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011

更に1万年が経過した。


「強くなってしまった……とりあえずステータス」


名前:コメット

職業:無し

年齢:18歳

LV:30000(10000→30000)

HP:4795243(1525905→4795243)

MP:5023266(1525984→5023266)

STR:99999(22620→99999)

VIT:20000(10000→20000)

DEX:54461(22154→54461)

AGI:99999(36779→99999)

INT:200(1→200)

LUK:1


スキル

格闘術10(new) 剣術10 短剣術10(new) 槍術10 弓術10 斧術10(new) 投擲10 物理無効 炎熱無効 氷結無効 風雷無効 痛覚無効 麻痺無効 毒無効(new)気配察知10 料理10 鍛冶10(7→10) 無呼吸 強制睡眠 言語理解 鑑定10 不老不死


称号

転生者 冥王 原初の生命 生存者 太古 原生 顕生 竜殺し 格闘の達人(new) 剣の達人 短剣の達人(new) 槍の達人 弓の達人 斧の達人(new)投擲の達人 料理の達人 鍛冶の達人(new)


STRが上限に達してしまった。


今では素手で簡単に恐竜を倒すことが出来る。


そのおかげで格闘術のスキルが最大になった。


武器はすぐに壊れるので何度も作った為、鍛冶スキルのレベルも上がった。


ステータスにMPやINTがあるので魔法が存在するのではないかと推測した。


「ファイアボール!!」


何度となく魔法を使おうとしてみたが、全く出来なかった。とても恥ずかしかった。


試しにINTも200まで上げてみたが、関係なかった。


何かが間違っているのか、それとも魔法の存在しない世界なのか。前者であってほしいと願うばかりだ。


ずっと陸上の恐竜ばかり狩ってきたが、そろそろ海の恐竜に挑んでみるのも面白いかもしれない。


地球の記憶によると、陸上よりも海のほうが大きく凶暴な恐竜が存在していたはずだ。


この惑星も同じかどうか分からないが、1回見に行ってみたほうがいいだろう。


「よし!次は海に決めた!」


「何が必要になるかな?」


まずは海の調査の為の道具は何が必要か考えてみる。


海の中を見通す為のゴーグルは必要だろう。ガラスはまだ作れない。水圧に耐えられるガラスが必要だ。


酸素ボンベは無呼吸スキルがあるから不要だ。


低体温症を防ぐ為のウェットスーツも氷結無効、痛覚無効があるから不要のはずだ。


足に付けるフィンは必要かもしれない。しかし、STR最大の脚力に耐えられるフィンなど作れなさそうだ。


武器は、イメージ的に銛だろうか?


大きな恐竜に対しては大量の銛が必要な気がする。


銛とは、大型の魚あるいはクジラなど大型の水生動物の漁で用いられる、槍のような漁具である。


先端の金属部は獲物の肉に喰いこんで外れないよう、釣り針のような「返し」がつく。


銛の役割は獲物を逃さないことだ。


地球の漁では、水上の船から銛を打ち込んで逃げられないようにした。


しかし、コメットのスキルがあれば水中で戦い続けることが出来るし、逃げる恐竜を追いかけることも出来る。


「可能なら水中ゴーグル。あとは銛だな!」


方針が決まった。まずは作るのが簡単な銛から作る。


槍の刃の根本に「返し」を付けた物を作成した。刃の部分は少し長めにしておいた。


「返しが外れることもありそうだなぁ……」


返しはもっと付けておくことにする。槍の刃だと返しは両端に2個付けることになる。


刃を十字になるように重ねて、返しは4箇所を2セットで合計8箇所になるようにした。


「銛はこんなもんでいいか。」


「次は水中ゴーグルだな!」


ゴムとガラスが足りない。枠の部分は鉄で作れそうだ。


ゴムの木があればいいけど、パッと鑑定しながら探してみても見つけられなかった。


次に考えたのは、ゴムの代わりに恐竜の胃袋を使うことだ。柔軟性があって耐水性もある。これは上手くいきそうだ。


最後の難関、ガラスはどうしようかな?


水晶が手に入ったら薄めにカットしてガラスの代わりになるかもしれない。


「洞窟に行ってみるかなー」


ツルハシ片手に洞窟に来た。


この洞窟は以前探索したときに鉱物を見つけたことがあった。


全長何十キロメートルあるのか分からないような洞窟をとにかく進んだ。


匍匐前進でしか通れない道、水没した道、滝から落ちるような道(?)を進み続けた。


その結果


「やっと見つけた!これだー!」


透明度の高い巨大な水晶を見つけることが出来た。


早速ツルハシで採取し、用意してあった背負袋に丁寧に仕舞う。


あとは帰るだけだ。


「来た道を戻るのは面倒だなぁ。滝とか登れる気がしないし。」


コメットは決めた。真っ直ぐ帰ることを。壁に向かっておもむろにツルハシを振り上げ、振り下ろす。


そう、道が無ければ作ってしまえばいいのだ。


STRを上限まで上げた腕力で強引に道を作っていく。しかし、単純だが効果的だった。


真っ直ぐ掘り進めた結果、5時間程度で洞窟から脱出することが出来た。


拠点に戻ると早速水中ゴーグルの試作を始める。


水晶は剣で叩き斬ると、キレイに斬れた。


形を整えて胃袋と一緒に鉄の枠にはめ込む。胃袋の皮で紐を作り、ゴーグルのベルトにする。


「水中ゴーグル完成!まずはテストだ!」


水中ゴーグルを装着して海に潜ってみる。


今のところ大丈夫だ。


更に深く潜ってみる。水深20メートルを超えた頃


あ、不味いぞ!


ゴーグルの中に水が漏れてくる。


陸に戻って再調整する。


また潜る。


今度は大丈夫なようだ。


「水中ゴーグル完成だ!」


そしてコメットの視線は海に向かうのであった。

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