俺は
窓を破って飛び込んだストーカーがギルドの床に着地して決めポーズをした直後――
ギルドの扉が、轟音とともに吹き飛んだ。
「――クオリアぁぁぁぁぁ!!!!」
灰色の砂煙が晴れると、そこに立っていたのは
長い銀髪を揺らし、怒気を全身から放つ少女。
妹の一人――アリス。
「に、にぃにを盗らないでください!!!」
ギルドが揺れた。
怒りのオーラが見える気さえする。
ギルマス「……なるほど、これが噂の妹か」
ストーカー「ひっ!! 来たッスか恐怖の殺戮妹!!」
クオリア「呼び方が統一されてねぇぞ」
アリスは一歩前に進み、二人を睨みつける。
「にぃには私のなんです。
ギルド?所属?ストーカー?
全部却下です。にぃには渡しません」
ギルマス「……それは貴様の希望にすぎない。
力を示す者こそクオリアを得る権利がある」
ストーカー「いやいや先輩は俺の栄養源なんスよ!
譲れるわけないじゃないッスか!!」
(ギルド内全員の心の声)
“お前らクオリアの扱い何だと思ってんだよ”
アリスは静かに呼吸し、腰の剣に手を添えた。
「分かりました。なら――」
“力で奪います” と言わんばかりの殺気。
ギルマス「望むところだ」
ストーカー「来るなら来いッスよおおお!!」
三者の間に、バチバチと紫電みたいな雰囲気が走る。
モンスターと戦う時より空気が重い。
クオリア「はいストップぅ!!お前ら、勝手に戦闘開始すんな!!」
全員「黙れ(スッ)」
クオリア「即答!?」
アリスはスッとこちらを向き直る。
「にぃに、安心してください。すぐ終わらせますから。」
いや誰を終わらせるんだよ。
だが――その瞬間。
ギルドの中央、巨大モニターが点灯した。
◆世界緊急イベント発生◆
《最初の大陸を征服した者が、世界の覇者となる》
制限時間:48時間
クリア報酬:ギルド専用城砦 & 世界ギルド支配権
ギルド中の冒険者たちが叫び出す。
「世界イベント!?」「覇者の称号!?」「ギルド戦争だ!!」
受付嬢「落ち着いてくださーーーい!!」
ギルマスの目が怪しく光る。
「世界を統べる権利――ふ。好都合だ。
クオリア、選べ。どのギルドで覇を握る?」
ストーカー「もちろん俺ッスよね先輩ィィィ!!」
アリス「にぃには私と一緒です。
じゃないと世界どころか人生終わります」
クオリア「脅しなのか愛情なのかはっきりしろ」
ギルマス、ストーカー、アリスが同時に言う。
「――クオリア、お前は誰の側につく?」
ギルド全員が息を飲む。
全チャンネルでライブ中継されているレベルの修羅場。
クオリアは深呼吸し、静かに口を開く。
「俺が選ぶのは――」
新しい作品も書いてるのでぜひ見てください!!
愛を求めてどこまでも〜男はどこまでも行く。あの言葉を胸に
https://ncode.syosetu.com/n3642ll/




