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 3人を待機させ、下の階層に行く。


 ちょうど2体のスケルトンナイトの上位種のような魔物とスパルトイの上位種のような魔物が歩いている。


「鑑定」


【シルバースケルトンナイト】

 LV:90

 HP:13500

 MP:4000

 STR:250

 VIT:200

 DEX:100

 AGI:200

 INT:70

 LUK:30

 スキル:死剣 燕返し

 スケルトンナイトが進化した姿。骨が金属でコーティングされており、物理・魔法への耐性が高い。


【シルバースパルトイ】

 LV:100

 HP:16000

 MP:8000

 STR:300

 VIT:200

 DEX:100

 AGI:200

 INT:70

 LUK:30

 スキル:死剣 死霊魔法

 スパルトイが進化した姿。骨が金属でコーティングされており、物理・魔法への耐性が高い。死霊魔法でレイスを召喚する。


 LV90とLV100か、3人のレベル上げに丁度いいな。


 一度上の階に戻り、様子を伝える。


 それから4人で下の階層に移動し、狩りを始める。


【呪われし宝珠】で敵のヘイトを集めて、回避に専念する。他の3人は1体ずつ集中攻撃を行う。


 いつもと同じ流れだ。


 ただし、1点だけ今までと違う部分があった。


「あっ、武器が〜!」


「僕の短剣も!」


「魔法が効かない……」


 敵の防御力が高すぎて武器が破損してしまっている。魔法も効いていないようだ。


 一旦、3体の魔物をプロテウスで薙ぎ払って倒す。


「仕方がないですね」


 プロテウスを二刀モードにして片方をアンナに渡す。もう片方をマルク君に渡す。


 仕込杖イチはルネに渡す。


「一時的に貸すだけですから、ちゃんと返してください」


「うわ〜この剣凄い力を感じますね!」


「僕に使いこなせるかな……?」


「(この杖欲しい……)」


「じゃあ、その武器で倒せるか実験してみましょう。ハティ1体だけ連れてきてくれ」


「ワン!」


 しばらくするとハティがシルバースケルトンナイトを連れて帰ってきた。


「ハティ、よくやった」


 頭をなでて、肩に乗せる。


 シルバースケルトンナイトに【呪われし宝珠】を使って呪いをかける。


 そこへ3人が攻撃を始める。


「えーい!」


 アンナの斬撃はシルバースケルトンナイトの腕を切り落とした。


「こ、恐っ!」


 マルク君もすれ違いざまに片脚を切り落とす。


「炎の力よ 敵を貫け フレイムジャベリン!」


 ルネが仕込杖イチで10倍になった魔法で攻撃する。


 巨大な炎の槍に貫かれたシルバースケルトンナイトは灰になった。


「この剣、凄い!」


「バターでも切ったみたいな感触でした」


「魔法の威力が何倍にもなっているみたいだった」


「そうでしょう。その剣も杖も俺が作ったんですよ!自慢の一品なのです」


 やっと当初の目的であった武器自慢が出来た!ここまで長かったなぁ。


「リーダーが……?」


「コメットさん、一体どんなスキル構成なんですか?」


「ぐっ……それは秘密です。冒険者間の詮索はご法度ですよ」


「同じパーティならいいじゃないですかぁ」


「鍛冶スキルと木工スキルを持っていることだけは教えてあげましょう。さあ、倒せることは分かったんですからパワーレベリングを再開しますよ」


 その後、階層の魔物が居なくなるまで狩り続けた結果、3人はLV100に到達した。


「キリが良いし、帰ろうか」


「「「やっと終わったー!」」」


 こうしてパワーレベリングは無事完了した。


「パーティリーダーから皆さんに大事なお知らせがあります」


 3人は静かになり、次の言葉を待つ。


「これからは拠点を移します。シャトラインの北にある街に冒険者ギルドが新設されるので、そこで活動することにします!」


「あのー、シャトラインから通うのは駄目ですか?」


 アンナは母親と住む家がシャトラインにある。


「駄目です。片道1日かかりますから。アンナのお母さんと住む家は北の街に用意しますので安心してください」


「え、でもそんなお金は……」


「お金は3人とも不要です」


「「えええっ!」」


「お金持ち……」


「まぁ、そういうわけなので、シャトラインに戻り次第準備をしてください」


「分かりました」


「僕はほとんど荷物ないから楽だなー」


「ボクは干しキノコが大量にある……困る」


 一行は来たときと同じく急いでシャトラインに戻った。

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