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「それでは、ここにいる8人でクジを引いてください!」


 皆、適当に並んでクジを引いていく。俺が引いたのは最後だった為、箱には1つの玉しか入っていない。取り出した玉には【2】と書かれていた。


 全員クジを引いた結果こうなった。


 1回戦、アンナ vs ンブガ。

 2回戦、コメ仙人 vs スティーヴン。

 3回戦、ルネ vs ダンゴロウ。

 4回戦、マルク vs ラテル。


 俺の相手は料理人のスティーヴンか、どんな戦いをするのか少し気になるかも。


「試合の組合せが決定しました!1回戦は人族のアンナさん対カバ獣人のンブガさんです!それ以外の方は控室に移動してください」


 控室から観戦することにした。


「それでは第1回戦、開始!」


 開始したが、両者とも動かない。こういう時は好戦的な方が我慢出来なくなる。


「こんな人族の小娘があたくしの突進に耐えられる訳がないわ!」


「ンブガさんは女子だった!?」


 アンナはショックで頭を抱えている。そこにンブガが猛突進する。


「危ない!」


 観客の誰かが叫んだが、ンブガはアンナに衝突した。


 ……だが、それだけだった。アンナはいつの間にか片手でンブガを受け止めている。


 質量で負けるアンナは、剣を地面に突き立ててンブガの猛突進を受けても吹き飛ばないようにしたようだ。


「これで終わりじゃないわよぉー!」


 ンブガは巨大なハンマーで何度もアンナを打ち付ける。


 アンナは両手剣でハンマーを弾き返す。アダマンタイト製の両手剣はハンマーを削っていく。


「ンブガさん、もう少し腕力をつけた方がいいですよ!また戦おうね!」


 アンナは両手剣の腹でンブガを思い切り叩いた。ンブガは地面と20メートルほど吹き飛んで気絶したようだ。


「第1回戦勝者!人族のアンナさんです!」


「「おおおおおぉぉぉ!」」


 観客席から歓声が上がった。


「次の2回戦は人族のコメ仙人さん対人族のスティーヴンさんです!お二人は闘技場に移動してください」


 控室から闘技場に移動した。俺はスティーヴンに聞いてみることにした。


「スティーヴンとやら、お主は帝国でコックをしていた事があるかのう?」


「ほう、何故それを知っている?」


「長生きしていれば、色んな事を見聞きするもんじゃよ」


「その事を知っている者には死んでもらわねばならんな……」


 突然、スティーヴンの雰囲気が変わった。とても禍々しいオーラを放ち始める。


「なんだと……?」


 俺が言葉の真意を確かめようとした時


「それでは第2回戦、開始!」


 戦いが開始されてしまった。

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