4話
目が覚めるとアキトの世話係として3年間程村にいた顔なじみのメイドのシーナが俺の顔を覗いていた。
「シーナ!王様と謁見は!?」
俺の顔は青ざめているだろう。何せ王様に向かって怒鳴ってしまった。いくら客人として呼ばれていたとしても無礼なことを変わりはない。
何故か、ベッドに寝ているが最悪は打首が考えられる。
「何を、怯えているのかは分かりますが落ち着けてください。ミリア・・・問題はありませんから」
俺を慰めてくれているのだろう。けど、俺はパニックになっていた。
「アキトは!?まさか、俺の代わりに?それはダメだ!俺が打首になってもいいから!アキトだけは許して欲しい!」
すると、諦めたような顔をシーナはしていた。
「はぁ、アキトは大丈夫です。今は、昼の鍛錬をしているだけです。ロウガも一緒に鍛えているみたいですよ。そこの窓を見てください。」
外を見てみるとロウガとアキトが、鍛錬をしていた。
「良かった・・・それで俺はどうしたら良いのかな・・・」
「はぁ、落ち着いてください。呼んだのはこちらですし。お咎め等は全くないです。むしろ、父があなたが良く気を失うから兵士を護衛につけようかとアキトに言うくらいには父は心配してましたよ。」
「シーナのお父さんが?けど、王様と関係あるの?宰相とか?」
すると、シーナはしまったと言うような顔をしていた。そして、慌てて
「そ、そうですね。国ではかなり高い地位ではあるので良く情報が入ってくるのです。だから、それで護衛の話となったのです。ミリアは、勇者の仲間ですからね!」
「そ、そうなんだ。ありがとね!シーナ!」
お礼を行って立っていたシーナの両手を掴んでお礼を言う。
「ぇ、えぇ!どういたしまして!じゃ!またね!」
顔を赤くして慌てて部屋をシーナは出ていってしまった。
「あれ?シーナは何を慌てているの?」
よく言う上目遣いで覗き込まれたシーナは元々女の子が好きであり更にいつもは男性みたいな振る舞いのミリアに可愛いお礼をされたので慌てて心を落ち着かせるために部屋から逃げて行ったがミリアは気付くことは無かった。
そして、起きたミリアはアキトに聞きたいことがあったため部屋から庭に向かった。