1/2
【1章】国の誘拐
…意識がぼんやりしてる中で悍ましい声が聞こえる。
何故こうなったかも全く分からない。
手は鎖で繋がれている。
足には枷が。足首以降は無い。
「貴様の魂と記憶を引き換えに力が欲しいか?」
何を言ってるんだろう...
「最初は人間の監査役あたりにでもなってもらうか。」
僕は人間じゃないか...
人間が何故、人間を監視する?
「早く答えろ、YESと言わないなら用済みだ」
意識がぼんやりしてるが分かる
これは、NOとは言えない。
NOと言ったら死ぬのだ。
それだけは僕でも分かる。
涙が止まらなかった。
この世に僕を生んだ神を呪いながらこう答えた。
「はい。」
プツッ何かが切れた音がした。
意識が途絶えた。
目の前の悪魔を見つめながら...。