032
翌日、自分の土地に行き、魔法の鍛錬と畑のチェックをした。
ちゃんと耕されているし、種蒔きも問題ない。水撒きもしてあるようだ。
ちなみにゴブリン達の餌は、武器を渡し自分達で狩るように伝えてある。
畑は完璧だが、肝心の彼等が見当たらない。
すると壁の外が騒がしいことに気付いた。
「マジっすか……」
見に行くとなんとそこにはゴブリンの集落が複数出来上がっていた。ゴブリンキングの習性で群れを作ってしまったようである。
まぁ、人を襲わないようにさせればいいか。コメットは考えることを放棄した。
次に畜産もさせてみる事にした。野菜ばかり食べるのも嫌だしな。
野生の猪を数頭捕らえて家畜用の小屋も建てる。ゴブリンキングに世話の仕方を教える。ゴブリンマジシャンに家畜の飲み水を用意させる。
他のゴブリン達に猪を集めるよう指示させる。畑ももっと拡張させる。
とりあえずはこれくらいでいいか。そんなこんなをしていたら日が暮れてしまった。
次の日、魔術師ギルドに行き依頼について聞いてみる。
「こんにちは、今日は何か依頼はありますか?」
「魔石(中)100個の納品依頼がありますね。あとはドラクラ・ミーシャという薬草100個の納品依頼。バジリスクの肝の納品依頼がありますね」
「そうですか、じゃあ魔石(中)とバジリスクの肝の依頼を受けます」
「承りました」
「すぐに取ってきます!」
冒険者ギルドでリザードマン討伐の依頼を受ける。
シャトラインと首都の間にある沼地でリザードマンを狩りまくる。
討伐証明部位は舌だった。魔石(中)は取り出す。もしかしたら肉も美味しいかもしれないので死体は全部回収する。
合計100体の死体は全部紐で繋いで塊にして持って帰った。
もう何も気にせずに冒険者ギルドに行き、全てのリザードマンを解体場に置いた。報酬は205金貨だった。
魔術師ギルドで魔石(中)を納品した。ついでにバジリスクの場所を聞くと、目撃場所は自宅のすぐ近くだった。
ハグレバジリスクのようだ。すぐに向かう。
「鑑定」
【バジリスク】
LV:40
HP:6300
MP:4900
STR:150
VIT:150
DEX:50
AGI:20
INT:30
LUK:20
スキル:猛毒 石化
最大7メートル。頭は鳥、体はトカゲの魔物。動きは遅い。
石化は不味い。石化攻撃をする暇もなく倒すことにしよう、と思いながら倒した。
隠遁のローブとプロテウスで首を一刀両断すれば1対1なら負ける気がしない。
バジリスクは肝を納品し、残った部位は冒険者ギルドで売った。500金貨になった。肝の分だけ安くなっていた。
自宅に戻ると畑は拡張され、猪は増えていた。ゴブリン達が捕まえてきたのだろう。
魔法の鍛錬をして寝た。




