表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特殊精鋭部隊リーダーの高校生VRMMOで最強に  作者: 暁 龍弥
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/82

次は


現実での休息(休息と言っていいのかは微妙だが)を終え、

クオリアは再びログインした。


光が視界を満たし、雪原の冷たさは一瞬で消え、

巨大な転送陣の中央へ降り立つ。


周囲には既にギルドメンバーが整列していた。

鎧、魔導書、弓、槍――

一万を超える装備の輝きが整然と並ぶ。


制圧した国を拠点として、軍勢はさらに増えていた。


 


戦況マップが空中に展開される。


《北方帝国・西の王国・制圧済》

《次の攻略可能国家:東の聖都/南の砂海帝国/中央の機械連邦》


三方向へ広がる大陸。

どの国も一筋縄ではいかない。


 


クオリアはしばらく沈黙し、

最も視線が集まる 中央の機械連邦 に眼を向けた。


蒸気と機械、巨大兵器と無人自律兵――

魔法より科学の力で戦う国家。


世界最高の武装と火力を誇る強国。


 


「次は中央の機械連邦だ。

ここを落とす。時間をかけるつもりはない」


ただの宣言なのに、

ギルドの空気が引き締まる。


 


すぐに転送陣が展開され――

視界が一変する。


 


転送先は 機械連邦国境都市・ターミナル・メトロポリス。


巨大な鋼鉄の壁。

空を飛ぶ大型砲艦。

無数の警戒ドローンが音もなく旋回している。


夜の都市は黒と赤の光が脈打ち、

まるで巨大な心臓の鼓動のようだった。


 


静かな警報音が鳴り始め、

都市全体にアナウンスが響く。


《警告:世界戦争対象国家・オリジン・ユナイト来襲》


《戦闘用自律兵展開》


 


空中から無人兵器が降下し、

地上では対人戦闘ロボが配備されていく。


人ではなく、兵器が前線に立つ国。

恐怖より、絶望より、合理を優先する国。


 


重い足音が響いた。


クオリアの前に、

黒い軍服の老人――機械連邦総指揮官が現れた。


人工の眼が静かに光り、機械の腕が装甲に覆われている。


 


「貴様らギルドは、

“力”ではなく“カリスマで国を落とす”と聞いた」


抑揚のない声。感情が欠落した機械のよう。


 


「だが勘違いするな。

この国は“心”では落ちない。

恐怖にも愛にも屈しない。

屈するのは――“損得と効率”だけだ」


 


言葉が冷たい。


「国家の機能を維持するために戦う。

戦う必要がないなら降伏する。

負けても誇りも感情も揺らがない。

我々はただ、“合理的な最善”を選ぶ。」


 


クオリアは相手の瞳を見つめ返した。


「つまり……勝ち目がないと理解させれば降伏する、か」


老人は首を僅かに傾けた。


「正確には、勝ち目がないうえに戦う意味がないと理解させることだ」


 


兵器たちが武器を向ける。


無数の銃口と砲塔と刃が月光に鈍く光る。


都市が静まり返り、世界が息を止める。


 


その空気の中で、

クオリアは一歩、前に出た。


音もなく、ただ歩く。

撃たれても、砲火が降ってもおかしくない距離。


だが兵器は撃たなかった。


自律AIが、演算している。


――撃っても無駄

――無駄な攻撃は非効率

――撃たないのが正解


統計・演算・損得勘定が導き出した答えは

恐怖でも忠誠でもなく “降伏の選択” だった。


 


総指揮官が静かに頷いた。


「合理的ではない戦争はしない。

機械連邦は、降伏する」


 


クオリアは剣を抜いていない。

攻撃もしていない。

ただ、存在そのものが「勝ち目がない」と理解させた。


 


システムログが世界に響く。


《オリジン・ユナイトが中央・機械連邦を制圧しました》


《大陸制覇率:52%》


 


世界の半分が制圧された。

戦争は、ゲームではなくなりつつあった。


 


クオリアは静かに息を吐く。


「――次だ」


都市の光が遠ざかり、

新たな転送陣が展開される。


世界が震えている。

誰も止められない。


新しい作品も書いてるのでぜひ見てください!!

愛を求めてどこまでも〜男はどこまでも行く。あの言葉を胸に

https://ncode.syosetu.com/n3642ll/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ