表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特殊精鋭部隊リーダーの高校生VRMMOで最強に  作者: 暁 龍弥
3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/82

「姉妹会議、恋バトル開幕」

学校から帰ってきた三人は、

ランドセルを置くより先に リビングのテーブルを囲んでいた。


まるで“緊急会議”のように。


黒板の代わりにホワイトボード。

マーカーが3本。

やる気は満タン。


銀髪の妹が、パンッと手を叩いた。


「諸君、集まってもらったのは他でもないのじゃ!」


いや誰も呼んでないし勝手に集合しただけだが。


黒衣の女が無言でボードにタイトルを書いた。


《兄さん攻略ミーティング》


ストーカーはさらに副題を追加した。


《〜先輩の心とハートを掴み続けるには〜》


タイトルのクセ。


 


3人が並んで背筋を伸ばすと、

まるで“戦略会議”のような空気になった。


銀髪の妹が発言トップバッター。


「妾は兄者の好きなところを100個書いてきたのじゃ!」


ホワイトボードに 100 という数字が太字でドンッと書かれる。


黒衣の女はスッと何かを机に置く。


「私は兄さんの“生活習慣”“欲しい言葉”“ほっとしている瞬間”を

すべて表にしてきました」


ストーカーはファイルを取り出す。


「私は“先輩が照れるポイントランキング”をベスト200までまとめてきました♡」


情報量の暴力。


 


銀髪の妹が、机をばんっと叩く。


「つまりじゃ! 誰が一番兄者を理解しているかという問題なのじゃ!」


黒衣の女が腕を組む。


「兄さんの一番を決めていいのは兄さんだけ。

でも、兄さんの心に寄り添う努力は平等」


ストーカーがきらきらした目で言う。


「だから、“愛のプレゼン大会”をするんですね♡

わかります♡」


お前わかってるようで多分何もわかってない。


 


すると突然、ホワイトボードの隅の“影”が揺れた。


マーカーが自動的に動き、

一行だけ文字が書かれる。


《やめろ》


3人、即停止。


銀髪の妹が真っ赤な顔になりながら叫ぶ。


「み、見られてるのじゃ?!///」


黒衣の女が冷静に頬を赤らめる。


「兄さん……今ここにいるんですね……

その……見られてるのは……恥ずかしいです……」


ストーカーは背筋を伸ばしながら両手を広げた。


「先輩!! 最初から見てください!!///

全部見せます!!/// 書類も心も下着も部屋も全部!!///」


勢いが狂気。


影の文字が急いで消され、

新しく書かれる。


《やめろ 本当にやめろ》


影の王が全力で引いてるのが伝わってくる。


 


だが銀髪の妹が、

涙目でホワイトボードに向き直った。


「兄者に見られているなら……妾はなおさら譲れないのじゃ……!」


黒衣の女も静かに背筋を伸ばす。


「兄さんは一人じゃない。

私たちは“全部”兄さんと生きたい」


ストーカーは胸に手を当て、真顔で言う。


「先輩、私は生涯レベルでついていきます。

たとえ影でも。人外でも。人格バグでも。

最終的に宇宙存在になっても好きです」


一途なのは素晴らしいが表現が偏差値0。


 


影がゆっくり揺れる。

クオリアが“聞いている”証拠。


三人が同時に深呼吸し、

それぞれ思いの丈を言い始めた。


銀髪の妹:

「兄者といると、妾の世界が明るくなるのじゃ。

兄者に会いたくて、兄者を誇りたくて、

兄者の全部が好きなのじゃ」


黒衣の女:

「兄さんは、私の『安心』です。

守られている実感も、寄り添っている実感も好き。

兄さんだから……いい」


ストーカー:

「先輩は、私の初恋であり、永遠の理想です。

先輩がいれば、世界はどうでもいいです。

先輩の“幸せ”が私の幸せです」


三人とも真剣すぎて、

笑いも茶化しもない。


 


影が、ホワイトボードにそっと文字を描く。


《ありがとう》


その一言は、

告白の答えでも、約束でも、決着でもない。


でも、

これ以上ないほど嬉しい“返事”だった。


三人の頬が同時に赤くなる。


照れで俯くのに、表情は満たされている。


 


空気が落ち着いたその瞬間。


ストーカーがふっと顔を上げた。


「……ところで、

“兄さんの味噌汁の味分析会”の続きしません?」


銀髪の妹が食いつく。


「賛成なのじゃ! 兄者に一番近い味を再現するのじゃ!」


黒衣の女も静かに袖をまくる。


「兄さんの好みを体得するチャンス」


戦争再開。


影が猛スピードで文字を書く。


《それはやめろって言ってるだろうが!!》


だがもう止まらない。


鍋、味噌、出汁、メモ帳、スマホカメラ、計量スプーン。


部屋は戦場へ。


 


結局その夜、

台所からは


「味が違うのじゃ!」

「兄さんの塩分調整はもっと繊細!」

「先輩の味覚を私が再現します♡」


という叫びが深夜まで響いた。


影はその混沌を見つめながら、

シンクの蛇口をそっと閉じた。


――この家は今日も平和だ。

新しい作品も書いてるのでぜひ見てください!!

愛を求めてどこまでも〜男はどこまでも行く。あの言葉を胸に

https://ncode.syosetu.com/n3642ll/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ