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最終話です。
襲われました。
悠里くんに襲われました。
食べられました。
美味しく食べられちゃいました。
今度は嘘じゃないです。
昔の悠里くんの演技じゃなく、今度は本当に食べられました。
血が出ました。
悠里くんのシーツが血だらけです。
猟奇的です。
どうやら本当に悠里くんに襲われていなかったみたいです。
信じていなかったわけじゃないですが、破瓜の痛みを痛い程味わいましたので、間違いじゃないと思います。
痛過ぎです…。
「体大丈夫?」
「…変な感じがします」
違和感だらけですよ!
違和感もありますけど、股関節も痛いです。
体の固い私にあんな体勢無理です…。
「楓って着痩せするんだな」
「…どこ見ているんですか」
「胸」
「…変態です」
会社ではブラウスにカーディガンですし、少し猫背気味なので…。
「あの…」
「どうした?」
「その…シーツが…」
「洗えばいい」
早く洗わないとシミになっちゃいますよ!
今の時間に洗濯機を回すのは近所迷惑ですし…。
手洗いしますか…。
「どこいくの?」
「…シーツを洗いに」
「あとでいい」
「シミに…」
「また買えばいい。それよりも」
ベッドを逃げ出そうとした私を悠里くんが連れ戻します。
体格差があり過ぎて逆らえません。
「もう一回」
「え…。無理です!あんな痛いの2回も無理です!」
「大丈夫。今度は痛くないから」
「む、無理です!」
「楓」
「…はい」
息も絶え絶えな私に対して、余裕な悠里くん。
拷問です…。
痛くなかったですが、あんなの拷問です…。
「好き」
「…私もです」
悠里くんに抱き着きます。
今日も悠里くんからは甘い匂いがします。
これはフェロモンですね。
私をダメにするフェロモンです。
「煽るなよ」
「煽ってません!」
「まだ足りなかったのか」
もう限界です!
これ以上されたら、明日動けなくなっちゃいます!
「ねぇ」
「なんですか?」
ベッドで悠里くんに腕枕していただいてます。
私の腕と違ってぷにぷにしません。
「一緒に住む?」
「え?」
「というか結婚しない?」
「ええ…!?」
悠里くんはいきなり何を言うんですか。
同棲に結婚って…。
「ゆ、悠里くん得意の嘘ですか?」
「嘘じゃないよ。本心だ」
キスされたって絆されませんよ!
悠里くんは私に嘘をついてた前科があるんですからね。
「もう楓を離したくないんだ」
「うう…」
そんなこと言わないでください。
まだ付き合って一日も経ってないんですよ…。
それがいきなり結婚って…。
話が飛躍し過ぎです。
「も、もし悠里くんが私のことが嫌いになったら…」
「ならない」
「もし私が悠里くんを嫌いになったら…」
「そんなことさせない」
「もし…んっ!?」
「御託はいい。俺と結婚してくれ」
「…はい」
悠里くんに流されたように思います。
世の中に絶対はないんですよ。
でも…。
悠里くんといると落ち着きます。
心がぽかぽかして、安心できるんです。
子供の頃と同じです。
私が安心できる異性はお父さんを除くと悠里くんだけです。
あんなことがあって、悠里くんには二度と会いたくないと思っていました。
でも、それは嘘でした。
悠里くんが私を守るためについた白い嘘。
私を守るために悠里くんが考えた嘘。
そのおかげで今の私がいるんです。
私を守るために隠した黒い真実。
真実は残酷です。
あのとき、悠里くんが守ってくれなかったらと思うとゾッとします。
今も昔も私が好きなのは悠里くんだけです。
だから…。
大事にしてくださいね。
悠里くん。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
感謝申し上げます。
明日から別作品を予約投稿しております。
恋愛物ですが、黒白より明るい作品となっております。
幼馴染に甘酸っぱさを感じる作品だと思います。
最後に、よろしければ評価をお願い致します。
評価、ブックマークいただけましたら番外編を書きますので…。




