだな、世界を回って見聞を広め……なんて言ったってサヴェロにはわからんか。ただ単に世界を自分の眼で見たかっただけだよ」


 先生は空を眺め、そう答えた。まだ、どこか行きたい場所があるかのように遠くを見つめていた。


「自分の足でその地を踏んで、自分の手で触れて、自分の全てで感じて……外に出なけりゃ得られないものだ」


 今度は俺を見てそう言った。


「俺もいつか世界中の遺跡を見て回るのが夢なんだ」


 俺がそう言うと、先生は少し驚いたような顔をしたが、すぐにニッと笑った。


「そうか、それじゃあいつかまたどこかで会えるかもな」


「……もう行っちゃうの?」


先生のその言葉を聴いて、俺はそう長く先生といられない事を察した。


「ああ、いつまでもここに居る訳にはいかないからな」


 俺は顔を伏せた。自分ではどんな顔をしているかわからないが、その時の表情を先生に見せたくはなかったからだ。でも先生は俺の頭に手をポンと置き、


「顔を上げろサヴェロ。もう二度と会えなくなるわけじゃねえ。生きてりゃいつか必ず会える」

 と言ってくれた。


「先生」


 俺は顔を上げた。そこには先生の笑顔があった。


「だけど、そん時はお前から俺に声をかけてくれ。お前がデカくなっちまって、俺が気が付かないかもしんないからな」


 そう言って、先生は俺の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。

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