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Blue Stones Fantasy  作者: natariko
序章
1/2

遠い昔、この世界は青い石で覆われていた・・・。

遠い昔、世界は青い石で覆われていた。


草木はわずかに残された青い石の隙間に根をはり、動物たちはその草木から少ないエネルギーを享受し、その短い命を次の世代へと託して朽ちることを繰り返していた。


青い星は、決して生命のあふれる星ではなかった。



しかしある時、大地は裂け、青い石とは対照的に真っ赤なマグマが世界を覆いつくした。

ほどなくしてやまない雨が降り、マグマはやがてその姿を灰色へと変えていった。



小さな生命が、誕生した。

生命は姿を変え、形を変え、数を増やし、栄えていった。

やがて、「人」と呼ばれる動物たちが世界を占めるようになった。



「人」は、青い石の存在を知ることはなかった。

彼らが誕生したとき、その青い石は既にこの星から姿を消していた。


「人」は知能を持っていた。

彼らは自分たちの過ごした日々を、経験を、知恵を、歴史として伝承する術を持っていた。


青い石のことは、人々の「歴史」には残っていなかった。


・・・だから、だれも青い石のことを知る者はいなかった。

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