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 21Fからは氷の世界だった。吹雪も吹いている。


「主よ、俺は死んでしまうかもしれない。鱗もほとんど無い状態だし、寒さには弱いのだ」


「鱗はすまないと思っているが、後悔はしていない。寒いってわけね。じゃあ、これでどうだ?ファイア!ブラストウォール!」


 全方向に風の壁を作り、ファイアの火で温める。


「暖かくなった……主は天才か!ならば俺も手伝おう。猛烈なる業火の力よ ヘルファイア!」


 とてつもない火柱が上がる。近くに居るコメット達も焦げそうなほどの熱量だ。


「やめれええええええええ!」


 レッドドラゴンのアゴにジャンピングアッパーを打ち込む。


「グハッ!すまぬ、やりすぎた!」


 アースドラゴンの防具に魔力を流して修復する。


 しかし今の魔法は初めて知ったな。後で教えて貰おう。


 吹雪の中を進んでいくと、アイスゴーレムが現れた。


【アイスゴーレム】

 LV:80

 HP:15000

 MP:100

 STR:300

 VIT:300

 DEX:30

 AGI:30

 INT:50

 LUK:30

 スキル:のしかかり

 全長4メートル。氷で出来たゴーレム。動きは遅いが、力は強い。


「フレイム!」


 アイスゴーレムはなす術なく溶けた。


 少し先にアイスゴーレムの群れが居るようだが、フレイムで溶けたかき氷になるだけだろう。


 そんなこんなで30Fに到着した。扉を開く。


「ウオオオオオオオオーーーーーーン!」


 巨大な白い狼が吠えた。


「鑑定」


【ハティ】

 LV:180

 HP:29000

 MP:25000

 STR:50

 VIT:200

 DEX:200

 AGI:1000

 INT:200

 LUK:30

 スキル:水魔法7 風魔法7 高速移動

 全長7メートル。月を絶えず追いかける習性があり、成長すると高速移動を覚える。


 犬か猫の癒やし系の魔物が欲しかったんだ!絶対テイムしよう。


「仲間にな〜れ!」


 魂心のジャンピングアッパーが躱された。


「ば、馬鹿な!もう一度だ!」


「仲間にな〜れ!」


 躱された。


「二度も躱された!……セバスチャンにも躱されたことないのに……」


 コメットのAGIは999、ハティは1000だから避けられて当然である。


 仕方がない。本気を出すしかないようだ。


 弱化のネックレスを外す。


 一瞬にして間合いを詰める。ハティの全ての脚を折る。


「仲間にな〜れ!」


 倒れたハティのコメカミに右フックを叩き込む。


 気絶しているハティの口にハイポーションを流し込むと、脚の骨折は治り、意識を取り戻した。


「ウォフッ」


 テイム成功したようだ。


「癒やし系だけど大きすぎるな」


「ウォン!」


 ハティの身体はみるみる小さくなり、子犬サイズになった。そしてコメットの肩に乗った。


「これは最高の癒やしだな!」


 コメットとハティがそんなやり取りをしているとレッドドラゴンが


「それくらい俺にも出来るぞ!」


 と言って小さくなり30センチメートル程度になった。


「便利だな!そのサイズ感だったら邪魔にならなくてグッドだ」


 地下31Fへの階段が現れた。


「癒やし要素を手に入れた俺にはもはや恐い物はない!いや、癒やし要素を失うことが唯一恐れるものだ!絶対に守り通して次の階層もクリアするぞ!」


 コメットの謎の決意表明が終わったので、下の階に進む。

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