踊り子 5話
アキトと合流するためにお城をのんびりと歩きながら城を見ているとメイド服や執事っぽい人の服は割と動きやすそうでシーナ曰くメイドのスカートの下には剣などの護衛用の武器が入っているらしい。
俺は、踊り子で武器に関しては持ってしまうと踊りの邪魔になるので持っていない。戦闘能力でいえばそこらの半人前の剣士に負ける程度なので後衛職としては最高峰でも戦闘職としては国で最弱だろう。
まぁ、俺にはロウガが居るので基本的にはアキトを援護できるので今のところパーティを増やすつもりは無い。
因みにだが、リーダーは一応俺になっている。アキトはああ見えても戦闘狂すぎて引き際を間違える可能性があるので基本的に俺の指示外のことはしないことになっている。まぁ、町の外の場合のみになってしまい。町中などでは基本的にアキトが前に出る。俺は人見知りなので初めての人と話すことはできないから基本的にアキトがリーダーとなる。要は、戦闘中は基本的に俺がリーダーでそれ以外はアキトがリーダーになる。けど、アキトが周りに説明がめんどくさいと俺がリーダーにしておくことになった。
「ふん、ふーん、アキトは~、あほ~、まぬけ~♪」
適当な悪口を言いながら、廊下を歩いてアキトの元に向かっている。そんなことを言っていたからだろう。
「へ、ただのおこぼれをもらっているだけの幼馴染が何か言ってら」
俺のことを言っているだろう。騎士を無視してのんびりと歩く、何せ、アキトのおこぼれはでかいのでな。その程度の悪口程度ならおつりの方が多いから気にならない。
「アキトは~、金づる~、俺の財布~、良い相棒~♪」
まぁ、この国に居てアキトのことを知っていて俺に手を出す馬鹿は居ないだろう。それに、この程度の悪口は良くアキトにも言ってるしな。
因みに、俺が謝るときは脅されたときだ。つまり怖ければ謝る!
そのまま、俺は無視してアキトの居る方に向かっていた。
まぁ、それからアキトのとこに着くまでに1時間ほどかかった。なにせ、俺は方向音痴で村でも家に帰るのに時間がかかってしまった。おかげで、村の全員から俺を見つけると家まで強制連行が行われていて俺は基本的に家が見えない位置に居ることができなくなった。
1時間で着いた理由は、シーナに拾われてそのままアキトの元に連れていかれた。アキトとは逆の方向に進んでいたため城の奥に進んでいてシーナの仕事場の近くだったみたいでシーナに連絡がいったのかシーナに呼び止められてからアキトのいる方に案内をしてもらった。
いやぁ、ほんと前世では問題なかったのに今は方向音痴なのは何なんだろう。