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「次の3回戦は人族のルネさん対ダンゴムシ人のダンゴロウさんです!お二人は闘技場に移動してください」
「ダンゴロウー!ガンバレー!」
「人族を轢き殺せー!」
「L・O・V・E!ルネちゃん!」
観客席からは様々な声援や野次がかけられている。ルネのファンも既に居るようだ。
闘技場にルネとダンゴロウが入場する。
「ムム。久しぶりだな、ルネ殿」
「ダンゴロウ」
「ルネ殿には悪いが、この戦いは某が勝たせてもらう」
「ボクも負けない」
「魔術師では絶対に勝てない理由があるのだが、説明する時間はないようだ」
そろそろ開始のアナウンスが始まるようだ。
「準備が整いましたので始めます。第3回戦、開始!」
開始と同時にダンゴロウが猛然と転がってくる。
「火の力よ 敵を貫け ファイアアロー!」
ルネの火魔法が転がるダンゴロウに命中した。しかし、ダンゴロウの表面に当たったファイアアローは弾けて消えた。
「某の装甲に魔法など効かぬ!」
ダンゴロウがルネに衝突し、衝撃で砂煙が舞い上がる。
「ルネさんがやられちゃったのニャ!?」
ナビが不安そうにしている。
「大丈夫ですよ。よく見て下さい」
ルネの前にはスパルトイが盾となっていた。
「何だ!?この骨は!」
絶対の自信を誇る突進を受け止められたダンゴロウが憤慨している。
「スパちゃん。ボクが召喚した」
ルネがクリエイトアンデッドで作成したスパルトイだ。
「スパちゃん、ゴー!」
ルネが合図を出すと、スパちゃんは高速移動でダンゴロウに近づきファルシオンで斬りつける。
ダンゴロウは丸まったまま、その場で回転し、スパルトイの攻撃を弾いている。あの装甲は攻撃にも防御にも優れているようだ。スパルトイは攻撃が弾かれているのも構わずに斬りつけ続ける。
少しずつダンゴロウの装甲が削れている気がする。そこにルネから合図が出る。
「スパちゃん下がっていいよ」
スパちゃんが下がると、ルネが詠唱を完成させる。
「ヘルファイア!」
巨大な火柱が立ち昇り、全てを焼き尽くす。
「ぐあああああああ!」
おいおい、さすがのダンゴロウでも死んでしまうんじゃないか!?そう思っていると
「ショートバージョン」
ルネの言葉でヘルファイアが消えた。なるほど、持続時間を短くして相手が死なないようにコントロールしたようだ。ルネも成長している。
「ゼェ……ゼェ……某の……負けだ」
ダンゴロウは瀕死だが生きているようだ。良かった。
「第3回戦勝者!人族のルネさんです!」
「「おおおおおぉぉぉ!」」
「L・O・V・E!ルネちゃん!」
派手な魔法での決着で観客からは大歓声が上がった。
「続きまして、次の4回戦は人族のマルクさん対ラーテル獣人のラテルさんです!お二人は闘技場に移動してください」




