ランダム転生!?
また思い付いたので書き始めました。
1話書ける毎に投稿していきます。
評価していただけるとやる気でます。
どうかお付き合いお願いします。
俺ー高橋直樹ーは寝転がった状態で目が覚めた。寝転がっているのは布団などではなくそこかしこに石の転がっている硬い地面だ。周りを見渡すと土壁が、ドーム型になっている。俺はその中心にいるようで、半径15M程の半球になっていることがわかる。どこまでが壁か天井かわからないが、薄く光る植物が広がっているので明るくなっている。寝ていたとき頭が向いていた方に扉が、足が向いていた方に穴があり、穴からは眩しい光が差し込んでいる。
「ここが俺の、ダンジョンか……」
そう、この広い部屋はダンジョンであり、俺はここのダンジョンマスターになったのだ。
↓↓高橋直樹↓↓
「はいおはようございまーす」
その言葉を聞いた瞬間俺は目が覚めた。
あれ? 俺いつ寝たんだ?
腕時計を見ようとしたが、視界がぼやけて見えない。というか腕に力が入らない!?
「ちょっとちょっと落ち着いて。話を聞いてよ」
さっきも聞いた声の方に顔を向ける……やっぱり力が入らない!
「説明始めるよー?」
説明? 説明って何のだ?
「何って転生だよ転生。死んじゃった魂からランダムで選んだら君だったんだよ」
転生? てことは俺死んだ!?
「そうそう、ちなみに死因は教えられないよ。生前の記憶とか結構あやふやでしょ?」
確かに……。俺の名前は高橋直樹。これはわかるけど何歳まで生きたのかわからない。知り合いも友人も、家族の存在すら思い出せない。
「落ち着いてくれたところで説明するよ? 君は記憶を持って生まれ変わる。生まれる世界、生まれる種族、転生特典のどれか一つだけ要望を聞くよ」
世界、種族、特典……一つだけなのか!?
「そうだよー。あんまり多いと手続き面倒だし、二つはランダムで決まるんだよ」
ら、ランダムか。
「ランダムの結果は転生前に教えるよ? まあ変更はできないけどね」
わかった。俺を剣と魔法とステータスの世界に転生させてくれ!
「あれ、決めるの早いね。いいの?」
ああ。どんなチートもレア種族も、ファンタジー世界じゃないと意味ないからな。
「ふーん、そういうもん? じゃあ残りはランダムで決めるよ。……決まった。種族はダンジョンマスター、転生特典はDP10,000。それじゃあ転生いくよー」
え、ダンジョンマスター? DPってなに? 転生早くない?
「えー最後に。向こうに着いたらダンジョンメニューからダンジョンブックを買いな。以上、輪廻を司る神様でしたー。いってらっしゃい!」
↓↓高橋直樹↓↓
そうして俺はここにいるのだった。最後自分の事神様って言ってたよな。他になに言ってたっけ。
「えっと、《ダンジョンメニュー》うぉっ!」
急に目の前に半透明の青い板が出てきた。
《ダンジョンメニュー DP:10,000》
・ステータス ・マップ ・ストア ・倉庫
「ステータスとか気になるー! でもダンジョンブックっていうの買わなきゃだし多分ストア?」
ストアの部分に指を押し当てると、
《ダンジョンメニュー DP:10,000》
・ストア →モンスター
→設備
→その他
→ガチャ
→ダンジョンブック
とあった。ダンジョンブックを押すと、
・ストア →ダンジョンブックDP50 Y/N
に変わった。Yを押すと、目の前に本が出現し、俺が驚いていると地面に落ちた。
慌てて拾うと表紙には、「ダンジョンブック~ダンジョンのあれこれ、初心者からベテランまで~」とあった。
読んでみる。
ー初めてこの本を開いたあなた、初めまして
ーこれから基本的なダンジョン運営方法を教えます
ー次のページをめくってください
読んでいく。
ーまずは大部屋から移動します
ー扉の先へ進んでください
ー中央に青い玉が浮かぶ部屋です
ーこの青い玉はダンジョンコアです
ーこれが傷つくとあなたも傷つき、割れると死にます
ーダンジョンマスターになったあなたはコアを守らなければなりません
俺の前にはバスケットボール程の青い玉が浮かんでいる。さっき軽く叩いたら、肩が叩かれる感じがあったので本の内容は本当らしい。
ーここからはダンジョンメニューの使い方を教えます
ーダンジョンメニューの隣にあるDPとはダンジョンポイントの略です
ーあなたはDPを使ってダンジョンを運営していきます
ーステータスはダンジョン内にいるときと、ダンジョンから出たときのあなたのステータスが乗っています
ーマップはダンジョン内を見ることができます
ー監視したり、ダンジョン内を転移したり、ストアで購入したモンスターや設備を設置します
ーストアはDPを用いた売買が可能です
ーモンスター、設備、その他の装備やアイテムが売買できます
ーDPを使ってガチャを回すこともできます
ー倉庫はダンジョン内のどこでも、自由にものを出し入れできます
ー倉庫に容量はありません
ーそれぞれの詳しい説明は各項目を読んでください
ー最後にダンジョンボスを設置します
ーストアから購入します
ーマップ→設置でボス部屋(さっきの部屋)を選択します
ーダンジョンボスはコアを守る最後の要です
ー慎重に選びましょう
ー!ダンジョンブック初級編を読破DP:550進呈
なるほど、ダンジョンボスを買わないと。
《ダンジョンメニュー DP:10,500》
・ストア →モンスター
→スライム×10 DP1
ゴブリン DP1
コボルト DP1
オーク DP10
・
・
・
デーモン DP800~
ドラゴン DP1,000~
DPのインフレが凄い。ここでモンスターを押すと、
ゴブリン DP1 Y/N
HP 80
MP 10
Str 11
Def 8
Spe 9
Dex 10
Mag 3
繁殖 噛みつき 引っ掻き
小柄で緑色の小鬼。人間並みのステータス。武器を与えると使うことができる。二匹以上で増える。
HP、MPはお馴染み、残りは上から筋力、耐久力、敏捷性、器用、魔力、スキル、説明になっている。
とりあえずDPはあるからドラゴンも買えるんだが、俺のほとんど消えた記憶が叫んでいる。
上からスライム落とせ! と。
スライム×10 DP1 Y/N
HP 10
MP 0
Str 1
Def 1
Spe 1
Dex 1
Mag 1
再生 溶解 吸収 増殖
ものを体内に取り込むことで、どんなものでも溶かす溶解で溶かし、吸収でまれにスキルを得る。吸収するためレベルは上がらずステータスは固定。集まると一つに合体する。全モンスター中不動の最弱。
わかっている。これはダメだ。だが同時に思ってしまう。敵の上から大量のスライムが降ってくる。部屋を埋め尽くすスライムから逃げられず次第に溶かされ……。勝ち確だろう!
堅実も大事だがロマンも大切だ。俺はスライムに賭ける!
スライムを購入しようとすると、個数選択画面になった。スライム何匹必要なんだろう? あの部屋はかなり広かったからなぁ。100匹か200匹か……。間をとって150匹買ってみよう。足りなそうなら足せばいいし。
《ダンジョンメニュー DP:10,500》
・ストア →150DP分購入します Y/N
Yっと。ん?
《ダンジョンメニュー DP:10,350》
スライム1,500匹購入しました
あーーーー!
やってしまった! スライムって1DPで10匹だった! なんかおかしいって思ったんだよ! どうするんだよ、1,500匹のスライムって! 絶対そんなに要らないじゃん!
はぁ……。
とりあえずボス部屋をスライムで埋めるか……。たしかダンジョンメニューのマップでできるんだよな。
《ダンジョンメニュー DP:10,350》
・マップ →監視
→設置
ここから部屋にモンスターを置くのか。スライムを置こうとしたら数の設定に移った。何匹まで入るんだろう?
……1,250匹でいっぱいになった。
あぶねー! 誰だよ150匹でいいかなとか考えたやつ! 1,500匹買って良かった! さすがに1,250匹必要とか思わないよ!
コアの部屋とボス部屋とを繋ぐ扉を開けると、目の前に透き通ったうす緑色の壁ができていた。
スライム(1,250)
HP 12,500
MP 0
Str 1
Def 1
Spe 1
Dex 1
Mag 1
再生Ⅰ 溶解Ⅰ 吸収Ⅰ 増殖Ⅰ




