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 壁沿いに少し走ると知った顔を見つけた。


「セバスチャン!」


「コメット様!お目覚めになられると信じておりました!」


 セバスチャンは敵と戦いながら呼びかけに答える。


 ハイデーモンの群れが街に魔法を撃ち続けている。


 セバスチャンはそれを防ぎながら1匹ずつ減らしているが際限なく後方からハイデーモンが湧いてくる。


「セバスチャン!ハイデーモンがどこから来るのか調べてくるからそこは任せる!」


「ご命令を承りました」


 ハイデーモンをブラストカッターで倒しながらハイデーモンが来る方向を目指す。


 すると30メートルほどの魔法陣と因縁の赤いローブの男が居た。


 魔法陣の中央からはハイデーモンが召喚もしくは転移されてくる。


「ブラストカッター!」


 ブラストカッター30連で周辺のハイデーモンを倒した。


 赤いローブの男と対峙すると、赤い男が叫ぶ。


「お、お前は石になったはずだ!俺がこの手で殺したはずなんだ!」


「石にはなったけど、殺されてはいないですよ」


「石化したら死ぬんだよ!俺が神から授かったユニークスキルで!今まで死なない奴なんて居なかったのに!」


「それで、どうするんですか?降参しますか?」


 赤いローブの男は両手を上げて降参ポーズを取る。


 しかし、突然右手を前に突き出して叫ぶ。


「降参するわけないだろ!ストーンジェイル!」


 男がスキルをかけようとしたが、石化無効スキルによって何も起こらなかった。


「何も起こらないとちょっと恥ずかしいですよね。そのポージングとか」


「何故だ!ありえない!ストーンジェイル!ストーンジェイル!」


「もういいですって!自らを辱める行動はもう十分ですから!」


「ハァハァ、くそっ!こんな馬鹿なことが許されてたまるか!こうなったら最後の手段だ……」


 そう言って男は小瓶を取り出して中身を一気に飲んだ。その後、魔法陣が光り始める。


「あ、これ前にも似たようなのを見た気がする」


「ガアアアアアアアア!」


 瞬く間に男は異形の魔物になってしまった。


 元赤ローブの男は、今はコウモリのような羽が生え、角の長い山羊の頭が生えた。元の顔はお腹の辺りにある。


 こいつはなんとなく強いオーラが出ている気がする。


 強い魔物はテイムしたくなるコメットだが、今回は違った。何故なら、お腹の顔がキモイからである。


「よし!決めた!濃縮ヘルファイア!」


 濃縮ヘルファイアとは通常の広範囲であるヘルファイアを狭い範囲に濃縮することで更に威力を高めたオリジナル魔法である。


 だが、敵も魔力を感知して避けようとする。しかし、右腕と右足が焼ききれてしまったようだ。


「ゴアアアアアアア!」


 魔物は怒りでファイアボールをめちゃくちゃな場所に撃ち始める。


「森に燃え移るだろうが!」


 ストレートパンチで頭を吹き飛ばす。


「ウォーーーーターーーーー!」


 巨大な水流を森全体にかけてなんとか鎮火した。


 ついでに魔法陣も水で流れて消えたようだ。


「ふー、焦った」


 ハイデーモンももう召喚されなくなったようだし、皆のところに戻ろう。

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