プロローグ
初めての投稿です出来れば早めの投稿を目指しますので温かい目で見守って下さい
「母さん・・・・・・、母さん!」
塾の補習で帰りが遅くなり、二十一時を既にすぎている。
自分の目の前に広がるのは深紅の海。
その中で横たわる母を自分は呼んでいる。
何が起こったんだか分からなかった。
いや、分かりたくもなかったこんな状況。
「誰が・・・・・・何でだ!!」
悲しみと共に湧き出す憎悪。
母親はを殺された憎しみが涙とともに湧き上がってくる。
自分は現実から逃れるために玄関を飛び出た。
「忠直・・・・・・?」
後を振り向くと祖母がいた。祖父も一緒である。
丁度、親戚の集まりから帰った後のようだ。
「どうしたの忠直、そんなに血相を変えて」
最早その時は泣き崩れるしかなかった。
「婆ちゃん・・・・・・母さんが、母さんが・・・・・・!」
あまりの尋常じゃない様子を見た祖父が慌てて家の中に入った。
その間祖母は自分の背中をひたすらさすっていた。
「婆さん、大変だ。駐在さん呼んでこい!」
「わ、分かりました」
祖母は夜にも関わらず駐在所へ向かった。
祖父は抜け殻になった自分のそばにいた。
「忠直。あれは人の出来る殺め方では無い。恐らく人知を超えた者の仕業だ」
「・・・・・・人知を超えた者?」
自分は抜け殻になりながらも祖父に聞いた。
「昔、俺の爺様が戦争に行った時に敵国に人知を超えた事をするやつを見かけたと言っとったが、話に聞いた物と一致する部分がある」
「それは何なの?」
祖父は戦慄した顔で言った。
「・・・・・・お前の母さん程ではないが銃弾よりも大きい弾を喰らったような穴を何個も開けられていた」
「だけど母さんの殺され方は・・・・・・」
「あれはまた別だ。恐らく爪か何かで殺されたんだろう」
「じいちゃん・・・・・・俺は母さんを殺した奴を許さない。絶対にこの手で殺してやる」
自分はこの時復讐を誓った。
プロローグは短めにしました。
次からは長くなっていきます